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Sara
220
雑誌 ▹▸ kyus
2024/10/09 の時の🐱が表紙だった某雑誌を🐮が買ったお話。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…」
買ってしまった。
「…キヨの、anan…」
ニヤけがいつまで経っても止まらない。口角が上がって戻ってこないとはこういうことか…と思いながら、恐る恐る雑誌に手をかけて1枚目をめくる。
まぁ、勿論1枚目は目次で。キヨの特集は14ページからだと。
「…無駄にドキドキさせられた気がする、」
恋人の雑誌にどんだけ緊張してんだと自分にまで呆れてしまうがそれも気にせず1枚1枚捲っていく。そして、何枚かは違う特集だったせいで安心しきってしまったのか突然の恋人のドアップ×2に驚いて肩を揺らしてしまう。
「…」
やばい。これ今俺の顔どんな…どんな顔してんだろ俺。
思わず口元を手で隠してしまうほどニヤけているのは既に分かっているが…それでも気になる。気になってしまうのだ。
2枚程写真のみ載っている写真を見て何分もかけて魅入ってしまう。
「…なんでこんな絵になってんだよ」
遠回しに褒めている言葉。無意識に零れた言葉。その言葉だけで俺はこの写真に対して『かっこいい』と思っているんだと自覚して顔が熱くなる。
やべぇ。これ全部見切れっかな。14ページもあるんだぞ、?
少し深呼吸を挟み、平常心を保とうとするがやっぱりページを捲るとその平常心はすぐに砕けてしまうようで自分の恋人の顔や姿に対して弱すぎるのが丸わかりでまたもや恥ずかしくなる。
「…ここからは、記事…ゆっくり読もう」
写真を見てしまったらまた長くなる、と分かっていたから記事に集中してゆっくり読んでいく。
その記事の中の恋人は、いつもの表の顔で。いつも通りだな、なんて思う。まぁそうじゃなきゃこれまで彼が作り上げた『 キヨ 』という存在が崩れてしまうからわかりきってはいたのだが。
たっぷり時間はある。だからゆっくり読んでいたら、途中で読んでいた目が止まる。
『―辞める時は来ると思いますか?』
『100%来ますよ』
…そりゃ、俺だっていつか辞める時は来るから。分かっていた。だけど、
『辞める時は、何も言わずに消えると思います』
この言葉はだめじゃん。
そんなの、言われたらこの関係が終わる時の事も考えちゃうじゃん。
目の前が一瞬にして滲んで見えなくなる。ぼろぼろと大きな雫が雑誌の上に落ちていく。
あぁ、やっちまった。まだ全部読んでないのに。
そんな後悔を止めるすべもなく、服でゴシゴシと涙を拭く。服の摩擦で目の周りが痛いけど、それくらいしなければ涙は止まってくれないことが分かっていたから。
「……やだよ、きえてかないで…ずっと、いてよ…」
1人の広い部屋にだけ、震える弱い声が響く。誰にも聞こえないのに。ただの独り言にしたいのに。この言葉が彼に届いて欲しいと思ってしまう俺はなんなんだろうか。
目の前は服で真っ暗だ。早く続きを見ないと。もしかしたらキヨが家に押しかけてくるかもしれないのに。
そう、思い出した瞬間。インターホンが耳を通る。
―来てしまった。
彼が、来てしまったのだ。
はやく、早く出ないと。でもどうする?なんで泣いてたの?って聞かれる。この雑誌も持ってることがバレてしまう。
そうやって頭をぐるぐると回転させていたら、玄関の鍵が開く音が聞こえた。気付いた瞬間にはもう遅くって。驚いたせいで鼻水を啜ってしまった。そのせいで、泣いていたのがすぐにバレてしまった。
「え」
「き、よ…」
「ちょ、なんで泣いて」
「な、なんでもないから…キヨは手洗ってきてよ」
「なんでもないわけないでしょ」
「大丈夫だから」
「なんで泣いてたのか教えてよ」
「いやだ」
子供の言い合いのような会話が繰り広げられる。なんでこういう時は素直に伝えられないんだろうと自分に嫌気が差してしまう。
「うっしー」
手首を強く掴まれて後ろから強く抱き締められる。キヨの暖かさに触れてまた涙が溢れてしまう。
「逃げないから。聞き逃さないから、だからお願い。教えて」
ずりぃよ。なんでこういう時だけ、ちゃんと寄り添ってるって分からせてくるんだよ。
「……やだよ、」
「…なんで」
「…いやだ、離れてかないでよ、っ」
「……離れないよ」
「…消えてかないでよ、」
「…置いていかない。絶対に」
「ずっと、隣に居てよ」
最後にその言葉を吐くように伝えると抱き締める力がぐっとまた籠った。少し息苦しくなるけれど、それよりもキヨの言葉に安心してキヨの手を握る。俺にはただそれしか出来なかった。
「……なにそれ」
キヨの低く、どこか冷たい声が耳を通る。
「…何の話?それ」
先程まで優しい声で慰めてくれたのに、一瞬にしてほんの少し温度が下がる。でも腕は離さない。寧ろ、『離さない』と言いたげに強く掴まれている。
「…いわない、」
「言えよ。どうせ俺のことだろ」
言わないというより言えないのだ。話したくても喉がつっかえて声が出ない。図星を突かれて更に何も言えなくなる。
「…なんでそんな頑固になるかね」
キヨは小さくため息を着いて周りを見渡す。そして呆気なく見つかるあの雑誌。
「…なんでここあんの?」
「…言いたくない」
「……まぁいいけど」
そう言って俺が買った雑誌をぱらぱらとページを捲っていく。そして涙のあとが残っているページを見てすぐに察される。
「…ここのこと?」
「っ……」
バレたくなかったのに。
「…『何も言わずに消える』のとこでしょ?」
そのまま俺の耳元で小さく笑いながら言ってくる。
「信じた?」
少し調子の乗った言い方で軽く怒りに火がつきそうだった。
「…信じるに決まってんじゃん」
「なんで?」
「キヨのことだから」
思わず即答してしまった。即答するとキヨは黙って俺は何がしたいのか分からなくなる。その少しの沈黙が怖くて、キヨの手を握っている指に力が入る。
「……ねぇ、うっしー」
「…なに」
「俺、うっしーに嘘つくと思う?」
「…思う」
「即答やめてくんない?」
「…でも、こういうのはつかない、と思う…」
キヨの言葉を無視して本音を小さい声で伝える。少し間が空いてキヨが口を開いた。
「…じゃあさ、」
肩を掴まれくるっと半回転させられる。キヨの顔が目の前にあってすぐに目を逸らしてしまう。
「…なんでそんな顔してんの」
指で涙の跡をなぞられる。その優しい手つきに全て預けたくなってしまう。
「俺がうっしーの前から消えちゃうって思ったからでしょ」
またもや図星をつかれて動けなくなる。
「あれはあくまでも” 実況者 “のキヨのことだから」
「…うん」
そんなの、分かってるよ。分かってるけど…
「考えちゃうんだ?」
「…うん」
そう言った瞬間また抱き締められる。キヨの心臓の音がよく聞こえる。
「…大丈夫だよ。俺、うっしーから離れるつもりなんて一切ないかんね」
「……きよ、」
キヨの腕の中で名前を呼ぶ。
「なぁに」
「……だいすきだよ」
その一言を伝えるとぐっと抱き締める力が強くなった気がした。
「俺は愛してっから」
「越えようとすんな」
「うわ、すっげぇ顔」
「うるっせ」
「涙と鼻水でぐちょぐちょ」
「実況みてぇなことすんな」
2人で笑いあってまたいつもの時間を過ごす。
「…一緒に見ね?」
「えー、いいよ」
「いいんかい」
「その代わりすっげぇ時間取るから」
キヨの横に座って再度雑誌を読んでいく。肩があたる距離。先程まで1人で見ていたページを、今度は2人で捲る。
さっきより全然怖くない。
寧ろ―
「…近ぇ」
「えー、いいじゃん」
「読みにくい」
だけど、正直この距離が安心する。この時間が、とっても心地良くてずっと流れればいいのにと思ってしまう。
ページを捲る手がまた止まる。戻っては進んで、また戻って。その繰り返し。さっきも見たはずなのにどうしても目が離せない。
「…やば」
小さく呟いてまた前のページに戻る。光の当たり方や表情、全てがずるいと思ってしまうくらいカッコよくて。気付けばまた数分経ってる。
「…長くない?」
「長くない」
隣から声が聞こえてきたけれど即答して言葉を返す。
「さすがに長いって」
「長いし。むしろ短ぇ」
言い切った瞬間、静かになる。
「……へー」
嫌な予感がした。嬉しそうな声で、やらかしたのが分かって背筋が凍る。ゆっくり見上げると満面の笑みと言えるほど笑顔なキヨが居た。
「…かわい…」
「はぁ?!」
大きな声があがる。自分でも驚く程の大きな声だった。
「な、何言ってんの、?」
「いやそのまんまだし」
ニヤニヤとした顔。
これ完全に俺で遊んでるだろ。
「俺の写真にそんな時間かけて見てんの、可愛すぎるに決まってんじゃん」
「うるさい」
「ってか” 短い “って何?足りてないってこと?」
ぐっと近付けられ、顔を掴まれる。
「んぁ、あんだよ」
「どんだけみたい?」
「…いわない」
「なんでよ」
「言ったらそれくらい時間取るじゃん」
「そりゃまぁ」
嬉しそうな顔をしながらまた抱き締めてくる。
「うっしー」
「なに」
「…そんなに好き?俺の顔」
「……好きですけど」
恥ずかしくて声が小さくなる。そしてキヨが一瞬止まる。
「……あー、」
ダメだこりゃ、と声を漏らしながら視線を逸らされる。耳が赤いのを見て少し嬉しくなる。
「今のはダメ」
「なにがだよ」
「こっちが照れる」
「は?」
意味がわからない。あんなに調子に乗って俺で遊んでたくせに?俺がデレたらそんなんになんの?
「うっしーってさ、そういうの普通に言うよね」
「それお前もだろ」
「俺とうっしーのは違うの!」
言ってる意味がわからなくて首を傾げるがキヨのふにゃっとした笑顔を見て何でも良くなった。
「……でもいーや」
「なにが?」
「そういうの、俺しか聞けないし」
さらっと自慢のように言ってくるのがなんだか愛らしくて不意にも心に刺さってしまった。
「ほら、続き見ないの?」
「…見るよ」
「あ、それとも本物見とく?」
「は?」
また頬を掴まれて視線を合わせられる。真剣な眼差しで少し照れてしまう。
「も、いいって」
「照れちゃった?」
「…ちげぇし」
「首まで赤いのに」
「な゙!」
思わず後ろに手を当ててしまう。少し熱いのがわかるせいで本当に赤いことが分かってしまう。
「早く見させろよ、」
「見てんじゃん今」
「雑誌の方だっつの!!!」
これからもずっと、俺達はこうやって過ごしてくんだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
甘々って尊い🤦♀️💕
自分で書いといてこれは尊い。言っちゃあれかもですが尊いです。
凄い私の書く🐮は自己否定とかがある感じになっちゃう…嫌でしたら本当に申し訳ない、
だけどこういう🐮だから可愛く見えてこないですか、?(?)
ついでにこのお話見た貴方は強制🐱🦀を見なさい🫵🏻🫵🏻🫵🏻
(いいねつかなくて自信つかない😭)
この場で言うのもなんですが。
恋愛話をネッ友ともしてみたくなっちゃうこの頃。(?)
私結構重い気がするけど話してぇ…😖
コメント
4件
やはり感動系は良いですねぇ…🐮につられて涙が😭 anan🐱ビジュ優勝してるよね😇
あっっっっまあ!!今なら砂糖吐ける!!!! 悲しんでる子を安心させていちゃつく話は最高です、全人類好きだと思う 🐱がスパダリすぎるって!!そら🐮も惚れるわ!!