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──────…

…ん?ここどこだろう…目の前に光?丸い電気が何個か並んでる…

ピーッ ピーッ

「セオドアくん、起きてるかな?」

「せ、先生…なんで僕はここにいるの?」

「それはね、セオドアくん。病気だよね。今から手術で、その悪いものを取り出せるようになったの」

「えっ本当?」

「うん。今、痛くならないように麻酔っていうのを打つから、じっとしててね」

ちょっとちくりとしたが、我慢した。その後だんだんと眠くなって……──────

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「…」

誰かの気配がした。僕はのそのそと起き上がった。

なんだか体が重い…手術した後だからかな?

そんなことを考えていると、

「セオドア。久しぶり」

目の前を見ると、プロトタイプがいた。

「イマジナリーフレンドさっ…あっ!」

自分の声に違和感を感じた。ガサガサして、とても喋りにくい。

「大丈夫。驚くのは当たり前だろう」

僕は首を傾げた。当たり前って、どういうこと?

プロトタイプは、セオドアの心を読み取ったように言った。

「お前は、もう人間じゃないんだ」

「え…」

「自分の体を見てみろ」

腕を上げて見ると、それは人間の腕出はない、モサモサした毛のようなものに包まれた、すごく固くて太いものだった。通りで体が重いわけだ。指らしき所には三本の鋭い爪がある。

プロトタイプの様子を見ればすぐにわかる。

「イマジナリーフレンドさんは、僕のこと裏切ったの?!」

「いやいや、そういう訳ではない。お前を、病気から解放してやったんだ」

「そ、そんな…」

絶句した。病気を治すための手術が、僕をこんなにしてしまうなんて。

「それと、私のことは、これから『プロトタイプ』と呼んでもらおう」

「あの時、お前が電流で怪我をしたとき、私は何をした?」

「…そのまま放っておくのではなく、職員の部屋に連れていった…」

「そう。私はお前を助けたんだ。

それなら、お前も何か私にすることがあるだろう?」

プロトタイプの爪が一瞬光ったように感じた。

「一生…死ぬまで貴方に仕える…」

「その通り。お前の名前も変える。今日から『キャットナップ』。よろしくな」

「…」

キャットナップはプロトタイプに礼をした。

「…しかし…今はまだその時ではない。今は、子供達の相手をする。心配ない。私の他にも仲間がいるのだからな」

「ピッキー・ピギーやキッキン・チキンなど…また、その時になったら教えるさ」

「『Hour of joy』の時にな……!」

セオドア・グランベルとプロトタイプの物語

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