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この痛みの正体が知りたくて、俺と阿部ちゃんの関係を改めて洗い出そうと思った。
そして、最初に康二に聞いたのが間違いだったとすぐに知ることになる。
🤍「康二くん、そんな事言ったの?」
ラウールがただでさえ大きい目を更に丸くした。
🤍「ガチで真実を言うけどめめ、阿部ちゃんと付き合ってたよ。めちゃくちゃラブラブだったんだから」
🖤「やっぱり…」
🤍「で、それ知ってどうするの?」
🖤「康二と話す」
康二は『付き合ってへんよ』とあっさり言った。
🧡「付き合ってるとは言うてへん、でも阿部ちゃんが大事なのはホンマや」
🖤「あの時、俺が阿部ちゃんと特別な関係だったの?って聞いた時、康二心配しなくていいって言ったよね。どういう意味だったの?」
🧡「めめが阿部ちゃんの事忘れたままでも、俺が支えるから心配いらんて意味やった」
🖤「なにそれ」
逆に、めめはどうしたいん?と康二は言う。
🖤「俺は……」
🧡「確かにめめと阿部ちゃん付き合うてたよ。でも今阿部ちゃんのこと、何も知らんやろ?それで前と同じように好きになれるまで待たすん?少なくともな、俺は待てん。あんな阿部ちゃん見てられへんよ」
康二はまくし立てると唇を噛んだ。
🖤「俺…苦しくて」
🧡「苦しい?」
🖤「阿部ちゃんのこと何も覚えてないから、付き合ってたとか言われても今正直わからない」
🧡「せやろ」
🖤「でも…阿部ちゃんを支えているのが俺じゃないことがなぜかすごく苦しくて。それが何でなのか知りたくて、付き合ってたって聞いてやっぱりって思った」
康二はそれを聞いてぽろぽろと涙をこぼした。
🖤「康二の言いたい事はわかる。俺、阿部ちゃんをまた愛せるのかわからない。縛り付けたら可哀想だとも思ってる」
🧡「うん…」
🖤「でもこうして知ったから、阿部ちゃんが待ちたいのか、そうじゃないのか知りたい」
🧡「……それは…そうやな」