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降りる←
降りない
俺は電車を降りホームに出る
結構古びていてそこらじゅうに蔦が駅のホームを埋め尽くしている
手入れが全くされていないような印象を受けた俺はなんだか降りてはいけなかったような気がした
電車に戻ろうかと振り返った時にはすでに時遅し
電車のドアが閉まった瞬間だった
目の前で通り過ぎていく電車を俺は見送り駅に取り残された
ひとまず此処が何処かもわからないのでスマホで現在地を確認しようと思いスマホを開く
右上に圏外の表示
俺は詰んだな……と思った
きっとよくあるきさらぎ駅的なヤバいやつに巻き込まれてしまったんだ俺は……
あぁ
やらかしたなぁ
そう後悔したのは一瞬
どーせ駅に降りてしまったのならここで嘆いていても仕方がない
俺はすぐに気持ちを切り替えてホームを探索し始めた。
ホームをしばらく進み錆びついた改札口まで来たが人がいるような気配はない
むしろさっきより何かが出てきそうな……
首筋にひんやりとした夏の風が通り去っていく
振り返りたくはないが好奇心に負けて振り返る
誰もいない
まぁそれはそうだろう
逆にいたら怖い
俺は前に体を向き直し錆びついた改札口を出た
外は暗く何も見えないと言っても過言ではないような暗さで明かりはない
なんとびっくり
俺がさっき出てきた駅内にも明かりはついていなかったようだ
今駅内を見ると真っ暗でよくこんな中を歩いてこれたなと思う
考えていても仕方がないのでひとまず人里まで歩くことにした
まぁ……人里が何処にあるのかは知らないんだけどね…w
とりあえず線路を辿って歩いていくと分かれ道があった
俺は
右に行く(選択肢③へ)
左に行く(選択肢④へ)