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気がつくと指は怒張を素通りしてアナルに達していた。たっぷりローションを塗られ指が侵入してくる。ゆっくり挿入された指は暫く動かなかったが、徐々に内部を刺激し始め、またゆっくりと抜き取られた。その繰り返しだった。丁寧に拡張されたアナルに指が三本入るようになった頃、俺は苦しみに喘いでいた。もうずっと勃起し続けているのに一度もイかせて貰っていない。
「つらそうだね」
俺は頷く。
「扱いてほしい?」
また頷く。
「そう。でも、中でイけるように頑張って」
山岡さんはベルトを外した。尻の中に山岡さんのペニスが入ってくる。のし掛かられて、彼の熱い息が耳にかかった。声が溢れる。腰が浮く。背中が反って、俺はシーツを掴んだ。尻の中の熱い部分をえぐられる。いく、いく、とうわごとを言い、あっという間に精を吐き出していた。
俺がイくとさっさと身体を離して「シャワー浴びてくる」と言った山岡さんの腕を掴んだ。
「あの、もっとしてください」
「どうして? 嫌だよ、もう充分だろ」
手は振り払われた。
「俺おかしいんです、セックスしてなきゃ死んじゃうんです。へとへとになるまでやらなきゃ、毎日毎日毎日毎日セックスしてないと頭がおかしくなる。でも相手は誰でもいいわけじゃない、俺あんなのの相手はやっぱりしたくないです、あなたがいい。もっとしてください」
「今更何を言うんだ? 僕だって忙しいんだよ。きみはからさんと寝るんだ。そのために来たんだろ」
「嫌です」
「……じゃあこうしよう。きみがからさんと寝るのは、僕の命令だからだ。僕に抱いてほしいんだろ? なら僕の命令は聞く、それはできるよね?」
必死で頷くと、彼は「じゃあ明日からよろしくね」と小馬鹿にした様子で俺を見下ろした。
正式に入所が決まってから俺は何回か抱いてもらって、彼の機嫌のいいとき、俺もその身体を好きに出来た。けれどどうしても、キスだけは許してもらえなかった。