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君がくれた花言葉
俺の名前は佐藤優太。 高校3 年生。
でも、高校には行ったことがない。
俺は生まれつき体が弱い。小さい頃から病院。
先生 「佐藤さん…残念ですが、余命は1年
だと思います。」
その言葉を聞いた時、
母さんは泣いて、父さんは下を向いていた。
でも俺は
「そっか」と言って笑った。
なんとなく感じていたから。もう長くは無い。
早くこの世から消え去りたかった。
そしたら楽になるのに…
優太 「飲み物買いに行こ」
点滴スタンドを押しながら、廊下を歩く。
エレベーターを待つのも面倒で階段で行く。
ドンッ
誰かとぶつかった。
体が軽い俺は、そのまま倒れそうになる。
(やば、)
そう思った瞬間
腕をぐっと掴まれた。
??? 「ごめんなさい!大丈夫ですか、?」
優太 「あ、大丈夫です…」
そう言って顔をあげるとそこにはイケメン。
??? 「……あれ?」
「佐藤さん…?」
優太 「え、なんで俺の名前…?」
??? 「やっぱり。俺、同じクラス。」
優太 「え?」
??? 「俺、同じクラスの鈴木大飛。」
優太 「えっと…」
大飛 「ずっと学校来てなかったから、」
「心配してたけど…」
大飛は俺の点滴と病院の服を見て眉を下げた。
大飛 「……入院してるの、?」
優太 「うん…」
大飛 「そっか、」
優太 「俺の事、知ってるんだ。」
そう言うと大飛は少し不思議そうに笑った。
大飛 「当たり前じゃん。同じクラスだし」
大飛はそう言って少し笑った。
優太 「そっちこそ、なんでここに…?」
大飛 「お見舞い。」
優太 「お見舞い?」
大飛 「俺のおじいちゃんが入院してて」
優太 「へぇ……」
すると大飛は少しだけ首を傾けた。
大飛 「…てかさ、」
優太 「ん?」
大飛 「佐藤ってさ、ずっとここに居るの?」
優太 「……まぁ、そんな感じ、かな。」
大飛 「友達は?見舞いに来てくれる友達」
優太 「…いないよ」
大飛 「……え?」
優太 「学校にも行ってないから、
友達になるタイミング無かった」
大飛 「……じゃあさ、俺が行ってもいい?」
優太 「……え?」
大飛 「お見舞い。 」
優太 「どうせ、おじいちゃんの見舞いで
来るし佐藤の所来れる。」
優太 「…なんで?」
大飛 「誰も来ないと寂しいだろ」
それから大飛は本当に来るようになった。
最初は”ついで”って言ってたのに
気づけば1週間に1 回顔を見せるようになった
大飛 「よっ、優太」
優太 「……来た。」
俺がそう言うと大飛は笑った。
大飛 「なんだよその言い方。」
そう言いながら花を差し出した。
優太 「…お花?」
大飛 「そ。」
優太 「なんの花?」
大飛 「オステオスペルマム。」
優太 「覚えにく…」
俺がそう言うと大飛は笑った。
大飛 「ちゃんと意味があんだよ。」
優太 「…意味?」
大飛 「白色のオステオスペルマムの花言葉」
優太 「…花言葉」
大飛 「”元気”」
優太 「元気…」
大飛 「だから、早く元気になれよ。」
その言葉は、すごく普通だった。
でも。
なんでだろう。
胸の奥が少しだけ熱くなる。
俺は花を見ながら小さく言った。
優太 「……俺さ、」
大飛 「ん?」
優太 「…元気になる予定ないんたけど」
大飛は俺の顔を見てから静かに言った。
大飛 「じゃあさ、作ればいいじゃん。」
優太 「…え?」
大飛 「俺が来た時間だけでも。」
そう言って大飛は椅子に座る。
大飛 「その時間は元気って事で。」
そう笑った。
優太 「…何それ。」
大飛 「いいだろ。」
優太 「意味わかんない。」
そう言って2人で笑った。
でも、なんでだろう。
何故か来週が待ち遠しい…
コメント
4件
最高すぎます…続き楽しみぃ…!

好きすぎるー!