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俺と仁人は同棲し始めて1年が経った。
この1年間で沢山喧嘩もしたし沢山笑った。俺って幸せ者なんだなって実感する日々だ。
それと同時に今日は仁人の誕生日。俺は残念な事に午前だけ仕事が入っており、終わった後、速攻でケーキを買い、速攻で家に帰る。
「仁人ただいま」
いつもなら返ってくる返事が中々返ってこなくて焦っていると寝室の辺りからドタバタと足音が聞こえてきてホッとした。
「おかえり勇斗」
「仁人誕生日おめでとう。」
「ありがとう」
俺がデートプラン考えろとか思うかもしれないが、お互いインドアだし恋人って家でゆったりする時間が1番幸せだと思うから。その分今日は仁人のお願いを全て受け止める事にした。
「仁人今日何した…うおっ」
すると仁人が突然ハグしてきたもんだから思わずケーキを落としそうになった。ケーキが崩れないよう床に置き、仁人の背中に手を回す。
やはり仁人は暖かいし落ち着く。自分より少し小柄な仁人は毎回ハグする時俺の肩に顔を埋めてぐりぐりしてくる、それがとてつもなく可愛らしい。
「ねぇ勇斗好き」
「ごめん俺の方が好き。愛して…」
「黙って聞いて。」
「あっごめんなさい」
素直に伝えてくれた事が嬉しくてそのまま
「愛してる」って言おうとしたら遮られてしまい少し寂しかったが今日は仁人のお願いを聞く日だしきっと話したい事があるんだろうと仁人の話を黙って聞く。
「俺勇斗が好き。めっちゃ好き」
「…うん」
「大好き」
「うん。」
「誰よりもっ、好きっ、、」
「えっ?仁人、!?」
本当はもっとリアクションしたいけど黙って聞いてと言われたもんだから迷惑にならない程度で返事していたら、仁人が急にポロポロと泣き出してしまい俺は焦りまくり。
とりあえず俺は仁人の背中を優しくさすった。
「泣くなよ仁人ー今日の主役お前だぞ?」
「分かってる、けど久しぶりにこうやって素直な気持ち伝えられた事が嬉しくて。そしたら涙が出てきて…」
「え、?」
普段俺に伝えられなかった分を今日伝えようとしてくれたんだろう。その仁人の健気さに思わず笑みが零れてしまう。
「…何笑ってんだよ。」
「いや、ごめん可愛くてつい。」
「…すき。」
「俺もだーいすき」
「これからも一緒にいてくれる?」
「当たり前だろ。仁人は俺以外ありえないなら。」
俺達は世界で1番甘く優しい口付けを交わした。