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注意
現実のこととは一切関係なし
政治に対するものはなにもなし
あくまでフィクションとしてお楽しみください
戦争の話です
戦闘シーンあり
冷たい風がドアを叩く
重いまぶたを開き、やっと慣れてきたボロボロの天井が目に映る
前は誰かが起こしに来てくれていたなあとなんとなく考える。
どんな声だった?
どんな顔だった?
俺にとって大切ななにかだった。
それでも記憶の沼から釣り上げることはできなさそうだ
ここは中国の、、、どこだろう
第三次世界大戦まっさだなか、世界がどうなっているのかなんてわからない
そんなことを気にしている余裕は俺にはなかった。
俺は記憶に蓋をするようになってしまった。重々しい。鍵のついた蓋。なぜなのかすらわからない、思い出せない。
そんな俺にもたった一つだけはっきりわかること、
それは目の前の敵を倒さなければいけないこと。
生きるために
俺はここに日本軍の1人としてきた
もうすでに真っ赤に染まってしまった刀を手に取る。自分の顔が鮮明に映されるほど研ぎ澄まされた銀。
毎日の手入れをかかすことはない
そうやって俺の1日は始まる
生きるための事務的な行為をとりあえず終わらせたら
外へ出てまずは自分の隊の点呼
「全員いるか、、?」
「竹内、田中、内田、谷口全員います!!」
「そりゃご苦労」
田中「先輩はいつも通りだるそうっすね、大丈夫っすか?」
先輩「あぁ、、久しぶりだなこの感じ」
田中「前回の任務から1ヶ月も経ってますもんね、、あいつらの分まで頑張りましょう」
こいつは戦場2回目。こいつの同期は前回死んだ。正直、、、いわゆる現代組は基礎もちゃんとしてきてないからだいたい死ぬ。その中でもこいつは優秀だ。
生きているんだから
それ以外は、、戦場初参加か
先輩「田中、説明はお前いけるか」
田中「はい!今日の敵は中国軍。舞台はひらけた野原。俺たち現代組は最前線で敵を食い止める!先ぱーーー戦国様は現代組の最高責任者だ。同じ部隊に入れたのは幸運だと思え!!以上!!」
先輩「俺のことは先輩でいい」
一同「了解!!」
言われたとうり俺は戦国組、本来現代組を率いるほど下っ端じゃない。
まあ俺がこうなってるのは自分のせいだからなんとも思わないが、、
やはり人と一緒にいるというのは
なんか、、こう、、いいな
1人でいるのに比べたら
少し高くなっている台にあつくるしい兜をかぶって偉そうな老人(あくまで俺の予想)がどっしりと座り、俺たちを見下ろす
鎌倉組のやつらか。
なんか言ってやがるが、、
まあまあ、なんとも重そうな服だ。俺も大して変わらんが
どうせてきとーにしゃべって士気をあげるだけだろう
士気というのは俺が思っているよりずっと 大切らしい
この第三次世界大戦、どっかの科学者のお陰様で人間の力が重要となった。
いわゆる強化人間だ。
身体能力は大幅に上がり、本来人いや生物ができてはいけないであろうことまでできるようになった。なかには不思議な能力を得るものもいるのだとか、、、
最悪なのはそのどっかの科学者はお国のためなんてものはないらしく、印税?とやらのために情報を公開して、それで金儲けをしたおかげで世界中の国が強化人間の作り方を知った。
それでそいつはどれだけ金持ちになったことか
おかげで銃も大砲も戦車も人より弱いただの道具になってしまった。
きっと今の子供達は銃が簡単に人を殺せたなんて聞いたらびっくりするんだろうな
日本もそれを増産、多くの強化人間が生まれた薬を飲むだけなんだから簡単だ
階級だってある
現代組 不適合者、、能力なし
帝国組 適合者、、身体能力アップ2/10(目安)
江戸組 適合者、、身体能力アップ4/10
戦国組 適合者、、身体能力アップ8/10 ・得意分野がある
鎌倉組 適合者、、身体能力アップ10/10・得意分野ある
平安組 適合者、、身体能力アップ10/10・特殊能力がある
身体能力はもとの能力値にプラスでもとの何割かが追加される。努力次第で伸ばすこともできるし、天才は最初から高かったりする。
得意分野は俺は刀が得意だ。漫画に出てくるような技もできる。才能だな。ほかにも目が良すぎて銃などの扱いに長けてるやつや怪力すぎて丸太持ってるやつもいた。
特殊能力は見たことがないが、炎が刀から出たらめっちゃかっこいい
不適合者、、俺の部隊もそうだ。不適合者はただの人間。それでも使うしかないんだ。将来性もないから突然戦場に呼び出される。そして、、、まあいい
なんかみんな武器を構えている、、、?
ああ。話が終わったのか
田中「先輩!聞いてました?」
先輩「半分な。ま、大丈夫だ。とにかく俺らは最前線に飛び込み、とにかく突き進む。いいな?」
一同「はいっっ」
ドッカーーン
焼け野原に大きな大砲の音が響き渡る。
ドタドタドタドタ
一斉に敵目掛けてまっしぐらに
まるでネズミを見つけた猫のようにまっすぐ狩りにいく
先輩「俺たちもいくぞ」
そういい俺たちの部隊も後に続く。あいつらもついて来れていそうだ。
人の群に突っ込む。そして、、
シャキーンザシュッザッツ
血だ。
真っ赤な色の。
薔薇のように綺麗な赤。
俺が切ったんだ。
おれが殺した。
顔もわからない、どこかで生まれ、今死ぬ。
俺のせいで
そういうもんなんだ。
こういう最前線は大抵雑魚のあつまりだ。
しかし量というのは大きなアドバンテージだ。中国の軍の特徴は圧倒的な量。量というのはときに質に勝つもの。
だからこそ俺のような”質”の高いやつを1人2人いれる。それでバランスを保つのだ
どのくらいたったのだろう。一瞬のようで一方何時間も経っている気がする。よくわからない
だんだん視界が広がってくる。余裕を感じ始めている。
ダメだ、みるな。
目の前に集中しろ!
あ
あぁ、、、だめだ。
俺を見るな。
そんな顔を見せるな。
恐怖に染まった、怪物を見るような顔で見るな。
俺にとってはお前らが悪役なんだ。
そんな、、俺が悪役とでもいいたいような。
絶望の顔を見せるな。
あぁ、、、
これだから戦場は嫌いだ
ザシュッザッザッ
カッッキーン
あ?跳ね返った、、?なにとぶつかった、、?は?足?なんだこいつ
「真是一张愚蠢的脸。日本人。」
日本人「カンフー野郎が、、、」
なんと言っているのかはわからないが貶されているのはよくわかる。
そんなことより、こいつは、上級クラスだ。俺と同じくらいかそれ以上。
ん?
、、、
日本人「ハハッハッアハッ」
顔、、、
こいつの顔は恐怖でも絶望でもない、、、、
生きる顔だ
今ちょっと歪んだな。怖がらせてしまったか、
久しぶりにみた。
こんな戦場には滅多にいない。
自分の番を待っているもの、ただのバカ。ここにはそんなやつらしかいないはずだ。
この感じ、久しい感覚、、、スポーツに近い。がそれでいいのかはわからない。
俺は戦いたい。こいつと戦う意志のあるこいつと
一応部隊の確認、、、全員生きてるな
いこう。生きるために
日本人「大嶽丸 炎飛ーー」
バンババババババーーン
バシャッ
ザーーーーーーーーー
雨か、、?降る様子なんてーーーー
ちがう、血だ。血の雨だ。
怖い。後ろを見るのが怖い
日本人「は、、、田中、、?誰か返事をしろ。まだ若いだろ?竹内、内田、谷口、、おい」
何も返っては来ない
あの瞬間。無意識に俺は何かを防いでいた。
なにをだ?
一瞬だった。
あ
そうか、
そっか
これは、、俺たちがやったのか
そうか、今回の作戦は自爆か、、いや自爆させられたが正しいか。
味方も敵も誰もいない。
ただの焼け野原に戻った。
まだ燃えている。
仲間だったもの。
敵だったもの。
中国人「嘿,你对我的朋友做了什么……还有你的朋友?」
お前も残ったのか。なんら不思議ではないが、、、
震えている。
怒りに震えている。
言葉ではない。
あいつの顔が物語っている。
俺だって怒ってるさ。あいつらは最初から死ぬためにここにきたようなものじゃないか、、
命というのはこんなに軽く散ってしまっていいものなのか
俺の刀とあいつの足が交わろうとするとき
「君たちーーーーーに興味はないかい?」
キャラクター
先輩・日本人 ・主人公
・名前不明
・鎌倉組
・男性
中国人 ・主人公と戦った中国人