社員旅行。 十二話、よろしくお願いします。
-部屋-🎲side
社員旅行は長野に行くらしい。参加費用は経費で落とすと言われたが社員旅行に行くのは初めてのことなので少し心配。というより結構心配だ。叶と荷造りしている最中なのだが、服とお金とスマホを入れたら準備完了だ。叶のほうへと目をやると
🔫「んー? どうしたの?」
🎲「いや、なんでもねぇ…」
というと荷造りし始めた。
今は半同棲みたいな生活をしている。あとは荷物を運ぶだけでそれが面倒くさいのでやらないだけだ。叶とは社員旅行が終わったらやろうかということにしている。明日から社員旅行だが、今日もお泊まりだ。
🔫「先輩、終わりましたよ。」
お茶淹れてきますね。と席を立つ。
昨日もお泊まりをしたけど、手を出されなかった。二週間くらいは手を出されてない。手を出されてないのは俺の本望だったけど…
🔫「なに考え事してんの? 」
🎲「あっ…いや…。」
-自分の部屋-🔫side
🎲「あっ…いや…」
先輩と最近レス気味なのは知ってる。わざとだからだ。でも、こんな可愛い先輩を見られるとは…! と僕の心が笑う。知っていて見て見ぬふりをするのは楽しい。さすがに旅行帰りだと僕も抑えきれなくなるだろうから、初めての先輩からのお誘いが欲しい。僕の願いはそれだけだった。
🎲「なぁ…叶。」
来るか…!?
🎲「やっぱり…何でもねぇ。お風呂入ってくる。」
…先輩のばぁーか。
-社員旅行-🔫side
バスでカラオケをすることになった。まずは空気を明るくしようとチーフが歌う。
チーフ「さて! 次はお待ちかねの! 叶くんっ!」
僕にきたかぁ…。
🔫「いいですけど、葛葉先輩一緒にハモってください」
と言うと、はぁ!? とキレながらも曲が始まると綺麗なハモリをしてくれる。いつも泊まる時は一緒に歌ってたもんね。
歌い終わると拍手が起こる。
川本「葛葉先輩って歌上手いんですね! 仕事もできるし…カッコいいです!! 」
🎲「え…ぁ、ありがとう。」
福山「二人で特訓してたんですか〜? 」
🎲「ま、そうだな」
というともっと盛り上がる。
チーフ「ついたわよ! 」
とチーフが呼びかけてバスを降りると、葛葉先輩に女子社員がまとわりつく。
村川「叶くん、葛葉くんに嫉妬しない。」
と奥さん持ちの村川さんが肩を叩いてきた。僕が嫉妬してるのは女性社員じゃなくて葛葉先輩なのになぁ…。
村川「でも、葛葉くんがあんなに綺麗な歌声だなんて思わなかったなぁ。一ヶ月後には彼女ができるてるパターンだぞ。」
と冗談混じりに僕を慰める。
🔫「でも、葛葉先輩恋人居ますし…」
と誰にも聞かないくらいの声量で言ってしまった。
-ご飯-NO side
お風呂から上がると社員旅行用の部屋に連れて行かれてお酒を飲みながら話をする。
川本「先輩、注いでいいですかぁ〜? 」
と葛葉による川本。葛葉はさっきから一杯も飲んでいない。それに対して川本はべろんべろんだ。
🎲「いいけど…川本さん大丈夫ですか? 」
と心配すると川本の中でモテポイントがまた追加されたようで葛葉にトキめく。
川本「葛葉さんやさしぃ〜っ! 」
いつのまにか葛葉先輩から葛葉さんに変わり、距離が近くなる。
一方叶は上司たちにお酒を注ぐ。
宮野「叶くん実は彼女とかいるっしょ? 」
叶は嫌々
🔫「いませんよ。」
というと、うぇ〜!? と驚きの声が出る。
川本「先輩、私と一緒に抜け出しませんか♡」
と葛葉は胸を押しつけられて誘われている。葛葉腕を振り払おうとするが、川本は絶対に逃さない。そんな目をしていた。
🎲「とりあえず、水…。」
葛葉にしてはオロオロしている。いや、人見知りが発動しているのか。
🔫「川本さん、葛葉先輩酔ってるから僕が連れてくね。」
葛葉は酔ってなんかいなかった。きっと叶の嫉妬心が爆発したのだろう。
-ベッド-🔫side
🔫「葛葉、ああいうとき絶対断って」
と葛葉に抱きつく。久しぶりに余裕がない。そして頭にポンっと僕より小さな手が撫でてくれた。
🎲「嫉妬してんのか? 」
🔫「当たり前。葛葉警戒心ないもん。」
🎲「そんなん俺もだっつーの! 」
と衝撃の一言をもらう。
🎲「お前が上司に気に入られているのもうざいし、それに嫉妬してしてる俺もうざい。」
🔫「ウザいばっかじゃんw」
🎲「んだよ! せっかく慰めてやったのに…」
🔫「先輩、好き」
🎲「お前…まさか…」
🔫「そのまさかです」
と言って葛葉をベッドに押し倒した。
next⇨♡1200
終わりです! 皆様お久しぶりです…。二ヶ月くらい久しぶりで少しビックリしてます。テストやらなんやらでお忙しかったです。
コメント
2件
あぁ、初コメ失礼します。 1話からずっと拝見してて今回やばすぎて、883、?から1200くにしちゃいました😭ごめんなさいm(._.)m主様のペースでゆっくり描いてくださいね、!