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【15話】ある日の放課後、くらげと海星は校長室の扉を静かにノックした。
「失礼します。ちょっとお願いがあって……」
くらげの天然らしい小さな声と、海星の凛とした姿が対照的だった。
校長先生は二人の真剣な表情に驚きつつも、優しく頷いた。
「どうしたんだね?」
海星が口を開く。
「私たち、もっとお互いの魔法を高め合い、支え合うために、学園の規則を破らずに同居させていただきたいのです」
くらげがにっこり笑い、続ける。
「私、海星くんと一緒に暮らせたら、もっと強くなれる気がするの!」
校長先生は一瞬考え込んだが、二人の純粋な思いと成長への意欲を感じ取り、静かに了承した。
「分かった。学園のルールを守ることを条件に許可しよう」
喜びに満ちた二人は、深く頭を下げた。
◇◇◇
その日から、くらげと海星は学園の特別寮での共同生活を始めた。
朝の光の中で起き、夜にはお互いの魔法の修練を見守り合う。
自然と距離は縮まり、絆は何倍にも強くなっていった。
「海星くん、一緒にいると、毎日が冒険みたいだね」
「それは俺も同じだ、くらげ」
二人は手を取り合い、未来へと歩み出した。
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