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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

134 - 第四章 永遠の愛を、二人で EP.5「父の押せ押せな攻勢?」⑤

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2025年04月13日

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「いつ行くのがいいだろうか?」


「私はいつでも……。貴仁さんには無理を聞いてもらっているので……」


あまりにも夢みたいでと思うと、少しでも自分本位の振る舞いを通したりしたら、この夢からふいに覚めてしまいそうで、何も言えなくなる。


「どうした黙ったりして。別に無理なんてことはないのだから、君はもっと思うままを私に言ってくれていい」


「思うままを……」……どうして私がそんな風にも感じていたことを、彼はわかってしまうんだろうと──。


「それに、式の主役は君なのだから、何も気に病むことなどない」


テーブルに置いていた私の手に、彼の手がそっと重ねられると、胸につかえていた不安がすーっと下りていくようにも思えた。


「貴仁さんは、お仕事は忙しくないんですか?」


「ああ、このところは落ち着いているから」


「そうなんですね……」と頷いて、しばらく日にちはいつにしたらと考えてみた。


「なら、次の日曜日でどうですか?」


またお父さんにはせっつかれるかもしれないし、貴仁さんもせっかく早い方がいいと言ってくれたんだからと、そう提案をした。


「では日曜にしようか。楽しみだな」


彼がふわりと笑みを浮かべる。


その柔らかな笑い顔に、つい視線を奪われていると、


「問題も解決したので、デザートがまだだったから、食べていかないか?」


彼からメニューが手渡されて、私がスイーツ好きなことまで本当になんでもお見通しでと感服しつつ、「はいっ!」と、とびっきりな笑顔で返した。

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