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【14話】紫苑との激闘から数日後。 学園内では、くらげの強さと魅力が噂になり、男子たちの視線が一斉に集中していた。
「くらげ先輩、今日放課後、魔法の勉強教えてください!」
「くらげちゃん、一緒に帰ろうよ!」
「ねぇ、くらげ、今度デートしよう?」
次々と言い寄られて、くらげはまるでハチの巣を突いたような状態。
「わ、わたし、そんなつもりじゃ……」
天然な彼女は困惑しつつも、優しく断れずにいた。
そんな中、海星がふと現れ、静かなけれど強い声で言った。
「やめろ」
周りの男子たちがざわつく中、海星はくらげの前に立ち、腕を組んで守るように見下ろす。
「くらげは俺のものだ。お前たちに譲るつもりはない」
男子たちは口々に文句を言いながらも、その威圧感に押されて退散。
くらげは海星の胸にすがりつきながら、ほっとした顔を見せる。
「ありがとう、海星くん。やっぱり、海星くんが一番頼りになる!」
海星は微笑んで頭を撫で、少し照れくさそうに答えた。
「俺はお前を守る。それだけだ」