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シュドを背負いとぼとぼと歩き始める
まだ二人はお互いに顔を合わせようとはしない
「あの…さっきはありがとうございました」
「何がですか?」
「あの…葬式みたいな空気をなんとかしてくださって」
触れてはいけないことを話すように言う
「あ〜!そういうことね 私は思ったことを言っただけだから。それにしても不思議」
「何がですか?」
「あなた達と話していたら今までの大変な出来事が嘘みたい」
光が見えてきた頃アストが「そろそろです」
と言う
「…で、こうなったと…」
何度かこういったことがあったのかガイルは落ち着いて状況を整理しようとしている
「ババババババババ」
対称的にサルジュは動揺しすぎて震えている
その姿はまるで天敵に見つかったウサギのようだった
「アスト、サルジュの奴をテントまで連れてってやってくれ」
「わかり…ました あの…もしかしてガイルさんが無口って言ってたのって」
「これもあるな」
「肩貸します」
テントまで連れて行き、近くにあった水筒を渡す
「ゴクゴクゴクゴク…プハー 悪い、助かった」
「いえいえ それにしても何であんなに動揺してたんですか?」
「昔っから貴族は苦手でな」
「えっ!?」
「なんだ、気付いてなかったのか、あの人はクラルディエール公爵家の令嬢だろ」
「…家出した商家のお嬢さん位かと思ってました」
「アドバイス程度に聞いてほしいんだが、初対面の時と2回目に会うときは話し方はあまり変えないほうが良いと思うぞ 今回の場合は特にな」