騎馬戦飛ばします(ᐛ )
個人戦(緑谷達の)も飛ばして爆豪VS優雨いきます( ᐕ)
『さっきからブーイングが飛び交う爆豪勝己VSその風前とした立ち居振る舞いにコアなファン共からラブコールが飛び交う冩屋優雨!』
『もっと別の紹介の仕方なかったのか』
『ファイッ!』
『聞けよ』
「文句があるなら直接言えや!!」
「らぶこぉるとはなんでしょう?」
「余所見してんじゃねぇよッ!!」
「血気盛んですねぇ」
爆豪の爆破を難なく躱す。優雨はさらに攻撃してくる爆豪の手首を掴み足をかける。転びそうになったが爆破でそれを回避した。埒が明かないと判断した爆豪が大爆発を起こす。
「その判断は宜しくないですね。」
刀を抜き、風で煙を散らせる。すると、観客席めがけてえぐれた地面が飛んでいくのが見えた。まずいと思った優雨は急いで観客席の方へ行き、壁に足をつきそのまま飛んできた地面に向かって刀を構える。
「写ノ呼吸 風写し・昇上砂塵嵐!」
観客席にいる人を守る為に呼吸を繰り出す。斬り刻まれた地面は何等分にもカットされ勢いを失いそのまま地面に落ちる。くるりと回転して着地する。後ろを振り返り、口を開けて呆けている子供に向かって「大丈夫ですか?」と、問いかける。
「え…あ、うん。大丈夫…ありがとう、お姉ちゃん!」
「そう、それなら良かった」
そう言って微笑みながら子供の頭を撫でる。数秒程撫でてすぐに爆豪のいるステージへ行く。颯爽と現れて助けれくれた“ヒーロー”に子供はキラキラと目を輝かせて、隣にいる母親に向かって「あたし、お姉ちゃんみたいになりたい!」と言った。
「すみません、みっどないと先生。場外へ足をつけてしまったのでりたいあします。」
「え?ええっと…プレゼントマイク!この場合どうしたらいいのかしら…?」
『ええ!?俺か!?…あー、冩屋がリタイアっつってんだしリタイアでいいんじゃね?』
「良くねぇ!!!俺は納得しねぇぞ!!」
「貴方が納得しても私がりたいあと言ったのでりたいあです。」
「うるせぇ!!」
「ああもう、落ち着きなさい!冩屋さんリタイア!よって爆豪勝己の勝利〜!!!」
観客が盛り上がる中、優雨は悔しがる素振りもなく退場する。
「私がひーろー…ですか。」
「そんな綺麗なものに私はなれませんよ」
誰にも聞こえないような声でポツリと呟いた優雨はその場を立ち去る。盗み聞きするつもりはなかったが、耳がいい耳郎には十分過ぎるほどの音量だった
「………ヒーローになれないって、どういうこと……?」
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