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たろうside
人間共にこの私が頭をさげるなど
有り得ないことだと思った
-これも我が君のためだ…
そう繰り返した…
我が君が人間界に行くなどと
聞いたときは本当に驚いた
アスタロトなどは面白がっていたが
私は大反対だった…でもそこは惚れた
弱みで、協力するしかなかった…
逆に私が指揮を取ることによって
アスタロトの暴走を止められるとも
考えた…奴は、派手な戯れ事が
大好きで、あの御方にも反抗を繰り返し
ていたところを、我が君が自分の目が
届く方が良いだろうと言うことで
側に置いているのだ…いつも何か
しでかさないかと思っている。
計画が進むにつれ様々な問題が
出てきた。いちかと対になり
未来予知をするふたばが、我が君は
複数の人間の恋人に守られるとの
見解をだしたのだ。人間界の占いなど
とは違い、この2人の意見はほぼ絶対だ。
…我が君の側に、多数の恋人を
置いて守ってもらうなど、承服
出来なかったが、仕方なかった…
生活する環境などは、完璧に整える
ことが出来るが、人間の心を読み
操作することはなるべく避けようと
判断した。あ奴らの心は複雑だと
聞いていたからだ…案の定、
本当に日々、心の乱高下がキツかった…
父親は家庭など省みず、母親は早世…
まともな子ども時代ではなかった…
さくやに出会ってからは、少し
落ち着いていたが、それも長くは
続かなかった…さくやがいなくなった
時以来、本来のたろうは眠ったままだ…
実家を出た後、少し落ち着いて我が君と
の生活を楽しめると思っていた矢先
あ奴に出会った…仕事が決まった時から
何となく予想はついていたものの、
私の考えを遥かに超えていた…
2人は出会った瞬間、恋におちたのだ…
悲しいことだが我が君のあんな瞳を
見たことがなかった…嫉妬もしたが
あまりにも2人が美しく、
目が離せなかった。程なくして
結ばれるのだろうと思っていた矢先、
私の失態で壊れてしまった…我が君は
叱咤もせずにいてくださったが、
主人の憔悴する姿を、日々目撃する
のは辛かった。このまま元の世界に
立ち帰り、監禁することも考えたが
意に反することはしたくなかった。
どうにか、あ奴の事務所に報復を
しようと、業務提携の話を打診した。
話し合いのため1人で来所したところ
ある人間に出会った…彼は雄々しく、
麗しかった。2人で食事をしている
時に、想いを告げられた。
人間のパートナーなどと思っていたが
彼の艶やかな身体に、ヤられた…
私の下で、可愛らしく喘ぐ姿は
堪らなかった。
公私ともにパートナーとなった彼が
我が君と対面したいと言い出したのだ…
気分転換にもなるだろうし、
新たな出会いもあるかもしれないと。
彼の言葉通り、我が君はあの6人と
出会った。各々、とても魅力的で
特にみやだては、素直で優しく、
周りを良く観察していてるし
寛大な心を持っている。そして
我が君への熱い思いを隠さなかった…
順位をつける訳ではないが、我が君も
みやだてを1番愛しているだろう…
これからもずっと……
・・・
みやだてへファイル承諾後、
すぐに折り返しのメッセージを
送信する…
“お嬢様にお会いする前に、お時間を”
“いただきたいです。”
“ファイルにも記載がありましたが”
“みやだて様を、我がささもりグループ”
“全体へ認識させるチップをお身体へ”
“埋める施術をいたします。”
“承知いたしました。”
“よろしくお願いいたします。”
このチップ、見た目は人工物だが
我が君、我ら13体の能力を結集して
何があっても、例えばあの御方から、
一撃をくらっても大丈夫なような
身体にする代物だ。もちろん
GPS 付だ。指輪など
切断、盗難などリスクが高いので
埋没させる。
彼らに何かあっては、我が君が
お嘆きになるから万全を期す。
「みやだて様、お時間をいただいて
ありがとうございます。
施術については、医師資格を
持つ、さぶろうが行います。」
「よろしくお願いいたします。」
「ちなみに、埋没させる場所が
選べますが、どうされますか?」
「あ…まあささんは埋没されて
いますか?」
-ほお…
我が君に取っては、無用だろうが
施している。
「お嬢様は、鎖骨のところに
埋まっておりますよ。」
「同じところにお願いいたします!」
「承知いたしました。それでは
麻酔の注射を…みやだて様…」
「はい?」
「これは、私の独り言だと思って
いただきたいのでが…
お嬢様は、複数人に恋人関係を
結ぶことに反対でした。楽しんで
おられる訳ではございません。」
「はい、それはわかっています。」
-ほう…
「これはご存知ですか?
お嬢様は、みやだて様を誰よりも
愛しておられます。」
「え…」
「口に出しては良くないことを
ご存知ですので、あなた様に
告げることはないと思いますが…」
「そうですか…」
「かめなし様よりも愛されている
のですよ!」
「あっ!…ありがとうございます。
その話、うかがえて嬉しかったです。
肝に銘じます!
たろうさん、これからも末永く
よろしくお願いいたします。」
-ほほお
「こちらこそ、末永くよろしく
お願いいたします。」
やはり、私の目に狂いはない。
続く