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都side
…寝れない。ものすごく寝れない
「はぁ」
とは言ってもすることもないし…外の空気吸うか。散歩しよ。
ベッドから降りて軽く支度をし、外に出る
空一面にキラキラとした星空
そこの中で輝く一つの星
「…北極星か」
一等星より二等星の北極星に目を引かれた。
辺りを見渡す
数々の星、強く光る一等星。
寒い空気。
「はぁ」
白い息を吐く
月明かりに照らされほのかに光る
「…どうしたの?」
思わず振り返るとそこにはこたがいた
「…んー、寝れなくて」
「…そう」
彼女は近くのベンチにそっと座る
「暇なら一つ質問していい?」
私と同じように星空を見上げながら言う
「いいよ。」
「今日、やけに甘えてきたじゃない?理由聞きたいの」
「…特に何もないよ。嫌ならやめる」
「嫌ではないの。…もっと知りたいだけ」
ふと彼女を見ると少し寂しそうな顔で空を見上げていた。
ちむも、この人に救われたんだよね?
「…私は生きていく中に癒しがなかったから」
急に話し出す私をパッと見る
「…というと?」
少し戸惑う彼女に少し申し訳なさを感じながら話を続ける
「…みんな、構ってくれないの」
「あの…」
「あ、〇〇〜!今日カラオケ行かない?」
「え、いいよ!」
「…」
私の声は誰にも届かない
というか無視される
なぜかは分からない。ただ、声が小さくて謙虚すぎる私が気食わなかったんだと思う。
…親は愛してくれた
「テスト80点⁈学年二位⁈すごいじゃない!」
「お姉ちゃんもお前もそれぞれ努力してて本当に自慢の娘達だよ」
本当に幸せだった
「へ〜すごいじゃん。れむには敵わないけど」
「ちょ、馬鹿なの⁈早く風呂入れ!!」
お姉ちゃんも口は悪かったけど言葉のもつ今はとても優しいものばかりだった
だからこそ、その幸せを知ってるからこそ学校が辛かった
親にも姉にも心配はかけたくなかった
まあ無視だけだったからどうにかなったけど…
ある日、机の上に落書きがしてあった
いじめる相手がいないと自信を持てない可哀想な子がやったっぽい
大胆ないじめはなくて、陰湿ないじめが多かった
れるちが実家に帰った後の話だから、クラス全員から無視されるのも辛かった
そんな時に、自分がいけばいつでも癒してくれる存在を見つけたんだ
「何十年未来だって君で満たされたいんだ♪何百回でも思うよ君に恋してる〜♪」
それがいれいすだった
というよりアイドルさんはよく見てたけど、いれいすは超新星ってことで話題に上がってたからよく見てたらハマった感じ
…けど、すぐ解散したから。
だからそれとほぼ同時に発表されたこのオーディションに参加した
次は自分が癒してあげたくて、仲間にかまって欲しくて。
「…だからしつこくなっちゃって、嫌がられてるかと思ってた」
「いくらでも構ってあげるわよ。」
優しく撫でられる
「ぅッ、」
「泣いて良いんだよ?」
優しくて、低くて、落ち着く声
その声に負けて、ポロポロと涙を流した
しばらくして落ち着いてきた頃
「メンバーには言うの?」
こたが優しく聞いてきた
まだ私に、メンバー全員に話す勇気はない
「…いつか」
「そう。待ってるね」
少しかけた月が南の空から見守っていた
「…ありがとうございます、____」
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
息抜きというかスランプ抜け出すための作品なのにペース早めないと終わらなそうなので一話一話が展開ジェットコースターです(
それでは!また次回!
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