お久しぶりです!!紫蘇ㄘャンです!
最近忙しくてなかなか手がつけられていませんでしたぁ…((泣き泣き
頭では完成してるんですけどね?
というのは置いといて、今回は少し腐要素が強いんじゃないかと思ったり思わなかったり……?
疲れやストレスってハグで少しは緩和されるらしいですよ☺️
今回はそれが題材ですね!
それと、実は…また新しい新作投下しようかなと…!!!あの作品連載止まってますけど、そっちも出したいなという欲がありまして!!
3つ両立させながら頑張ります!!
よろしくお願いします!!
いつ投稿するかは決まってないですけど来月中にドドーンと!!はい!
・実在する人物を用いた創作話です!
・色々と捏造など個人的見解などで当小説は作成してます!
・そのキャラの口調がはやふやになってる所があるかもです!
・本人様達とは関係ないので、本人様達に繋がるようなご迷惑行為はお辞め下さい!
・本人様達の解像度は低いので(キャラ崩壊)無理な方は速攻閉じてください!
・誤字や矛盾してる箇所があったりしますが、その時は指摘お願いします!!
「お疲れ様で……え?」
控え室のドアを開けた瞬間、knmcは目を疑った。
knmcは今日、別の用事で普段より少し遅れてやって来た。
いつもならkgmかknmcのどちらかが最初に到着し、その後にankbの二人が来る…そんな流れがすっかり定着しているのだが、
今日は珍しく、そのテンプレートが崩れた。
knmcは肩で息をしながらも、いつも通りの「お疲れ様です」と軽く挨拶し、扉を開けた。
そして、冒頭の一言に戻る。
そこに広がっていたのは、正に地獄のようだった。
kgmは真剣な顔をして、ただ静かにある場所をジッと見ており、fwは机に突っ伏していて。kidと言えば生気の感じられない顔で、意味もなく口角を上げて何かを呟いている。knmcはこの風景を見て、まるで 色のないモノクロのような世界で生きている感じだなと思えた。
「皆生きてる?」
一先ずドアの目の前に立ちっぱなしもあれだと思ったknmcは、荷物を置こうと思いながら中に入り、ついでにそう声を掛けてやる。
すると、生気の感じられないkidが錆びた機械のようにぎこちなく、ギギギ…と首を動かしてknmcの顔を捉えた。
死んだ顔であったが。
「あぁ……mcさん…」
枯れた声でkidがknmcの名前を呼んだ。
今やっと、knmcがここに着いた事に気付いたようだった。
「え、大丈夫そう?…てかどうしたの?何があったの?」
knmcもknmcで、今更ながら本当にやばそうだと、具体的な理由は分からないが直感的にそう感じた。
「いや、うん…なんて言うか、充電切れってやつですよ」
『充電切れ』その言葉が頭の中でエコーして流れる。
「充電切れ?」
どういう意味なのか、いくら頭の中で考えても分からず、knmcはkidに尋ねる。
「それってどういう意味なの?」
「うーん、どういう意味も何も…言葉のままって言うか……」
そう言うと、kidくんからは聞いた事ない程の重い重い溜め息が溢れた。
「なんて言うか…みんなこの調子で収録出来るの?」
なんて聞けば
「「「無理/ですね」」」
3人は揃いも揃ってNOと首を振る。
僕は思わず「は?」なんて声が漏れる。
「え、いやいや…何これ?なんかのドッキリ?」
2週間ぶりの撮影というのもあって、久しぶりに集まったメンバーが全員やる気が無かったらどんな反応するのか?!的なドッキリ?
なんて僕は思ったけど、「いや」と否定したのはfwっちだった。それもマジトーンの声で。
「ドッキリじゃないっすよ全然…
撮影が無かったこの2週間でな、色々あってん…それも3人とも」
ある意味奇跡じゃないすっか?なんて乾いた笑いを零しながら言うfwっちに、僕は一瞬だけゾッとした。
「てかここ2週間そんなに忙しかったんだ」
なんて僕が言えば今度は社長が口を開く。
「いえ…その、ただ忙しいだけだったらまだこんな風にならないんですよね」
「…?それってどういう…?」
首を捻りながら、僕は再び尋ねる。
「私、この2週間本当に運が無いっていうか…。普段ならなんて事ない商談が上手くいかず、それに加え仕事が重ねに重なってしまいまして…」
最後には、社長から聞いた事ない程のおっもい溜息が添えられた。
そして次いでfwっちも、暗い顔をしながら口を開いた。
「俺もさ、2週間のうちの10日間ずっと客トラブルが続いててな…しかも買ったばかりの服が次の日には汚れたりとかして…ガチついてないっすわ。運」
「えぇ?」
僕はただ困惑するしかできない。
「僕も、僕も桜魔で任務引き受けたんですけど、2週間どれも仕事押し付けられたりとかしちゃって…全然ゆっくりできてなくて」
やんなっちゃいますね。とこの世の終わりのような顔で言うkidくんに、僕は1歩引いて「あぁ…」と言うしか無かった。
そんな中で配信もしてたんだから、もっとしんどかったんだろうな ~ と軽く受け流す。
しかし、このままではいけない。
収録はするという方向性なのだから、このままやる気がないので中止なんて事になっては前代未聞の展開になってしまう。
一体どうしたらこの大人たちはやる気を出してくれるのだろうか。
僕はうーんと悩んで考えていると、唐突にfwっちが立ち上がり、僕に近付いて来る。
「…ッな、なに?」
僕は突然の事に体が固まる。
「なぁmcさん、知ってますか?」
「だから何を?!」
「人って…ハグし合ったら疲れが何パーセントか取れるらしいってこと」
死んだ魚の目みたいな虚ろな目で僕を見ながらfwっちは言った。
僕はfwっちの話を聞いて、あぁ、と相槌を返す。
何故なら、ハグには約1日の3分の1(32%)のストレスを軽減する効果があるって事を、ネットで知っていたから。ていうかストレス溜まってる?これ
僕の反応を見たfwっちは、何を思ったのか嬉しそうに目を細めて、僕の両肩をガッチした。え、なにコレ。
「んふ ~ なんやぁ、それやったら話が早いやん」
まさにパーフェクトハッピーフェイス。
いや違う。そんなことを言ってる場合じゃない。肩が痛い。なんでコイツ、こんなにギチギチと僕の方を掴んでくる訳?
もしかして逃げようとしてるのバレた?
察知能力ヤバすぎるって。
てかあの2人はなんで何も言わずに見守ってるわけ?
「な、ちょっとだけでいいからさ」
発言だけ聞いたら卑猥。もう言っちゃう、OUT。笑えちゃうね。
でもそんな事、現実では言える余裕なんてない。半分現実逃避をかましているところだ。
「な、何が」
僕はカチコチに固まった笑顔でそう言い返す。
「お願い、1回だけ」
切実と言わんばかりの声で、そうお願いしてくるfwっちに僕は首を振る。
「嫌だよ」
横に。
「え”っ、そこはしょーだく?して下さいよ」
「無理無理、嫌だって。僕が快くそんな事するとでも?」
「優しさで?」
ないない、と勢いよく首を横に振る。
「お願い…もー、ホンマに1回だけ。
…でも、mcさんがそこまで嫌なら無理には言わへんで。この状態で撮影するんやったらいいけど」
その言葉に僕は食い止まる。
確かに、この状態のままで収録は順調に進むと言えるか否か?答えは簡単、否だ。
その場の雰囲気、本人たちのギア。今日は最低でも5本は撮る予定だ。
この状態で?無理に決まっている。撮影最中、終わった後の空気なんて容易に想像出来てしまう自分が恐ろしい。
しかし、「いいよ」なんて言っていい大人とハグなんて、考えただけでも身の毛がよだつ。
それは流石に言い過ぎか。
いやでもそのレベルでだ。しかし問題なのはやる、やらないを決める選択権を持ってるのは僕で、僕の意志でその先が決まる訳だが。
僕は悩んだ。
…大人はよく言う。職場に私情を挟むのは、良くないことだって。
「… ッ はぁ… 」
僕は溜息を吐く。それから仕方ないと言う顔で、両手をバッと広げる。
その行動にfwっち、それから隅で見ていた2人が目を見開く。
「やるなら早く」
ん、と言いながらfwっちを見つめる。
なんとも阿呆らしい面だろうか。
それが可笑しくてつい笑ってしまいそうになる。
「…じ、じゃぁ、お邪魔しま、す…」
何故恥じらう。
お願いしてきた側の人間が何故今更になって初々しいくなるのか。けっ!!!
fwっちは、そっと優しく抱き締めた。まるで壊れ物を扱うような、そんな慎重さのあるハグだった。
抱き着いてきたのと同時に、fwっちが付けてきたであろうほんのり甘い香水の匂いが鼻を通る。
「…んんっ、はぁ…癒されるぅ」
そう耳元で呟くfwっちに、おじさんみたいだな、なんて心静かに思う。
「んふ、耳元であんま喋んないでよ、くすぐったいからさ」
顔の距離が近いのを、首を傾げてあえて離す。
「mcさんいい匂いするっすね」
「?そうかな…なんもつけてないけど」
「ありゃ、じゃあ洗剤ですか?」
fwっちは犬のように鼻を吸って、その匂いを確かめるように肩口へ近付いてくる。
そういえば、こんな成りしてれっきとしたホストなんだ、と改めて実感する。
この雰囲気、なんというか。
「fwっち…」
「mcさん、もっとって言ったら、くれたりします…ッ か” … ってぇぇ!!!」
そのお強請りはどうやら遮られたらしい。
社長のチョップで。
その場で固まり、崩れ落ちるfwっちに、僕はギョッと目を見開く。
たかがチョップでこうなる?
やだ怖い。
「fwさん!子供相手にその対応はどうなんですか?」
と、手を腰に当てながら__わざとなのかそうじゃないのかは分からないが手を差し伸べはせず__fwっちの事を見下ろす。
「社長ナイスです!!」
その傍らでkidくんがとてつもない笑顔と声量で社長を持ち上げるような発言をツラツラと口にする。
「ってぇ…」
と、未だに頭を抑えて、血が出ていないかを確認するfwっちに目が行く。
「え、えぐ」
あ、やべ心の声が。
「knmcさん」
心の声が…しまった…と思って1人で焦っていたら突然、社長に名前を呼ばれて咄嗟に目を合わせる。
「な、なんですか…」
体は意図もせず、無意識に身構える。
「…も、……し……か」
「ん?え、もう1回だけ言ってくれない?」
ボソボソと小声になるものだから、聞き取れず、もう一度とお願いした。今度はしっかり耳を澄まして。
「わ、私も…お願いしても、宜しいですか…?」
少し恥ずかしげにそう呟く社長に僕は「あ、はぁ」と半分呆れた返事しか出来なかった。
この大人たちは揃いも揃って、とfwっちのように拒んでも同じようになるだけだと、さっきので学んだので、特に抵抗もせず仕方なく手を広げて待ち構える。
社長は待ってましたと言わんばかりに、流れるように僕の方へ近付き、ふわっと抱きしめてくれた。
「っはぁ…暖かいですね」
「子供体温って事ですか」
と、いじけながら言えば向こうは親のような目で微笑んだ。こんやろぅ。
そんな社長とのやり取りを横目で見てたkid君が「あー!」と悲鳴に近い声を上げた。
「狡いですよ!!社長もfwさんも!僕だってmcさんと…」
と、涙ぐむkidくんを僕含め3人で冷めた目で見守っていた。
しかし、確かにハブは良くないよな、と頭の中で僕の天使がそう呟いた。悪魔はどこ行ったんだよ。
「kidくん」
そう彼の名前を呼べば、kidくんはハッとして顔を上げた。
「おいで」
そう言いながら空いた手で、招き入れる動作を繰り返す。
「…っ!mcさぁん…!」
と、晴れた顔で僕に抱きついてきた。
「kid今めっちゃ嬉しいですよぉ」
「kidさん寄りすぎですよ」
「2人だけ狡ない?俺ももう1回だけやらせてや」
なんとも子供のような人達だろうか。一体誰が本当の子供なのかが、見比べるのが難しいまである。
僕は僕より一回り大きい大人3人の背中に頑張って両手を回した。
しかしキツイ。
「ね、もう良くない?」
正直色々と限界だ。手だったりプライドだったり。
お終いと言う意図を込めてそんな台詞を吐けば、思いの外すんなりと離れてくれた。
しかしその顔はなんとも言い難い、これ程までに生き生きとしていただろうか。とても輝かしい表情だった。
「俺、今日めっちゃ頑張れる気がする」
「いやいつも頑張れよ」
と、ツッコミを入れる。
「分かる/分かります」
「なんでに共感できるんだよ」
と、再びツッコミを入れる。
すると、コンコンとノック音が響いた。
「収録そろそろ開始するので準備お願いします」
スタッフさんがそう伝えに来てくれた。
「よし!それじゃいきましょ!」
「頑張りますかぁ」
「kid今日絶好調です!」
大人たちはそくささとスタジオへ向かっていった。
僕はその背中を眺めながら、「はぁ」と本日何回目か分からない溜息を吐いた。
「収録前なのに疲れたな」
と、遠い目をしながらそう呟く。
「…あ!mcさん!早く行きますよ!」
と、kidくんに呼ばれてしまった。
「はいはい!分かってるよ」
そう返事して、3人の間へ入る。
ま、たまにはこういうのも良いか。
そう思いながら、収録に挑んだ。
コメント
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正直言うとめっちゃ好きすぎるのですが…大人に迫られる高校生くんが好きすぎるで…