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QuizKnockの撮影の合間。
機材トラブルで少し時間が空いた時、ふとした世間話の流れでメンバーの一人が二人に声をかけた。
ymmt 「二人は本当、以心伝心って感じだよね。やっぱり双子だから?」
その問いに、言はスマホから視線を上げると、なんてことない日常のトーンでさらりと言ってのけた。
gon「あはは、当然ですよ。僕以上に問のことを愛してる人間なんて、この世に一人もいない自信ありますもん」
謙遜も気負いもなく、まるで「今日はいい天気ですね」とでも言うような軽やかさ。
けれど、その瞳の奥には一切の揺らぎがない。
隣にいた問も、待ってましたと言わんばかりに、楽しそうに笑って付け加える。
mon「だよね。それに、言ちゃんが愛せる人は、僕以外にいないんだよ。ね、そうでしょ?」
まるでお互いの役割を確認し合うような、阿吽の呼吸。
izw「……はいはい。末永く幸せにやっててよ」
誰かが呆れたように笑いながら投げたその言葉すら、二人にとっては心地いいBGMでしかなかった。
【その夜】
宅飲みの片付けも終わり、少し暗くしたリビングには、昼間の喧騒が嘘のような静寂が満ちていた。
mon「……ねえ、言ちゃん。さっきみんなの前で言ったこと、本気?」
ソファに座る言の膝の上に、問は当たり前のような顔で跨るようにして座った。
正面から向き合い、言の首筋に腕を回して、至近距離からその瞳をじっと覗き込む。
言は、自分の上に乗った問の腰に手を回して、少しだけ意地悪く引き寄せた。
gon「本気に決まってるでしょ。僕の頭の中、問のことばっかりなんだから。僕以上に問を愛せる人なんて、世界中探しても絶対見つからないよ」
言の声は少しだけ低くなり、問の耳元で心地よく響く。
問はその言葉に満足そうに目を細めると、言の胸に顔を埋めて、ぎゅっとしがみつくように抱きしめた。
mon「……ふふ、嬉しい。言ちゃんのその愛を受け止められるのも、言ちゃんが愛していいのも、世界中で僕だけなんだからね」
ハグの力が強まる。
お互いの心臓の鼓動が、服を通してもはっきりと伝わってくる。問は言の肩に顔を寄せたまま、甘く、けれど逃げ場をなくすように囁いた。
mon「言ちゃんが愛せる人は、僕以外にいない。……ね、そうでしょ?」
言は、自分を縛り付けるその「公言」を、最高の快楽として受け取った。
回した腕に力を込め、折れそうなほど強く抱きしめ返す。
gon「……うん、その通りだよ。僕の愛は、問っていう唯一の正解にしか辿り着かないようにできてるんだ」
言が問の顔を上げさせると、鏡合わせのような二人の瞳が真っ向からぶつかった。
どちらからともなく顔が近づき、唇が重なる。
最初は確かめ合うような、軽い口付け。
けれどすぐに、お互いの存在を自分の中へ完全に閉じ込めようとするような、深く、熱いキスへと変わっていった。
mon「……ん、……ふぅ」
唇が離れた後も、二人は額を合わせたまま、お互いの熱い吐息を共有し合う。
昼間、誰かに言われた「末永く幸せに」という言葉が、この密室では二人を永遠に繋ぎ止めるための甘い呪いのように響いていた。
(おわり)