「はぁああああああッ?」
うち、時羽は意味が分からず全力で悲鳴を上げた。
「なんでこないなことになっとるんや…?
遡ること3時間前風紀記録を見たことで始まってしまったのである。
「おはようさん〜」
「おはよう」
とのんびり気ままな返事が返ってくる。
この平穏な場所は、鬼神達が働き住まう宮殿神鬼殿である。鬼達の属性に分かれて存在していて、ちなみに主人公は風と光のニ属性という力ある持ち主だ。さて、話の中に戻ろう。
この奥を歩いたら、資料庫と小さくつぶやき中に入っていく。
そこには、侵入防止のためニ属性の者しか入れ無いように高度な術がかけてあったが、持っていた鍵で本人確認が数秒で終わりそそくさと中に入った。
そして一番奥にあった 風紀記録と書かれた巻き物を取り涙ぐみながら思念を読み取る。聞こえてくる笑い声につられてこちらまで笑ってしまう。
昔、彼女には好きだった叔父がおり小さい時からじゃれついていた。
しかし、謀反の疑いで処刑されてしまったのである。風紀記録には記録した鬼の思念や記憶が残されるが処刑されるまで、叔父の時雨が記録していた。
その風紀記録を見ているとうっかり神鬼力が溢れ出てしまい、それを押さえようとしたその瞬間、刹那時雨の顔が見え、
「ああ、うち復讐もできないまま死んでまうんや…。」
そう思ったが、一向に心臓が止まる気配がない。周りを見渡すと時雨が、
「時羽大丈夫かい?そんなところに寝転んで。」
そういう声が聞こえ、本人に聞いてみた。
「うち…死んだの…?」
というと、大丈夫か?生きてるぞと言われその瞬間目が覚め飛び起きた。
「はぁあああああああッ?」
と叫んだのである。
ー第一章終わりー
コメント
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ストーリめっちゃ好みです!
できれば、ハート押してくれない…?
ありがとう!