テラーノベル
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とある日の事務所。
待ち時間。
スタジオの外、ソファ。
〇〇、台本見てる。
足組んで、
集中してる。
少し離れたところにスタッフ。
静か。
コンコン
ドア開く。
北斗。
スタッフ「次まだです」
北斗「了解です」
そのまま中入る。
〇〇、顔上げる。
〇〇「あ、お疲れ」
北斗「お疲れ」
それだけ。
北斗、少し離れた席に座る。
距離、前よりある。
〇〇、少しだけ見る。
でも何も言わない。
また台本に戻る。
数分。
静か。
〇〇、ふとペン止める。
〇〇「ねえ」
北斗「ん?」
〇〇「このセリフさ」
台本見せる。
北斗、少しだけ近づく。
でも
前ほど近くない。
ちゃんと距離ある。
北斗「どこ」
〇〇「ここ」
北斗、覗く。
北斗「……あー」
〇〇「どう思う?」
北斗「ちょっと固い」
〇〇「やっぱ?」
北斗「もう少し崩していい」
〇〇「だよね」
自然な会話。
でも
距離は一定。
〇〇「最近さ」
北斗「ん?」
〇〇「会ってなかったよね」
北斗「仕事だろ」
〇〇「まあね」
少し間。
〇〇「なんか久しぶりな感じ」
北斗「そう?」
〇〇「うん」
でもそれ以上は言わない。
また静か。
〇〇、台本閉じる。
ソファに寄りかかる。
〇〇「ちょっと眠い」
北斗「寝れば」
〇〇「ここで?」
北斗「どうせ呼ばれるまで時間ある」
〇〇「たしかに」
少し笑う。
そのまま
目閉じる。
数秒。
完全に寝るわけじゃない。
でも力抜ける。
頭、少し横に傾く。
距離、
ほんの少しだけ近くなる。
無意識。
北斗、動かない。
前なら
少し支えてた。
でも今は違う。
そのままにしてる。
ただ
横で見てる。
〇〇「……ん」
小さく動く。
目少し開ける。
〇〇「……いたんだ」
北斗「さっきからいる」
〇〇「そっか」
また目閉じる。
その一言、
なんでもないのに
少しだけ残る。
“いたんだ”
安心したみたいな声。
北斗、少しだけ視線外す。
でも
そのまま離れない。
時間だけ過ぎる。
何も起きない。
そのまま数秒。
コンコン
スタッフ「姫野さーん、次お願いします」
〇〇「……ん?」
ゆっくり起きる。
状況理解して、
〇〇「あ、ごめん」
姿勢直す。
髪軽く整える。
北斗「寝てたな」
〇〇「寝てない」
北斗「寝てた」
〇〇「寝てないって」
小さく笑う。
でもちょっとぼーっとしてる。
立ち上がる。
一瞬ふらつく。
北斗、反応しかける。
でも止める。
〇〇、自分でバランス取る。
〇〇「……よし」
北斗「大丈夫か」
〇〇「大丈夫」
少し間。
〇〇「ありがと」
北斗「なにが」
〇〇「なんとなく」
北斗「意味わかんねぇ」
〇〇「いいじゃん」
軽く笑う。
スタッフ「お願いしますー」
〇〇「はーい」
歩き出す。
数歩進んで
少しだけ振り返る。
〇〇「北斗も後ででしょ?」
北斗「そのあと」
〇〇「そっか」
それだけ言って
そのままスタジオ入っていく。
ドア閉まる。
北斗、その場に残る。
さっきの一瞬の振り返り、
頭に残る。
でも深く考えない。
ただ座り直す。
距離は変わってない。
でも
少しずつ“残り方”が変わってきてる。
ーーーーーーーーー
スタジオ前。
ドア開く。
〇〇、出てくる。
〇〇「終わったー」
軽く伸びる。
スタッフ「お疲れ様です」
〇〇「お疲れ様です」
そのまま歩きながら
髪直す。
少し先。
北斗、立ってる。
次、入るタイミング。
〇〇「あ」
北斗も気づく。
北斗「終わった?」
〇〇「終わった」
すれ違う位置。
でも
少しだけ立ち止まる。
〇〇「ねえ」
北斗「ん?」
〇〇「さっきさ」
北斗「なに」
〇〇「いたじゃん」
北斗「いたな」
〇〇「なんか安心した」
さらっと。
何も考えてない顔。
北斗、一瞬だけ止まる。
北斗「……そ」
それだけ返す。
〇〇「ありがとね」
北斗「別に」
短い。
でも
前より少し柔らかい。
スタッフ「松村さんお願いします」
北斗「はい」
〇〇「頑張って」
北斗「おう」
北斗、スタジオ入る。
ドア閉まる。
〇〇、その場に少し残る。
さっきの会話、
特に気にしてない。
でも
なんとなく
少しだけ
引っかかる。
〇〇「……安心?」
自分で小さく呟く。
よく分かってない。
でも
その言葉だけ
ちょっと残る。
一方。
スタジオの中。
北斗、
立ち位置につく。
でも
さっきの一言、
頭から離れない。
「安心した」
北斗「……」
小さく息吐く。
(それだろ)
誰にも聞こえない声。
でも
少しだけ
確信に近づいてる。
ーーーーーーーーー
夜。22:00。
事務所。
北斗、仕事終わり。
廊下出て、スマホ見ながら歩く。
北斗「……はぁ」
少し疲れてる。
(もう帰っただろ)
なんとなくそう思いながら、
通りがかったラウンジ。
明かりついてる。
視線だけ向ける。
ソファ。
誰かいる。
北斗、止まる。
〇〇。
台本読んでる。
足組んで、真剣。
北斗「……」
一瞬だけ見て、
そのまま通り過ぎようとする。
その時
〇〇、顔上げる。
〇〇「あ」
北斗に気づく。
〇〇「お疲れ」
北斗「……お疲れ」
足止まる。
〇〇、台本閉じる。
そのまま立ち上がる。
トントンって軽く歩いてくる。
距離、自然に近い。
〇〇「終わったの?」
北斗「今」
〇〇「おつかれ」
北斗「そっちも」
〇〇「まだ」
北斗「帰んねぇの」
〇〇「もうちょい」
少し間。
〇〇、北斗の顔見る。
〇〇「ねえ」
北斗「ん?」
〇〇「ご飯今から行こう!」
唐突。
いつものテンション。
北斗、少しだけ止まる。
北斗「……今から?」
〇〇「うん」
北斗「22時だぞ」
〇〇「だから?」
北斗「遅いだろ」
〇〇「お腹すいてる」
北斗「さっき食えよ」
〇〇「タイミングなかった」
北斗「言い訳」
〇〇「いいじゃん」
少し笑う。
〇〇「行こ」
軽い。
何も考えてない誘い方。
北斗、少しだけ目細める。
(こういうとこな)
でも
今回は違う。
北斗「いいよ」
即答。
〇〇「ほんと?」
北斗「腹減ってるし」
〇〇「やった」
少し嬉しそう。
〇〇「何食べる?」
北斗「なんでもいい」
〇〇「それ一番困るやつ」
北斗「じゃあお前決めろ」
〇〇「えー」
少し考える。
〇〇「ラーメン」
北斗「夜に?」
〇〇「いいじゃん」
北斗「太るぞ」
〇〇「うるさい」
軽く肩ぶつける。
その距離。
前と同じ。
でも
北斗はもう引かない。
〇〇「じゃあ行こ」
北斗「行くか」
2人並んで歩く。
夜の事務所。
人も少ない。
静か。
〇〇「なんかさ」
北斗「ん?」
〇〇「今日長かった」
北斗「毎回言ってる」
〇〇「でも今日ほんと長い」
北斗「頑張ってたな」
〇〇「見てた?」
北斗「見てた」
〇〇「怖」
笑う。
でも少し嬉しそう。
そのまま外へ向かう。
誰もいない時間。
2人だけ。
距離はまだ変わってない。
でも
“2人で行くご飯”は
前より少しだけ意味が違ってきてる。
ーーーーーーーーー
外。事務所前。
〇〇「ラーメン屋どこにする?」
北斗「この時間なら開いてるとこ限られるな」
〇〇「じゃあ適当に行こ」
北斗「適当すぎ」
〇〇「いいじゃん」
スマホでタクシー呼ぶ。
数分。
タクシー到着。
北斗「乗るか」
〇〇「うん」
ドア開く。
2人乗る。
〇〇、先に座る。
奥。
北斗、その隣。
ドア閉まる。
運転手「どちらまで?」
〇〇「ラーメン屋で…」
少し考える。
〇〇「あ、〇〇通りのとこで」
運転手「かしこまりました」
車、走り出す。
夜の街、流れる。
少し静か。
〇〇、シートに寄りかかる。
〇〇「……ねむ」
北斗「さっきも言ってたな」
〇〇「ずっと眠い」
北斗「ちゃんと寝ろよ」
〇〇「寝てるよ」
北斗「嘘つけ」
〇〇「ほんとだって」
軽く笑う。
そのまま
〇〇、少し横に傾く。
距離、近づく。
無意識。
肩、触れるか触れないか。
北斗、少しだけ視線下げる。
でも避けない。
そのまま。
〇〇「……あ」
少しだけ気づく。
〇〇「ごめん」
少し離れる。
北斗「別に」
〇〇「酔ってないのに変な感じ」
北斗「眠いだけだろ」
〇〇「それかも」
また少し静か。
外の光が流れる。
〇〇「ねえ」
北斗「ん?」
〇〇「こうやって2人でご飯ってさ」
少し間。
〇〇「久しぶりじゃない?」
北斗「……そうだな」
〇〇「前もっと行ってたよね」
北斗「行ってたな」
〇〇「なんで行かなくなったんだっけ」
北斗「忙しかったんだろ」
〇〇「そっか」
少しだけ考える。
〇〇「また行こね」
さらっと。
北斗「……おう」
短く返す。
でも
前より少しだけ低い声。
〇〇、気にしてない。
ただ窓見る。
その横顔、
少しだけ穏やか。
北斗、横で見てる。
でもすぐ前向く。
タクシーの中、
静かに時間が流れる。
何も起きない。
でも
“2人でいること”が
少しずつ当たり前に戻り始めてる。
タクシー止まる。
運転手「到着です」
〇〇「はーい」
降りる。
夜のラーメン屋。
明るい看板。
〇〇「いい匂い」
北斗「腹減ってたんだろ」
〇〇「めっちゃ減ってる」
店入る。
カウンター。
2人並んで座る。
店員「ご注文は?」
〇〇「△△ラーメン」
北斗「俺も」
店員「かしこまりました」
待つ時間。
〇〇、肘ついてぼーっとしてる。
〇〇「眠いけどお腹すいてる」
北斗「矛盾してるな」
〇〇「どっちも本当」
少し笑う。
ラーメン来る。
湯気、すごい。
〇〇「うわ、熱そう」
北斗「絶対熱い」
〇〇、箸持つ。
少しだけ麺持ち上げる。
ふーってする。
〇〇「……無理」
北斗「早いって」
〇〇「熱い」
北斗「猫舌だろ」
〇〇「そう」
またふーふーする。
でも全然いけない。
〇〇「ねえ冷まして」
北斗「は?」
〇〇「ちょっとでいいから」
北斗「子供か」
〇〇「お願い」
普通の顔で言う。
北斗、少しだけため息。
でも
箸取る。
少し麺すくって
軽く冷ます。
北斗「はい」
〇〇、食べる。
〇〇「……あ、おいしい」
北斗「だろうな」
〇〇「ちょうどいい」
そのままもう一口いこうとして
また止まる。
〇〇「やっぱ熱い」
北斗「だから言った」
〇〇「もう一回」
北斗「自分でやれ」
〇〇「やだ」
北斗「……」
少しだけ黙る。
でもまた箸取る。
冷ます。
〇〇、普通に待ってる。
〇〇「優しいね」
北斗「普通」
〇〇「さっきも言ってた」
北斗「普通だからな」
〇〇「そっか」
また食べる。
少しずつ進む。
その間、
北斗は普通に自分の食べてる。
でも
時々、冷ます。
無言で。
〇〇「……ねえ」
北斗「ん?」
〇〇「なんかさ」
少し考える。
〇〇「楽」
ぽつっと。
北斗、動き止まる。
ほんの一瞬。
〇〇「この感じ」
北斗「……」
〇〇「なんも考えなくていいし」
北斗、少しだけ視線落とす。
北斗「そう」
それだけ返す。
〇〇は気にしてない。
普通に食べてる。
〇〇「また来よ」
北斗「……おう」
短い返事。
でも
今までより
少しだけ重い。
店の中、
変わらない空気。
でも
同じ言葉なのに
意味が少しずつ変わり始めてる。
ーーーーーーーーー
北斗side
カウンター。
隣。
〇〇、ラーメンに顔近づけて
ふーふーしてる。
全然進まない。
北斗、横で見る。
(相変わらずだな)
少しだけ口元緩む。
「冷まして」
当たり前みたいに言う。
北斗、少しだけ間。
(……やめとくか)
一瞬そう思う。
でも
箸、持つ。
麺すくう。
軽く冷ます。
差し出す。
〇〇、普通に食べる。
「おいしい」
その一言。
北斗、視線逸らす。
(だろうな)
自分のラーメンに戻る。
でも
意識は横。
〇〇のペース。
仕草。
全部入ってくる。
「優しいね」
北斗「普通」
即答。
でも内心
(普通じゃねぇだろ)
わかってる。
これ
“いつも通り”じゃない。
今は
少し距離変えてるはずなのに
結局やってる。
北斗「……」
小さく息吐く。
(甘いな)
自分で思う。
でも
やめる気もない。
そのままもう一回、
麺すくう。
冷ます。
無言で置く。
〇〇、また食べる。
「ちょうどいい」
何も考えてない顔。
その無防備さ、
変わらない。
北斗、少しだけ見て
すぐ前向く。
その時。
「なんかさ」
声。
北斗「ん?」
「楽」
その一言。
手、止まる。
ほんの一瞬。
でも動かない。
「この感じ」
「なんも考えなくていいし」
北斗、視線落とす。
(またそれか)
頭に浮かぶ。
あの占い。
“楽しい=恋”
“でも気づかない”
北斗「……」
何も言わない。
「そう」
それだけ返す。
声、少し低い。
〇〇は気づいてない。
普通に食べてる。
「また来よ」
北斗「……おう」
短く返す。
でも
内側は違う。
(楽、ね)
その言葉、
何回も聞いてる。
でも今は
少しだけ違って聞こえる。
(それでいいのかよ)
心の中で呟く。
でも
焦らない。
(まだ途中)
ゆっくり食べながら
横にいる存在、感じてる。
距離はまだ変わってない。
でも
変わり始めてるのは確実。
北斗、何も言わないまま
次の一口を口に運ぶ。
ただ静かに
タイミングを待ってる。
ーーーーーーーーー
カウンター。
食べ終わり。
どんぶり、空。
〇〇「はー…おいしかった」
軽く伸びる。
北斗「食うの遅すぎ」
〇〇「しょうがないじゃん猫舌だし」
北斗「知ってる」
〇〇「知ってるなら言わないで」
少し笑う。
店員「お会計こちらで」
北斗、先に立つ。
〇〇「出すよ」
北斗「いい」
〇〇「いや出すって」
北斗「いいって」
そのまま払う。
〇〇「え、ほんとにいいの」
北斗「いい」
〇〇「じゃあ次出す」
北斗「覚えてたらな」
〇〇「覚えてる」
即答。
店出る。
夜の空気。
少し冷たい。
〇〇「さむ」
北斗「さっきも言ってたな」
〇〇「夜だからね」
2人並んで歩く。
ゆっくり。
急ぐ理由もない。
〇〇「ねえ」
北斗「ん?」
〇〇「今日さ」
少し考える。
〇〇「ありがとね」
北斗「何回目だよ」
〇〇「何回でも言う」
北斗「別にいいって」
〇〇「よくない」
少し間。
〇〇「なんかさ」
〇〇「今日、楽だった」
またその言葉。
北斗、少しだけ前見る。
北斗「……そう」
短く返す。
〇〇「うん」
それ以上深く言わない。
〇〇にとっては
ただの感想。
北斗にとっては
引っかかる言葉。
でも顔には出さない。
歩きながら
〇〇、少しだけ空見る。
〇〇「今日いい日だったな」
北斗「ラーメン食っただけだろ」
〇〇「それがいいの」
北斗「単純」
〇〇「いいじゃん」
軽く笑う。
その横顔、
さっきより柔らかい。
北斗、少しだけ見る。
でもすぐ逸らす。
しばらく無言。
でも気まずくない。
〇〇「ねえ」
北斗「ん?」
〇〇「またさ」
〇〇「こういうの行こ」
北斗、少しだけ止まる。
北斗「……ああ」
それだけ。
でも
断らない。
むしろ
自然に受け入れてる。
〇〇「ちょっと歩こ」
北斗「タクシーじゃないのかよ」
〇〇「すぐ乗るのもったいない」
北斗「何が」
〇〇「夜」
北斗「抽象的すぎ」
〇〇「いいじゃん」
少し笑う。
ゆっくり歩く。
人も少ない。
静かな道。
〇〇、少し空見上げる。
〇〇「今日さ」
北斗「ん?」
〇〇「いい日だった」
北斗「ラーメンで?」
〇〇「それもある」
北斗「それ“も”なんだ」
〇〇「うん」
それ以上は言わない。
ただ歩く。
数分。
〇〇「そろそろ乗る?」
北斗「そうだな」
大通り出る。
タクシー拾う。
北斗が手上げる。
1台止まる。
北斗「乗るか」
〇〇「うん」
ドア開く。
〇〇が先に乗る。
奥。
北斗、その隣。
ドア閉まる。
運転手「どちらまで?」
〇〇「〇〇方面でお願いします」
運転手「かしこまりました」
車、走り出す。
少し静か。
〇〇、シートに寄りかかる。
〇〇「……ねむ」
北斗「またそれか」
〇〇「仕方ないじゃん」
北斗「寝るなよ」
〇〇「寝ない」
言いながら
少しずつ横に傾く。
北斗の肩に
触れるか触れないか。
一瞬。
そのまま少しだけ乗る。
〇〇「……あ」
気づく。
〇〇「ごめん」
少し離れる。
北斗「別に」
短く。
〇〇「なんか今日さ」
北斗「ん?」
〇〇「ずっと楽だったな」
またその言葉。
北斗、前見たまま。
北斗「……そう」
〇〇「うん」
〇〇はそれ以上考えてない。
ただの感想。
外の光が流れる。
静かな車内。
少しだけ距離あるまま、
並んで座ってる。
でも
さっきまでの空気、
ちゃんと残ってる。
何も起きてない。
でも
“また行こう”って言葉が
自然に出るくらいには
2人の距離、
少しずつ戻り始めてる。
ーー
夜の街を抜けて、
ゆっくりスピードが落ちる。
運転手「このあたりでよろしいですか?」
〇〇「はい、ここで」
車、止まる。
ドアが開く。
〇〇「先降りるね」
北斗「おう」
〇〇、外に出る。
夜の空気。
少しひんやり。
北斗も降りる。
〇〇「いいの?」
北斗「ついで」
短く。
運転手にお金払う。
ドア閉まる。
タクシー去る。
静かな住宅街。
〇〇、少しだけ伸びる。
〇〇「はー…」
北斗「眠いんだろ」
〇〇「眠い」
〇〇「でも楽しかった」
またその言葉。
北斗「……」
一瞬だけ間。
北斗「ならよかったな」
〇〇「うん」
玄関の前まで歩く。
〇〇、鍵出す。
少しもたつく。
北斗、何も言わず待つ。
カチャ
ドア開く。
〇〇、振り返る。
〇〇「今日ありがとね」
北斗「別に」
〇〇「ラーメンも」
北斗「お前が行きたいって言ったんだろ」
〇〇「でも付き合ってくれたじゃん」
北斗「まあな」
少し間。
〇〇「また行こ」
北斗、少しだけ見る。
北斗「……ああ」
〇〇「約束ね」
北斗「覚えてたらな」
〇〇「覚えてるって」
軽く笑う。
ドア開けたまま、
もう一回だけ見る。
〇〇「気をつけて帰ってね」
北斗「近いだろ」
〇〇「でも一応」
北斗「はいはい」
〇〇「じゃあね」
北斗「おう」
〇〇、中に入る。
ドア閉まる。
静か。
北斗、その場に少し立つ。
さっきの会話、
頭の中で流れる。
「楽しかった」
「また行こ」
同じ言葉。
でも
前より少しだけ違う。
北斗「……」
小さく息吐く。
ポケットに手入れて、
歩き出す。
焦らない。
でも
ちゃんと進んでる。
ーーーー
北斗side
夜道。
北斗、一人で歩く。
さっきまで隣にいた空気、
まだ残ってる。
ポケットに手入れて、
ゆっくり。
「楽しかった」
「また行こ」
頭の中で、何回も流れる。
北斗「……」
小さく息吐く。
(ほんとそればっかだな)
“楽”
その言葉。
何回も聞いてる。
でも今日は
少し違って聞こえた。
ラーメン屋で。
タクシーで。
帰り際も。
全部同じテンション。
でも
回数が増えてる。
北斗「……」
足止める。
夜、静か。
(悪くねぇな)
ぽつっと。
自分でも少し驚く。
前は
あの言葉聞くたびに
引っかかってた。
イラつくわけじゃないけど
どこか納得いかなかった。
でも今は
(その位置にいれるなら)
少し考える。
(そこからでいい)
結論、シンプル。
急いでも意味ない。
気づかせるしかない。
北斗「……遅ぇけどな」
小さく笑う。
でも
前みたいな焦りはない。
今日の時間。
あの距離。
自然だった。
“無理してない近さ”。
北斗、また歩き出す。
スマホ取り出す。
少し迷う。
でも
開く。
トーク。
〇〇。
少し考えて
打つ。
「ちゃんと風呂入って寝ろよ」
送信。
シンプル。
数秒。
既読。
〇〇「入る笑」
すぐ返ってくる。
北斗、少しだけ目細める。
北斗「ならいい」
送る。
〇〇「今日ありがと」
またそれ。
北斗、少し止まる。
でも
すぐ打つ。
北斗「こっちも」
短く。
〇〇「また行こね」
北斗「おう」
それで終わり。
スマホ閉じる。
夜道。
さっきより少しだけ足取り軽い。
まだ何も変わってない。
でも
変わり始めてるのは確実。
北斗「……まあいい」
小さく呟く。
焦らない。
でも止まらない。
その距離で、
ちゃんと前に進んでる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
またまたとある日では、とある番組に〇〇がゲスト出演。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
番組
櫻井・有吉THE夜会
MC
櫻井翔
有吉弘行
ゲスト
姫野〇〇
スタジオ(夜会ハウス)
有吉「今日はもう説明いらないでしょ」
櫻井「みんな知ってますよね」
有吉「国民的女優でありアイドルでもありながら」
有吉「ポンコツ」
スタジオ笑い
〇〇「ちょっと!!」
櫻井「これはもう有名です」
〇〇「違います!」
有吉「いや違わない」
有吉「今日はそれを確認する回です」
〇〇「やだあああ!」
櫻井「では早速見ていきましょう」
VTR①
「ポンコツすぎる私生活」
広い部屋
おしゃれな内装
ナレーション
「国民的女優・姫野〇〇の自宅――」
次の瞬間
ぬいぐるみ大量
服の山
床ぐちゃぐちゃ
ナレーション
「しかしその実態は――」
スタジオ
有吉「ほらな」
櫻井「これはすごい」
〇〇「違うんです!」
有吉「何が違うの?」
〇〇「分かってるんです!」
有吉「分かっててこれ?」
スタジオ爆笑
VTR続き
〇〇(VTR)「ぬいぐるみ好きで」
ぬいぐるみ抱きしめる
〇〇(VTR)「全部名前ついてます」
スタジオ
有吉「怖いって」
櫻井「何体くらいあるの?」
〇〇「え、30…40…」
有吉「多いわ!」
VTR②
「深夜0時の謎行動」
時計 0:00
スマホ操作
着信
向井康二
スタジオ
櫻井「え!?」
有吉「なんで!?」
〇〇「かけちゃうんです」
有吉「理由になってない」
VTR
向井「もしもし?」
〇〇「ねぇ今日さ〜」
向井「今!?」
スタジオ爆笑
有吉「迷惑すぎるだろ」
〇〇「寂しいんです!」
有吉「知らんがな」
櫻井「なんでSnowManの向井なの?」
〇〇「ジュニアの頃から一緒で関西の。それでですねー」
VTR③
「爆音生活」
爆音で音楽
〇〇ノリノリ
メイクしながら踊る
掃除しながら歌う
途中で別のこと始める
ナレーション
「直感型すぎる生活」
スタジオ
櫻井「すごいエネルギー」
有吉「全部中途半端」
〇〇「やってます!」
有吉「終わってない」
スタジオ笑い
VTR④
「しかし仕事では――」
撮影現場
真剣な目
台本チェック
本番
一発OK
スタッフ「完璧です」
スタジオ
櫻井「すごいね…」
有吉「別人だな」
〇〇「切り替えてます!」
有吉「家でもやれ」
スタジオ爆笑
スタジオトーク
有吉「なんで家だとダメなの?」
〇〇「えー…」
〇〇「安心しちゃうんです」
櫻井「なるほど」
有吉「甘えだな」
〇〇「違います!」
有吉「でもさ」
有吉「なんでそんな頑張れるの?」
少し空気変わる
〇〇「え…」
〇〇「好きだから?」
櫻井「いいね」
〇〇「お仕事も」
〇〇「メンバーも」
〇〇「全部好きで」
有吉「へぇ」
〇〇「だから頑張れる」
櫻井うなずく
有吉「でもポンコツは直せ」
〇〇「くっっ!」
櫻井笑う
有吉「今日はもう一段階いきます」
〇〇「え、やだ」
櫻井「タレコミが来ています」
〇〇「え!?誰!?」
有吉「まずこの人」
VTR①
タレコミ:向井康二
向井「どうも〜向井康二です」
スタジオ
〇〇「やだあああ!!」
有吉「被害者だな」
向井(VTR)「〇〇ちなんですけど」
向井「深夜0時に電話してきます」
スタジオ爆笑
〇〇「やめて!!」
向井「ほんまに普通にかかってくるんですよ」
向井「“ねぇ今日さ〜”って」
スタジオ
有吉「軽いな」
櫻井「相談とか?」
〇〇「だいたい雑談です」
スタジオ爆笑
〇〇「寂しいの!」
向井(VTR)
「しかも」
向井「めっちゃ元気なんですよ」
向井「こっちは眠いのに」
スタジオ笑い
〇〇「ごめんって!」
向井「でも嫌いじゃないです」
〇〇「よかったぁ…」
有吉「次」
〇〇「まだあるの!?」
VTR②
タレコミ:マネージャー
マネージャー(VTR)
「姫野〇〇は…」
〇〇「やめて!!」
マネージャー「とにかく目が離せません」
スタジオ笑い
マネージャー「移動中はちゃんとしてるんです」
映像:台本読む〇〇
マネージャー「でもそれ以外は」
カット
ぐちゃぐちゃの部屋
スタジオ
有吉「ひどいな」
マネージャー(VTR)「一度、部屋を片付けようとして」
マネージャー「ぬいぐるみと会話し始めて終わりました」
スタジオ爆笑
〇〇「してない!!」
有吉「してるだろ」
マネージャー「あと」
〇〇「まだある!?」
マネージャー「忘れ物が多いです」
〇〇「やめてぇ…」
マネージャー「でも仕事は完璧です」
スタジオ少し拍手
櫻井「そこがすごいね」
有吉「ラスト」
〇〇「もう無理…」
VTR③
タレコミ:佐藤勝利
勝利(VTR)「佐藤勝利です」
〇〇「やだあああ!」
勝利「〇〇の部屋なんですけど」
勝利「本当に汚いです」
スタジオ爆笑
〇〇「言い方!!」
勝利「毎回行っても、」
勝利「どこに座ればいいか分からない」
スタジオ
有吉「終わってるな」
勝利「ぬいぐるみが多すぎて」
勝利「人間のスペースがないです」
スタジオ爆笑
〇〇「ある!!」
勝利「あと」
〇〇「まだ!?」
勝利「掃除しようとして」
勝利「途中で別のこと始めます」
スタジオ
櫻井「直感型」
スタジオ爆笑
〇〇「やってるもん!!」
勝利「でも」
空気少し変わる
勝利「仕事は本当にすごいです」
勝利「グループでも中心で」
勝利「尊敬してます」
スタジオ静か
〇〇「…」
勝利「ただ部屋は掃除してください」
スタジオ爆笑
〇〇「もうやだ!!」
有吉「全部本当じゃねぇか」
〇〇「違うもん!」
櫻井「愛のあるタレコミですね」
〇〇「恥ずかしい…」
有吉「でもさ」
有吉「愛されてるよね」
〇〇「…え」
有吉「みんなちゃんと見てる」
櫻井「本当にね」
〇〇少し照れる
有吉「まぁでも掃除はしろ」
〇〇「やります!!」
有吉「絶対やらない」
〇〇「やる!!」
スタジオ爆笑
エンディング
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放送から1日後。
北斗side
SixTONES楽屋。
朝。
テレビの話題で持ちきり。
ジェシー「昨日のやつ見た?」
樹「見た見た」
慎太郎「やばかったな」
高地「想像以上だった」
きょも「ぬいぐるみの量すごかったね」
ジェシー「名前ついてるって」
樹「40体は引くって」
笑いながら話してる。
でも
一人だけ
テンション違う。
北斗。
ソファに座ってる。
腕組んでる。
何も言わない。
慎太郎「北斗見た?」
北斗「……見た」
短い。
樹「どうだった?」
少し間。
北斗「……すげぇな」
曖昧な返し。
でも
ニュアンスが違う。
ジェシー「いや可愛かったけどね」
高地「ギャップすごいよね」
きょも「仕事との落差」
慎太郎「まああれはあれで〇〇っぽい」
みんなはポジティブ。
でも
北斗は違う。
北斗「……」
頭の中、
昨日の映像。
ぐちゃぐちゃの部屋。
ぬいぐるみ。
深夜の電話。
北斗「……無理だろ」
ぽつっと。
小さい声。
でも聞こえる。
空気、少しだけ変わる。
樹「え?」
北斗「いや…」
言い直す。
北斗「ちゃんとしてるやつの方がいいだろ普通」
本音。
ストレート。
慎太郎「出た」
ジェシー「潔癖北斗」
高地「まあ分かるけどね」
樹「でもさ」
樹「仕事ちゃんとしてるじゃん」
北斗「それは分かる」
即答。
そこは否定しない。
北斗「でも家だぞ」
北斗「毎日あれはきつい」
リアルなライン。
きょも、少しだけ見る。
きょも「でもさ」
きょも「全部じゃないでしょ」
北斗「……」
きょも「番組用に盛ってる部分もあるし」
慎太郎「まあな」
ジェシー「テレビだからね」
北斗、少しだけ考える。
でも
完全には消えない。
北斗「……それでもな」
小さく呟く。
慎太郎、軽く笑う。
慎太郎「お前さ」
慎太郎「基準厳しすぎ」
北斗「普通だろ」
樹「普通じゃない」
ジェシー「普通じゃない」
高地「普通じゃない」
即ツッコミ。
北斗「なんでだよ」
慎太郎「お前がちゃんとしすぎてるだけ」
樹「それな」
きょも、静かに一言。
きょも「〇〇は“人で見た方がいいタイプ”だよ」
北斗、少しだけ視線動く。
きょも「生活だけで判断するとズレる」
北斗「……」
言い返さない。
でも
納得しきってない。
昨日の夜、
ラーメン。
「楽」
「また行こ」
あの時間。
頭に浮かぶ。
北斗「……」
少しだけ息吐く。
樹「まあでもさ」
樹「気にしてる時点でだよな」
ニヤッとする。
北斗「は?」
慎太郎「確かに」
ジェシー「気にしてるじゃん」
北斗「してねぇよ」
即否定。
でも弱い。
きょも、何も言わない。
ただ普通に見てる。
北斗「……」
視線逸らす。
完全に否定しきれない。
(……めんどくせぇ)
心の中。
好きなタイプと
目の前の存在がズレてる。
でも
切れるほどでもない。
むしろ
昨日の時間の方が強い。
北斗「……まあいい」
小さく呟く。
慎太郎「なにが」
北斗「別に」
それ以上言わない。
でも
完全には割り切れてない。
この違和感。
まだ消えないまま、
少しだけ残ってる。
ーーーーーーーーー
一方その頃
〇〇side
timelesz楽屋。
朝。
ドア開けた瞬間、
全員こっち見る。
〇〇「なにその空気」
風磨「来たな主役」
〇〇「やめて」
勝利「見たよ昨日」
〇〇「見ないで!!」
寺西「いや無理でしょあれは」
猪俣「インパクト強すぎたね」
篠塚「ぬいぐるみの量えぐかった」
松島「かわいかったけどね」
橋本「いやでも床…」
原「どこ座るか迷うレベルだったよな」
〇〇「違うって!!」
一気に囲まれる。
〇〇「盛られてるから!!」
風磨「盛ってあれ?」
猪俣「むしろ抑えてあれじゃないですか?」
〇〇「違う!!」
勝利「40体って言ってたよね」
〇〇「数えてない!」
寺西「名前ついてるのはガチ?」
〇〇「ついてる」
原「怖」
松島「愛あるじゃん」
篠塚「いや多すぎるって」
〇〇「好きなの!」
橋本「スペースないじゃん」
〇〇「あるってば!」
風磨「どこ」
〇〇「……ここらへん」
全員「曖昧」
笑い起きる。
〇〇「ちゃんと片付けるし!」
原「いつ?」
〇〇「……そのうち」
猪俣「出た」
寺西「一番信用できないやつ」
勝利「未来永劫来ないやつ」
〇〇「来る!!」
松島「でもさ」
松島「仕事のとこかっこよかったよ」
〇〇「でしょ!」
橋本「切り替えすごいよね」
篠塚「別人かと思った」
原「現場の〇〇はガチ」
風磨「家でやれ」
〇〇「無理!!」
即答。
全員笑う。
猪俣「深夜電話もやばかったですね」
〇〇「それやめて!!」
寺西「0時に“ねぇ今日さ〜”は強い」
勝利「向井くん優しすぎる」
原「普通切るよな」
〇〇「切られたことないもん!」
橋本「それ優しさな」
篠塚「甘えてるだけ」
〇〇「違う!」
風磨「寂しいんだもんな?」
〇〇「そう!!」
松島「素直すぎる」
また笑い。
〇〇、ソファ座る。
クッション抱える。
〇〇「もうやだ…」
原「いや面白かったよ普通に」
猪俣「神回でしたね」
寺西「完全にバラエティ適性ある」
〇〇「女優だから!!」
風磨「ポンコツ女優な」
〇〇「違う!」
勝利「でもさ」
勝利「愛されてるのは伝わったよ」
〇〇、少し止まる。
〇〇「…ほんと?」
松島「うん」
橋本「みんなちゃんと見てる感じした」
篠塚「タレコミも優しかったし」
原「ちゃんとリスペクトあった」
猪俣「いい空気でしたね」
風磨「まあそこはな」
〇〇「……そっか」
少しだけ照れる。
でもすぐ戻る。
〇〇「でも部屋は関係ないし!」
寺西「関係あるだろ」
勝利「めちゃある」
橋本「生活見えるしね」
〇〇「えー…」
少しだけ考える。
一瞬だけ
頭に浮かぶ。
“ちゃんとしてる人がいい”
誰かの価値観。
でも
すぐ流れる。
〇〇「でも無理なもんは無理」
原「開き直った」
猪俣「強い」
風磨「そのままだと一生その部屋だぞ」
〇〇「やだ!」
篠塚「じゃあ片付けろ」
〇〇「……がんばる」
寺西「今“たぶん”って顔してた」
〇〇「してない!」
松島「してたよ」
また笑い。
楽屋、いつもの空気。
〇〇も笑ってる。
深刻じゃない。
ただのいじり。
でも
ほんの一瞬だけ残った引っかかり。
それもすぐ薄れる。
〇〇はまだ
そこまで考えてない。
ーーー
笑いが落ち着いてきた頃。
風磨「……よし」
急にトーン変わる。
〇〇「なに」
風磨「〇〇の未来のためにも」
〇〇「やだなその入り」
風磨「今度、部屋片付けに行くかー」
〇〇「え、やだ」
即答。
勝利「俺行かないよ」
寺西「俺も無理」
猪俣「スケジュール的に厳しいね」
篠塚「普通に嫌です」
橋本「巻き込まれたくない」
原「絶対カオスじゃん」
松島「俺も遠慮しとく…」
全員拒否。
風磨「おい!」
〇〇「ほら誰も来ないじゃん」
風磨「お前ら冷たすぎるだろ」
勝利「だって絶対終わらない」
寺西「1日じゃ無理」
猪俣「3日コース!!」
篠塚「途中でぬいぐるみと会話始まるし」
〇〇「始まらない!!」
原「いや始まる」
橋本「絶対脱線する」
松島「想像できるもん」
風磨「じゃあ誰なら来るんだよ」
〇〇「誰も来なくていい」
風磨「それはダメ」
勝利「でもさ」
勝利「他の人巻き込めば?」
〇〇「誰」
寺西「外部委託」
猪俣「プロ呼ぼ」
〇〇「やだ!!」
篠塚「じゃあ友達」
橋本「身内じゃないと無理でしょ」
原「気使わないやつな」
松島「それ大事」
風磨、少し考える。
風磨「……あ」
ニヤッとする。
〇〇「その顔やめて」
風磨「最近仲いいやついるじゃん」
〇〇「誰」
風磨「SixTONES」
〇〇「え」
一瞬止まる。
勝利「あー」
寺西「確かに」
猪俣「現実的かもしれないですね」
篠塚「距離感的にちょうどいい」
橋本「遠慮しなさそうだし」
原「ズバズバ言いそう」
松島「でも手伝ってくれそう」
〇〇「え、やだ」
風磨「なんで」
〇〇「普通に嫌」
勝利「なんでだよ」
〇〇「いやなんか…」
言葉詰まる。
〇〇「今の部屋見られるの無理」
風磨「もう全国に見られてる」
〇〇「それは違う!」
原「テレビとリアルは違うよな」
猪俣「温度が違うよね」
寺西「でももうバレてる」
篠塚「今さら感ある」
〇〇「やだって!」
風磨「じゃあ選抜しよ」
〇〇「なにそれ」
風磨「SixTONESの中で」
風磨「来てもいいやつ選ぶ」
〇〇「選ばないで!」
勝利「誰がいいの?」
〇〇「いない!!」
即答。
松島「ほんとに?」
〇〇「ほんとに!」
橋本「逆に一番マシなのは?」
〇〇「いない!」
原「強いな」
猪俣「全拒否ですね」
風磨「じゃあこっちで決める」
〇〇「やめて!!」
風磨「まずジェシー」
〇〇「うるさそう」
全員「確かに」
風磨「樹」
〇〇「絶対いじる」
勝利「それはする」
風磨「慎太郎」
〇〇「楽しむだけで終わる」
原「それはある」
風磨「きょも」
〇〇「優しいけど戦力外」
寺西「動かなそう」
松島「見守りタイプ」
風磨「高地」
〇〇「いい人すぎて申し訳ない」
猪俣「気遣いすごそう」
橋本「疲れちゃうやつ」
風磨、最後。
風磨「北斗」
〇〇「……」
一瞬だけ止まる。
全員ちょっとだけ見る。
〇〇「……無理」
風磨「なんで」
〇〇「なんか嫌」
勝利「なんかってなに」
〇〇「なんか」
言葉濁す。
寺西「一番ちゃんとやりそうだけど」
猪俣「確実に片付くよ」
篠塚「でも厳しそう」
橋本「ダメ出しすごそう」
原「精神やられるタイプ」
松島「でも一番適任じゃない?」
風磨、ニヤッとする。
風磨「決まりだな」
〇〇「決まってない!!」
風磨「北斗呼ぶか」
〇〇「やめてって!!」
勝利「本人まだ何も知らないの草」
原「巻き込まれ事故」
猪俣「かわいそう」
寺西「でも面白そう」
篠塚「反応見たい」
橋本「絶対嫌がる」
松島「でも来そう」
〇〇「来ないで!!」
風磨「決定〜」
〇〇「決定じゃない!!」
楽屋、また笑い。
完全に盛り上がってる。
でも
当の本人(SixTONES)は
まだ何も知らない。
静かに
とんでもない話だけが
進み始めてる。
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