屋上の会議
レッド
「……この国旗、まだ燃え残ってやがるな。」
ブルー
「再犯対策局の動き、確認済み。
明日の朝には、俺たちを“再教育”するつもりだ。」
ピンク
「再教育ねぇ……それ、前にも聞いた言葉ね。
“神の愛”って名前でやってたけど。」
イエロー(工具を弄びながら)
「国ごと爆破したら早いんじゃね?」
ブラック
「……お前、また“早い”って言ったな。」
イエロー
「だってさぁ、“更生”って結局“時間稼ぎ”でしょ?」
(沈黙)
レッド
「違ぇよ。
俺たちは、もう罪を消すために生きてるんじゃない。
“罪を材料にして何を作るか”で勝負してんだ。」
シーン2:敵の襲撃
(サイレン音。屋上にヘリのライトが照らされる)
教育省隊長(拡声器)
「更生戦隊ヴァニタス!
あなた方は再犯の危険があると判断された!
直ちに降伏せよ!」
レッド
「降伏ぅ? 聞いたか、ブルー。
俺たちにまだ“危険”があるらしいぜ!」
ブルー
「つまり、俺たちはまだ“生きてる”ってことだな。」
(イエローが旗を引きちぎり、火をつける)
イエロー
「じゃ、卒業式しようぜ。
国歌じゃなくて──校歌で!」
シーン3:炎と歌
(燃え盛る旗の下、5人が叫ぶように歌い出す)
「罪を歌え、罰を越えろ!
壊せ校舎も常識も!
燃えるノートに正義を刻め!
——俺たち、出所完了!」
(爆炎の中で戦闘開始)
シーン4:決着と哲学
(敵を退け、朝日が昇る。燃え跡の中でレッドが立つ)
レッド
「正義ってやつは、毎朝更新されるニュースみてぇなもんだ。
でも俺たちは、たった一行の“ポエム”で生きてる。」
ブルー
「……つまり、世界は毎朝ウイルス更新中か。」
ピンク
「壊れたままでいいのよ。
治るより、痛みを共有できる方が人間っぽいでしょ?」
ブラック
「……腹減った。」
イエロー
「じゃ、給食室行く? 爆破済みだけど。」
レッド(笑いながら)
「おう、行くぞ。授業、再開だ。」
(爆風の音と共にタイトルロゴ)