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私は16歳の春に研究員から≪能力者≫に変えられた。
それから薬と上手く適合できず研究員1名と両親を殺してしまった。
両親を誤って殺した罪悪感がある中さらに追い打ちかけるように私は政府の重罪犯として世界から追われる立場になってしまった。
それから3年間は人を知れずの場所でひっそりと暮らしている。
3年の時間が経っても私を追う人間は減らない、時の流れに任せれば普通に生きていけると思ったけれど違った。
時間が経つほど私のニュースは大きく取り上げることになっていた。
そう、私はもう外で生きていける人間ではないんだ。
私が死ぬまでずっと…..
「ねぇ…犬の絵を書いて」
人がぐっすりと眠っていた時に声高い男の子の声が聞こえてきた。
その一言で私は目が覚まし扉代わりの布を上げて外に出る。
そこには絵本に出てきそうな清潔感の男の子が立っていた。
「おねえさんは犬の絵を書いてくれる」
それが私と王子さまの出会いであった。