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第三章:東京フリーク区への移住
第一節:新たな出会い
それから来週の月曜日になった。
舞台はソウル空港の飛行機の中だった。
そして8人全員ソウル空港から羽田空港へ向かった。
飛行機内にて
ジウォンの心の声「やっとヨンシクからも離れられて最高や〜」と言って茶髪ロングヘアを華麗になびかせるのだった。
ヘリン「ジウォンって男の娘なんだね。」
ジウォン「ホンマにありがとうな。君もそうだけど他の女の子たちもこの個性認めてくれるんやけど、ヨンシクってやつムカつく奴やったわなぁ…」
ヘリン「もう気にしないでいいよ。私だってプサンジンク・キリスト高校なんておさらばしたかったんだから!でもありがとう!私の悩みに一番寄り添ってくれたのは君なんだから、ね!」
ジウォン「そうやね。世の中には『オカマ』であることを誇りに思う人もおるねんけど、僕はれっきとした男の娘なんや!ホンマにオカマと男の娘なんて定義も全然ちゃうんやで!!」
ヘリン「大丈夫だよ、わかってるって!」
ジウォンの回想シーン(一週間程前
プサンジンク・キリスト高校の教室にて
ジウォンは女友達と相変わらずたむろしていた。
ヨンシク『おい、見ろや、あのオカマ相変わらずホンマに女子共と話してるんやで。ワシらでさえも女子に話しかけるの恥ずかしいっちゅうのに!!しかも学校一の美少女ヘリンとも簡単に話せる?!見てて気に入らんわ!』
一部男子生徒A『そうだよな!なんで男の癖に髪の毛伸ばしてんだよ、意味わかんねぇ!!どっからどう見ても女だろ?』
一部男子生徒B『しかもジウォンの会話も聞いたら男の先輩には「オッパ」やってさ!あと女の先輩には「オンニ」と呼んでるんやで?!
普通男子が男の先輩に言うのは「ヒョン」やし女の先輩に言うのは「ヌナ」やろ?!!何女言葉使っとんねん!せやからオカマ呼ばわりされるんやでコイツ!!』
ヨンシク『ホンマにそれや!ジウォンは「オカマじゃなくて男の娘」やって呼んでるんやで!』
一部女子生徒A『あとヘリンってやつちょっと変なところあるんだよね?』
一部男子生徒A『そうなのか?学校一美女なんだからそんなはずねぇと思うんだけどなぁ…性格だっていいし注目の的だよな…!』
一部女子生徒B『ヘリンってやつ、女の癖に男の先輩に向かって『ヒョン』だってよ…あと女の先輩にも『ヌナ』呼ばわりしてるんだって!何男言葉使ってるのって思った。』
このようにしてジウォンとヘリンはヨンシクとその取り巻きたちの陰口を叩かれる生活を繰り返していた。※あくまでも親しくてカジュアルに先輩と話す時の呼び名です)
ヘリン「それでも乗り越えて、ソウルの仲間たちと出会えて良かったと思わない?」
ジウォン「そうやな…個性が強い仲間と出会えて自分が受け入れられた気がするから」
サムジ「ハナさんはプルヘンに頭打たれて気絶しましたけど、大丈夫でしたか?ヨヌが逃げましょうって怖がってましたが」と。
ハナは筆談で「平気だったよ?でもヨヌって面白いよね。怖がりだけど、ピッコギによく抱きついてしばかれるから笑っちゃったよ」と書いて見せた。
サムジ「私も見てて驚きましたよ。平凡な彼がそんな変態気質持ちだったのかと思いましたのでね」
プルヘン「東京フリーク区には入居条件があるが、歴史直視型のお化け屋敷をクリアすることだと書いてあるが、お前はどうだ、ピッコギ?」
ピッコギ「そうだな。エスパーニャ帝国の支配の正義、豊臣秀吉の防衛の正義とキリシタンの信仰の正義をテーマにしたお化け屋敷をクリアしねぇとならねぇ…私たちは日本は大好き。お隣さんの国だからな。けど豊臣秀吉だけは大嫌いだ…」
プルヘン「ああ、そうだ。豊臣秀吉が起こした壬辰丁酉倭乱についてだが、理由としてはエスパーニャ帝国を牽制すると言った見方も実は大きいと言われている。」
ピッコギ「確かにその事実を聞いてエスパーニャ帝国とポルトガルは恐怖で震えていただろうな。憎っくき豊臣秀吉とフンソンテウォングン(興宣大院君)…この2人はキリスト教を弾圧したと言う点では似た者同士で鏡写しだ…東京フリーク区のお化け屋敷のテーマがキリシタン弾圧で本当に助かる…もし壬辰丁酉倭乱にしたらボイコットを起こしたかも知れねぇからな」
プルヘン「私だったら家にあるチョルトゥサンで処刑に使われた刀で見せしめにするかもね」とブラックジョークを吐いた。
オドゥム「東京フリーク区楽しみ?」
ヨヌ「楽しみに決まってるじゃないですか、オドゥムオンニ!!」
オドゥム「面白いわね、ヨヌ。男の人が『オンニ』って言うなんて…」
ヨヌ「だって性別でいちいち呼び方にこだわる必要なんてないじゃないですか?!まあヘリンさんがハナオンニに向かって『ハナヌナ!』って気さくに呼んでくれたから、私も救われた気分ですよ!そう言えば、オドゥムオンニが持ってるデカいだんびらのような武器って何ですか?はばき(鎺)の代わりにいかつい虎が口咥えてて、柄頭にはミンファ(民画)に出てくるような、親しみやすくて可愛い虎がついてるじゃないですか?」
オドゥム「これはテ・ユガン・パホド(大柔剛把虎刀)って言うの。お父さんによると18世紀のハニャン(漢陽と書き、ソウルの前の呼び名であった)で作られた韓国のオリジナルな武器なの。10歳の子どもくらいのサイズのデカさで、当時の役人たちが犯罪者たちをぶった斬った時に使ったって言われてるの。しかもイ・サンの丁酉逆変(チョンユギャクヘン)の時に活躍したとも言われてる武器なの」
ヨヌ「ハニャンって今のソウルか…18世紀ってまだ朝鮮王朝時代でしたよね?よくそのデカい武器を担げますね?」
オドゥム「ありがとうね、ヨヌ。この武器は私の性格を表してるの。子どもみたいな見た目が嫌で、デカい武器をただちらつかせるだけじゃなくて、背中に収める時は親しい虎のように自分を表現して、戦う時は凶暴な虎のように暴れ回れるの。」
ヨヌの心の声「なんだかオドゥムオンニの雰囲気、まるでいかつい虎と親しみやすい虎のオーラを感じる…」
※ここから舞台を韓国から日本に移ります。
こう言う何気ない会話を終えて8人は3時間以上かけて韓国ソウルから無事に羽田空港に辿り着いた。
羽田空港から江戸川区へタクシーへ移動。そこから江戸川区から橋で隣接されてる東京フリーク区へ移動を開始した。
コメント
5件
読了しました!今回も世界観の設計にぐっと引き込まれましたね。「男の娘」「オカマ」という言葉をめぐる呼称のこだわりや、朝鮮半島と日本の歴史認識がお化け屋敷のテーマとして交差する展開――ここに物語の軸がしっかり通っていて、伏線としての重みを感じます。オドゥムの大柔剛把虎刀に込められた性格描写も、武器と内面の一致が美しい。次節が楽しみです。
#人間ドラマ