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熊野光一
「暗くなってきたな」
「じゃあ、今日はこのあたりで切り上げようか」
「さんせーい」
どうやらここは少し小さめの村のようだ。
住民は10人ほどだ。
「どこかの民家に泊めてもらうか」
ートントン
ん?誰だ?
「お主ら、泊まる場所を探しておるのか?だったらうちに来るといい」
「えっと、どちら様?」
「この村の村長じゃよ」
村長さんか、なら泊めてもらうのにちょうどいいかもな。
「ではお言葉に甘えて」
かくして俺達は村長さんの家に泊めてもらうことにした。
村長さんの話によると明日は年に一度の祭りの日らしい。
その割にあまり村にそういった雰囲気はなかったけど。
「いやー、タイミングが良かったのう。明日もぜひこの村にとどまっていてくれ」
「あ、いいんですか。ではそうさせていただきます」
「お祭りかー、久しぶりだなー。普段はそういう事とは無縁だったからね」
クルミも楽しみにしているようだ。物思いにふける顔もかわいいな。
食べちゃいたいぐらいでござる。デュフデュフ。
ーゾワッ
「ひっ」
「ん?どうしたの?」
「い、いや、なんでもないよクルミ」
真条の殺気がひどい。まるで刺されているかのような錯覚に陥る。
「ささ、今日はもう遅いから眠りなさいな」
そんなふうに村長さんに促されて俺達は眠りについた。
そして、俺達はぐっすりと眠っていた。翌日、死体が発見されるまでは。
〜つづく〜
あとがき
翌日目が覚めると死体があるって結構怖いですよね。
某眼鏡の探偵はやばいやつってこと?
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