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【🤍】
ピロン
「誰や?」
「…ないちゃん。『家に帰ってきて。』だって。」
「…。帰るか?」
「うん。帰んなかったらヤバそうだし。」
ピーンポーンピーンポーン
「ん。入って。」
「えっと…。出てけって言ったけど…」
「お前達がいないと、リスナーさんにも迷惑かけるからさ。」
「家事とか全部やってもらうけど、ここにいろ。」
…は?家事とか全部やるん?…それは別にいいけど。
そんなことさせるより、僕達に出てってもらって方がええやん。
バカなん?てか逆に出ていきとうわ。こんな地獄。
⏰ピリリリリピリリリリピリリリリ⏰
…あれ?ここは…。
あ、そっか、帰ってきたんやっけ…。
バンッ
「おいッ!起きろッ!」
「朝飯だよッ!早く作れッ!」
…僕より、悠くんの方が料理は上手いと思うんやけど。
そっか、みんなの中では、僕はもう裏切り者だからか。
料理…作らな…。
ジュージュー
よし!完成や!
あ、でも、これってきっと、あの展開だよなぁ
「あ、えっと、ご飯出来ました?」
「…金。」
「はーい。ボソッ」
「どうぞ。」
「じゃ、行こっか。」
「うん!」
よし!予想通りやwww!
…結局変わんないなぁ、こんな日々。
「いむく〜ん!降りて来ぃや!」
「はぁああああい!」
「…。」
「?どしたの?」
「もし…な?」
「この話、広まっとったら、”また”、イジメとか、起きるんやないか?」
「…?また?」
「アッ!…忘れて!ホンマに!お願い!」
「フフッ」
「忘れることは出来ないけど、なかった事にしてあげる。」
「僕も昔、おんなじよーなこと、あったから!」
いむくんも、そんなことあったんや。
めっちゃ以外www。
でも、苦しかった日々が、
また繰り返されることへの恐怖を隠すように笑う君の瞳が、
とても悲しそうに見えた。