学校帰りの道。
周りの静かな雰囲気に飲まれるように、自分も早足で歩く。
🌟「む」
🌟「いつもの犬、今日は寝てるのだな」
🌟「みろ、類。かわいいぞ」
🌟「……あ、」
つい、その名前を出してしまう。
もう、
いないのに。
半年前、オレの親友であり、恋人だった類が自ら命を絶った。
オレは突然の死に立ち直れなくて、2ヶ月間部屋にこもり続けた。
まだ、言えてなかった。
類のことが好きだってことを
なぜ、類が自殺をしてしまったのか。
誰かに脅された?
虐められていた?
少なくとも、オレが見た限りはそんな素振り1度も見せなかった。
どう足掻いても、見つからない犯人。
オレの手で、殺してやりたい。
殺してやりたいのに。
🤖「…かさ!」
🤖「司!!」
🌟「うおっ?!」
🤖「もう、何ぼーっとしてんの」
🌟「ていうか、寧々の家こっちの方面だったか?」
🤖「今日休みの人にプリント届けて欲しいって、先生に言われたの」
🌟「方面違うやつに頼むか?普通」
🤖「これでも私が1番近いのよ」
🌟「そ、そうなのか」
🤖「それにしても司。何悩んでんのよ」
🌟「悩んでなどないぞ?」
🤖「そんなこと言っても誤魔化せないから。 ほら、目の下。」
そう言って寧々がオレの目元を指す。
🤖「………類のこと、?」
🌟「、ッッッ!!」
🤖「やっぱり、、」
🤖「私も、辛いよ。幼馴染だし、」
🌟「ち、違うんだ」
🤖「……え?」
🌟「死んでしまったことはもちろん悲しい。だが、それはもう立ち直れた。克服した。」
🤖「なら、なんでッ」
🌟「許せないんだッッ!!」
🤖「、え?」
🌟「類が自殺してしまうようなことをずっとし続けてきた奴が、今ものうのうと生きていることがッ!! 」
🌟「許せ、ないんだ………」
🤖「司…」
🌟「だが犯人が分からない。
類は今まで変わった様子はなかった。」
🤖「うん、。私も分からなかった。」
🤖「類はいなくなる最期まで、ずっといつも通りの類だった、よ、」
🤖「、、、ッ」
寧々が静かに涙を流す
地面に、降り始めた雨のように小さく丸い跡をつける。
🤖「辛かったんならッ、私も助けてあげたかったッ、、」
🌟「ッ、!」
🤖「助けてあげられればッ、、!
類は、、!
類は、、、!!!」
🌟「寧々!!」
🤖「、ッ?!」
🌟「自分を責めないでくれ、」
🌟「思っていることは、オレも同じだ。
だが、1番悪いのはお前でもオレでもない」
🤖「、、ぇ、」
🌟「類を、そこまで追い詰めた奴だッッ! 」
🤖「あ、、」
🌟「、、、取り乱してしまったな」
🤖「ううん。私もだし。」
🌟「オレの家はこっちだから、またな」
🤖「うん、また明日」
そう言ってオレたちは反対方向の道へ進んだ
どうすれば、犯人は見つかるんだ…?
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