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『お兄さん…』
俺は鬼の手を引っ張って海へ飛び込む。
「あっは!足がつかなくなるまで走れ!」
俺らはジャブジャブと走った。
海に腹が浸かろうと、胸が浸かろうと走った。
『お兄さ、俺、息できなっ、』
「そう、するため、に、すんだっ、ろ。げほっ、」
俺の肺から空気が出ていく。
「(鬼が苦しそう…)」
『(お兄さん、余裕そうだ…)』
俺は手を鬼の頭にかけた。
『(お兄さん!?)』
鬼の顔を俺の顔に近づけて
「ぐっ…」
俺の唇を鬼の唇に重ねる。
俺は鬼の口に舌を入れて空気を抜く。
『げぼっ、がっ、(苦し、)』
俺は鬼を抱きしめてキスをした。
意識が朦朧としていく、苦しくもなんともない。
ただ幸せな感覚が残ってるだけ。
「さようなら、クソゲーな世界」
ここで俺のお話はエンディングを迎えた。