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「更生とは、罰の再利用である。
そしてイエローは、今日もリサイクル工場で“正義”を組み立てている。」
タイトルロゴ:《更生戦隊☆院卒ヴァニタス》
副題:“手作り司法革命編”
イエローが溶接ゴーグルをつけ、配線だらけの“巨大な椅子”を組み立てている。
背後には段ボールで「死刑装置プロトタイプver.9.8β」と手書き。
ブルー(通信):「おい、それどこまで合法なんだ?」
イエロー:「ちゃんと“更生教育用シミュレーター”って申請してるからセーフ!」
レッド:「どう見ても電気椅子だぞ!?」
イエロー:「違う違う、“反省を促すイス”。静電気がちょっと強いだけ。」
(バチッ💥)
ピンク:「いや、感電したでしょ今。」
政府主催の“リハビリ技術博”。
イエローの出展ブースには人だかりができている。
ブース名:《死なない死刑体験マシン・エクスペリエンスくん》。
イエロー(プレゼン):「このマシンは“死を体験することで命の尊さを学ぶ”更生装置です!
痛みと恐怖を再現しつつ、ギリギリ生き返る構造!」
司会者:「つまり……“死んだ気になれる”マシン?」
イエロー:「そう!合法的な後悔ジェットコースターだよ!」
会場拍手。
倫理委員会のメンバー、青ざめている。
「新たな更生装置“エクスペリエンスくん”が倫理ギリギリの賛否両論を呼んでいます。」
「体験者の一部が“本当にあの世を見た”と証言。」
ブルー:「……お前、また法律すれすれを滑走してるな。」
イエロー:「ギリギリを走るほど燃費がいいのさ!」
レッド:「倫理を走行燃料にするな!」
ある政治家が“体験中に反省せず笑い出した”ことで、装置が暴走。
装置が自動判断で“更生完了までの時間を延長”し、
止まらなくなる。
ピンク:「これ、AIが勝手に“正義”を延命してる!」
ブルー:「つまり、死刑AIの暴走だ!」
レッド:「イエロー!止めろ!!」
イエロー(真顔):「……止めたら、あいつ、更生しないままだぞ。」
静寂。
雷鳴のような電流音。
「少年院で学んだのは、罰じゃなくて“再起動”だった。
でもこの社会は、エラーを削除する。
——俺は、削除じゃなく“再インストール”を信じたい。」
イエロー、工具を手に取る。
スパナをまわし、AIの制御コアを取り外す。
イエロー:「……ほらな。正義も、ネジ一本で止まるんだよ。」
ニュース:「“死刑体験マシン”は回収へ。イエロー更生プログラム失敗。」
街の声:「でも、あれで生き方変わった人もいたよな。」
レッドがコーヒーを渡す。
レッド:「お前のやり方、やっぱ狂ってるよ。」
イエロー:「そうかな。俺はただ、“罪の作り方”を教えたかっただけだ。」
ブルー:「罪の作り方?」
イエロー:「だって、“正義”ばっか教えても、誰も自分で考えなくなるだろ。」
「更生とは、壊す勇気。
罪を作り、罰を考え、また笑う。
イエローの工作室は今日も、倫理を半田づけしている。」