テラーノベル
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「炎煌国の王子は、他国の王子と旅をするそうです!?」
プロローグ――炎煌国の王子は、なぜ旅に出るのか
この世界には、八つの国がある。
炎、深海、翠草、雷迅、月影、風翔、魔導、機鋼——
それぞれが異なる力と文化を持ち、王子たちは生まれながらにして“権能”を宿していた。
権能。
それは魔力のようで、魂のようで、
その者の「在り方」そのものを映す力。
平和は、かろうじて保たれていた。
だが近年、各地で魔物の出現が増え、
国と国の境界は、少しずつ不穏な空気に包まれていく。
——そんな中。
炎煌国の王子、**春田 明人**は、城の高台から空を見上げていた。
「……変わらねぇな」
炎煌国は、今日も明るく、賑やかで、平和だ。
けれど胸の奥に、どうしても消えない違和感があった。
「このままで、いいのか……?」
強さがあれば守れると思っていた。
王子であれば、国にいればいいと思っていた。
——でも。
脳裏に浮かぶのは、
遠い海の国で、少し不器用に笑う幼なじみの姿。
「……うた」
強くない、と自分を過小評価するくせに、
誰よりも人の心に寄り添える存在。
はるてぃーは、拳を握った。
「決めた」
城を出る。
国を越える。
王子としてじゃなく、“一人の人間”として。
仲間を集め、世界を見るために。
これは、
炎煌国の王子が、他国の王子たちと旅をする物語。
そして——
それぞれの“権能”と、“本当の自分”に向き合っていく物語。
物語は、ここから始まる。
第1話 12/28 投稿予定
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