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#timelesz
いちごみるく
15,086
#菊池風磨
いちごみるく
2,465
#紅一点
いちごみるく
1,365
1,910
紫耀「じゃ次!次は負けたやつ罰ゲームな!」
ジェシー「いいね〜!ノッてきた!」
慎太郎「テンション上げてこ!」
樹「お前らうるさいって」
高地「ちょっと落ち着こうよ」
きょも「でも面白そうではある」
廉「やるならちゃんとやろうや」
恭平「負けたくないわ〜」
〇〇「絶対やばいやつでしょそれ」
北斗「どうせろくでもないやつ」
紫耀「当たり前でしょ!」
〇〇「いや当たり前じゃないから!」
笑いが一気に広がる。
紫耀「じゃあルール!王様ゲームで負けたら、秘密一個暴露!」
ジェシー「出たー!」
慎太郎「完全に地獄!」
樹「やめろやめろ」
高地「それは危ない」
きょも「盛り上がるけどね」
恭平「絶対俺やばい」
廉「俺もやめてほしいわ」
〇〇「いや無理無理!」
北斗「誰がやるかよ」
紫耀「えーやろうよ!」
慎太郎「いややる流れになってる」
ジェシー「もう決まってる」
樹「どうせやるんだろ」
高地「諦めた」
きょも「じゃあ軽めでね」
〇〇「軽めじゃないよねそれ」
笑いが止まらない。
カードがまた配られる。
紫耀「はい!せーの!」
全員一斉に引く。
慎太郎「うわっ俺違う!」
ジェシー「俺も違う!」
樹「はい外れ」
高地「よかった〜」
きょも「セーフ」
恭平「違う!」
廉「セーフやわ」
〇〇「やったー!」
北斗「……俺だ」
紫耀「きたーー!」
慎太郎「北斗当たり率高くない?」
ジェシー「来たね〜」
樹「今日持ってるな」
高地「頑張って」
きょも「優しめでね?」
北斗「……はぁ」
紫耀「じゃあ!3番と7番!」
恭平「俺3!」
〇〇「……私7」
一瞬静か。
ジェシー「おっ」
慎太郎「きた」
樹「どうなる」
高地「危ないやつ来る?」
きょも「空気読んでくれ」
廉、少しだけ視線落とす。
紫耀「じゃ罰ゲーム!」
ニヤッとする。
紫耀「お互いの“最近の恥ずかしい話”言う!」
〇〇「えぇぇ!」
恭平「軽くない軽くない!」
慎太郎「十分やばい!」
ジェシー「いいね〜!」
樹「やめとけって」
高地「地味にきつい」
北斗「……最悪」
〇〇「いやほんと無理!」
でももう流れは止まらない。
紫耀「はいどっちから?」
恭平「え、俺先?」
〇〇「いやちょっと待ってほんとに」
北斗「……早くしろよ」
ぼそっと言う。
〇〇「え、北斗まで!?」
北斗「どうせやるんだろ」
少しだけ笑う。
でもその目は、ちょっとだけ優しかった。
空気はまだハイテンション。
なのに、
その中だけ少しだけ静かで。
お酒のせいで全部が軽くなってるのに、
変なところだけ本音が混ざり始めていた。
紫耀「じゃあ決まりね!恭平からいく?」
恭平「え、俺!?なんでやねん!」
ジェシー「じゃんけん負けた感覚でいこう」
慎太郎「早く早く!」
樹「逃げるな〜」
高地「がんばれー」
きょも「意外と楽しみ」
恭平「いやハードル上げんなって!」
廉「ほら、さっさと」
〇〇「もうやめてあげて!」
笑いが広がる。
恭平「えー……じゃあ」
少し考える。
恭平「この前な、楽屋で寝てたらさ」
慎太郎「うんうん」
恭平「起きたら靴下片っぽなくなっててん」
ジェシー「え!?」
樹「どこいった?」
高地「謎すぎる」
きょも「誰かのいたずら?」
恭平「自分でどっかやった説ある」
紫耀「それ恥ずかしいな」
恭平「地味に恥ずいやろこれ」
〇〇「かわいいじゃん」
恭平「やめろ褒めるな恥ずい!」
笑いが一気に広がる。
廉「はい次〇〇」
〇〇「え、私!?」
一瞬固まる。
〇〇「いや無理無理無理!」
紫耀「逃げ禁止〜」
慎太郎「いけいけ!」
ジェシー「聞きたい!」
樹「絶対面白いやつ」
高地「〇〇ならあるでしょ」
きょも「なんかありそう」
北斗「……さっさとしろ」
〇〇「北斗まで!」
廉は笑いながら見てる。
〇〇「えー……じゃあ」
観念する。
〇〇「この前、撮影中にさ」
慎太郎「うん」
〇〇「衣装のまま楽屋出ようとして」
ジェシー「うんうん」
〇〇「普通にスリッパで廊下出てて」
樹「え?」
高地「それはやばい」
きょも「地味に恥ずい」
恭平「それ俺も見たことある」
〇〇「言うな!」
廉「ださ」
軽く笑う。
〇〇「うるさい!」
笑いが爆発する。
紫耀「じゃ最後北斗!」
北斗「……」
一瞬止まる。
全員が見る。
北斗「最近の恥ずかしい話な」
慎太郎「お、期待」
ジェシー「来るぞ」
樹「絶対あるだろ」
高地「北斗何かしらあるよね」
きょも「想像つかないけど」
北斗「……」
視線が一瞬だけ〇〇にいく。
すぐ逸らす。
北斗「別にねぇよ」
紫耀「嘘つけ!」
恭平「絶対あるやん!」
廉「ある顔してるで」
北斗「うるせぇ」
少し笑う。
でもその空気の中で、
〇〇だけが一瞬気づく。
北斗の視線が、
ほんの少しだけ違ったことに。
でもお酒のせいで、
その違和感はすぐに溶けていった。
紫耀「はい次いこ次いこ!」
ジェシー「まだまだやるぞ〜!」
慎太郎「今日終わらんやつ!」
樹「明日仕事だろお前ら」
高地「それ言っちゃダメ」
きょも「でも楽しい」
廉「まぁええか」
〇〇「やばい絶対怒られるやつ」
笑いながら、
またカードが配られる。
空気はもう完全にハイテンション。
でもその中で、
北斗だけはずっと、
同じ場所に引っかかったままだった。
ーー22:30🌙
紫耀「え、もう22時半!?早くない?」
慎太郎「いや楽しすぎて時間消えた」
ジェシー「え〜まだいけるでしょ!」
樹「お前ら体力どうなってんの」
高地「いや普通に明日あるんだけど」
きょも「でも帰る雰囲気じゃないね」
恭平「これ止まらんやつや」
廉「……やば」
〇〇「ほんとそれ」
笑いながらも、少しだけふらっとする。
お酒の空気がさらに回って、全体がゆるく明るくなっていく。
紫耀「じゃあさ、最後もう一回だけゲーム!」
慎太郎「またやるんかい!」
ジェシー「いいね〜締め!」
樹「終わらせる気ないだろ」
高地「ほんとにやばいって」
きょも「軽めにね?」
紫耀「軽め軽め!」
〇〇「絶対軽くないやつでしょそれ」
北斗「……お前らいい加減にしろ」
ぽつりと北斗。
でも口元は少し笑ってる。
廉「まぁでも、今日くらいええやろ」
〇〇「廉まで!」
恭平「もう止まらんてこれ」
慎太郎「じゃあ王様ゲームラストな!」
ジェシー「最後だからガチでいこう!」
樹「最後って言って何回目だよ」
高地「フラグだよそれ」
きょも「やめとこって言ったじゃん」
でもカードは配られる。
紫耀「せーの!」
全員一斉に引く。
「……」
一瞬静か。
慎太郎「俺じゃない!」
ジェシー「俺も違う!」
樹「セーフ」
高地「よかった〜」
恭平「俺も違う」
廉「違う」
〇〇「……あ」
北斗「俺だ」
慎太郎「また北斗!?」
ジェシー「引き強すぎ!」
樹「今日どうした」
高地「当たりすぎでしょ」
きょも「逆にすごい」
紫耀「じゃあ最後!」
ニヤッとする紫耀。
紫耀「罰ゲームはシンプル!」
紫耀「“一番最近ドキッとした人を言う”」
「…………」
一瞬、空気が止まる。
恭平「いやそれ一番あかんやつ!」
慎太郎「地獄きた!」
ジェシー「えぐいえぐい!」
樹「やめろって!」
高地「それは無理だって!」
きょも「最後にしては重い」
廉「……最悪やな」
〇〇「ちょっとほんとに無理!」
北斗「……」
一瞬だけ静かに周りを見る。
紫耀「はい、北斗から!」
ジェシー「いけいけ!」
慎太郎「逃げんなよ!」
樹「これは逃げられない」
高地「言うしかない」
きょも「空気やばいね」
北斗「……」
缶を軽く置く。
ゆっくり息を吐く。
北斗「……ドキッとした人な」
視線が一瞬だけ動く。
でもすぐ戻る。
北斗「別にいねぇよ」
紫耀「えー絶対嘘!」
慎太郎「いやあるって!」
ジェシー「顔に出てる!」
樹「それはない」
高地「逆に怪しい」
きょも「でも言わないタイプかも」
廉「……」
紫耀「えー絶対いるって!」
慎太郎「北斗今日ずっと怪しい!」
ジェシー「分かりやすいもん!」
樹「黙る時点で黒」
高地「言わないんだねぇ」
きょも「まぁ北斗っぽいけど」
北斗「うるせぇな」
笑いながら缶を持つ。
でも少しだけ視線逸らす。
紫耀「じゃあ次!」
カードを見る。
紫耀「……〇〇!」
〇〇「えっ!?」
慎太郎「きたー!」
ジェシー「これは熱い!」
樹「逃げんなよ〜」
高地「頑張って」
きょも「これは聞きたい」
恭平「終わったな」
廉、静かに笑う。
〇〇「えぇぇぇ……」
ソファに沈む。
紫耀「最近ドキッとした人!」
〇〇「いや無理!」
慎太郎「言え言え〜!」
ジェシー「イニシャルでも可!」
樹「余計分かるだろ」
高地「たしかに」
きょも「それは危険」
〇〇「ほんとに無理!」
顔真っ赤。
お酒も回ってる。
廉がその横で笑いながら缶傾ける。
それだけでまた恥ずかしい。
紫耀「じゃあヒント!」
〇〇「やだ!」
恭平「関西人?」
〇〇「……」
止まる。
「うわぁ〜〜!!」
一気に騒がしくなる。
慎太郎「今の完全に答え!」
ジェシー「分かりやすっ!」
樹「終わった」
高地「素直すぎる」
きょも「かわいいくらい」
〇〇「違うって!!」
慌てる。
でももう遅い。
廉、笑いながら顔覆う。
恭平「廉やん」
〇〇「恭平!!」
紫耀「え、え、ほんとに廉!?」
やっと全部繋がる。
慎太郎「今!?」
ジェシー「気づくの遅い!」
樹「今日ずっとそうだっただろ」
高地「天然すぎる」
きょも「愛されるタイプだね」
紫耀「えぇぇ!?」
本気で驚いてる。
〇〇「もうほんとやだ……」
クッションで顔隠す。
廉「……〇〇分かりやすすぎ」
小さく笑う。
その声が優しい。
〇〇、さらに赤くなる。
北斗「……」
その空気を見ながら、
静かに酒を飲む。
慎太郎「じゃあ廉も言えよ!」
ジェシー「フェアじゃない!」
樹「確かに」
高地「聞きたいかも」
きょも「逃げられないね」
廉「えぇ〜」
笑う。
でも、
視線はもう〇〇に向いてる。
答えなんて、
全員分かっていた。
慎太郎「はいはいはい!!」
机バンバン叩きながら大騒ぎ。
ジェシー「これは言わな成立せん!」
樹「もう空気が答え」
高地「ここまできたらね」
きょも「綺麗に回収された」
恭平「すごいな今日」
〇〇「やめてほんとに……」
クッション抱えたまま縮こまる。
廉、笑いながら缶をテーブルに置く。
廉「……最近やろ?」
慎太郎「そう!最近!」
ジェシー「いつ!?どこで!?」
樹「記者かお前ら」
高地「圧が強いのよ」
きょも「でも気になる」
廉「んー……」
少し考えるふり。
でも視線は、
隠れてる〇〇の方。
廉「ドキッとしたんは……」
静かになる。
恭平「うわ来る」
慎太郎「やばいやばい」
ジェシー「止めんなよ誰も!」
樹「お前が一番うるさい」
廉、少し笑って。
廉「仕事終わりに、“お疲れ”って頭預けてきた時」
「……………」
〇〇「っっっ!!?」
一気に顔上げる。
慎太郎「うわぁぁぁぁ!!!」
ジェシー「激重激甘!!」
樹「おいおいおい!」
高地「これは強い」
きょも「映画じゃん」
恭平「無理無理無理」
〇〇「え、ちょ、待って、それ言う!?」
廉「事実やん」
さらっと言う。
〇〇「覚えてないし!!」
廉「俺は覚えてる」
静かに返されて、
また空気が揺れる。
ジェシー「はい死亡〜!」
慎太郎「耐えられません!」
樹「お酒進むわこれ」
高地「青春すぎる」
きょも「いいねぇ」
紫耀「え、え、待ってほんとにそういう感じなの!?」
恭平「紫耀くん今!?」
紫耀だけ今さら追いついて、
さらに騒がしくなる。
〇〇「違うから!!」
廉「違わんやろ」
〇〇「廉!!」
廉、声出して笑う。
その隣で、
北斗だけ静かだった。
缶を持ったまま、
少しだけ視線を落とす。
樹、その空気に気づく。
樹「……はい、じゃあ次いこ次」
高地「そうだね!空気変えよ!」
慎太郎「えぇ〜まだ見たい!」
ジェシー「俺も!」
きょも「でも北斗静かだし」
一瞬。
空気が止まりかける。
〇〇も、
そこで初めて北斗を見る。
北斗は笑ってる。
でも、
少しだけ無理してる笑い。
北斗「別に気ぃ遣うなよ」
軽く言う。
廉もその声で、
一瞬だけ表情が変わる。
恭平「……」
さっきまでの騒ぎとは違う、
少しだけ大人の静けさ。
それを壊したのはジェシー。
ジェシー「じゃあラストのラスト!」
樹「まだやんの!?」
慎太郎「終わらせる気ゼロ!」
高地「もう深夜コースだって」
きょも「近所迷惑気をつけてね」
ジェシー「次負けた人、好きな人のタイプ言う!」
〇〇「まだ恋バナ!?」
廉「好きやなお前ら」
北斗、
小さく笑って。
北斗「……もうどうでもいいだろ」
ぽつり。
でもその声、
少しだけ酔いが混ざっていた。
慎太郎「いや待って」
急に真顔。
慎太郎「北斗だけ逃げ切ってない?」
「……あ」
空気が止まる。
ジェシー「たしかに!!」
樹「うわ、ほんとだ」
高地「自然に流れてた」
きょも「危なかったね」
恭平「回収きた」
〇〇「……」
思わず北斗を見る。
北斗は、
ソファに深く座ったまま、
缶を指で回してる。
廉も静かに視線向ける。
慎太郎「ダメだよ北斗〜」
ジェシー「一番怪しいんだから!」
樹「今日ずっと顔に出てる」
高地「なんか切ないし」
きょも「酔うと隠せないタイプ?」
北斗「……うるせぇな」
小さく笑う。
でも耳は少し赤い。
紫耀「え、でも俺も気になる!」
恭平「絶対聞きたい」
廉「……まぁ、聞くだけ聞こうや」
その言い方が妙に優しい。
北斗、
少しだけ黙る。
テーブルの上、
氷が溶ける音だけ響く。
慎太郎「最近ドキッとした人!」
ジェシー「名前!」
樹「いや名前はやめろ」
高地「せめて特徴」
きょも「イニシャル危険だしね」
北斗「……」
また沈黙。
〇〇、
なぜか落ち着かない。
北斗が口開くまで、
変に息止めてしまう。
北斗「……最近っていうか」
低い声。
全員、静かになる。
北斗「ずっと、かもな」
「…………」
樹「……おぉ」
高地「重」
ジェシー「うわぁ〜」
慎太郎「ガチじゃん」
きょも「北斗だねぇ」
廉、
静かに北斗を見る。
北斗は笑わない。
ただ、
少し酔った目のまま続ける。
北斗「頑張ってるとことか」
北斗「無理して笑ってるとことか」
〇〇の指先、
ぴくっと止まる。
北斗「そういうの見ると……まぁ、普通に」
そこで一回、
言葉切れる。
ジェシー「普通に?」
慎太郎「続き!!」
樹「お前ら静かにしろ」
北斗、
少しだけ苦笑して。
北斗「……放っとけねぇなって思う」
静かだった。
騒がしい部屋なのに、
そこだけ音が落ちたみたいに。
〇〇、
クッション抱えたまま固まる。
廉も何も言わない。
きょもだけ、
ふっと優しく笑う。
きょも「……それ、もう答えじゃん」
北斗「言ってねぇだろ」
即返す。
でも否定は、
弱かった。
慎太郎「え、誰!?」
ジェシー「そこまで言って!?」
高地「逆に分かる」
樹「分かるやつには分かる」
恭平「俺もう分かった」
〇〇「……」
北斗、
そこでやっと〇〇を見る。
ほんの一瞬。
でもすぐ逸らして、
缶を煽る。
北斗「……はい終わり」
その声だけ、
少し掠れていた。
「……はい終わり」
北斗が無理やり締めようとして、
缶を口に運ぶ。
でも〇〇だけ、
頭の中がそこで止まっていた。
“頑張ってるとこ”
“無理して笑ってるとこ”
“放っとけない”
——好きじゃん。
思わず、
ぽかんと北斗を見る。
最近ずっと、
北斗とは恋バナみたいな話をしてた。
「好きな人いるの?」
って軽く聞いた時も、
北斗は曖昧に笑って、
「まぁな」ってだけ答えて。
誰かは言わなかった。
でも、
今ので全部繋がる。
〇〇(え、北斗……)
〇〇(その人のことめっちゃ好きじゃん……)
なんか急に、
胸がぎゅっとなる。
今まで、
“北斗が誰かを好き”
ってぼんやりしか考えてなかった。
でも実際、
あんな顔で、
あんな声で話すんだって。
〇〇、じっと北斗見てしまう。
北斗はもう誤魔化すように、
慎太郎たちの騒ぎに混ざってる。
慎太郎「いや絶対長年好きなやつ!」
ジェシー「片想い感ある!」
樹「お前らデリカシーどこいった」
高地「でも北斗っぽい」
きょも「大事にするタイプだよね」
恭平「重そうやもん」
北斗「うるせぇ」
笑って返す。
でも、
〇〇には分かってしまった。
あれ、
絶対本気の顔だった。
廉「……〇〇?」
隣から声。
〇〇「え?」
廉「固まってる」
〇〇「あ、いや……」
まだ北斗見てる。
廉、
その視線の先見て、
少しだけ黙る。
〇〇「……北斗、その人のことめっちゃ好きじゃん」
ぽろっと出た。
「…………」
一瞬静か。
ジェシー「うわ」
慎太郎「本人に言った」
樹「ストレートすぎる」
高地「刺さるって」
きょも「〇〇だなぁ」
恭平「天然怖い」
北斗、
動き止まる。
缶持ったまま、
ゆっくり〇〇を見る。
〇〇は本気で言ってる顔。
〇〇「なんか今ので分かった……」
〇〇「めちゃくちゃ大事なんだね、その人」
北斗「……」
返せない。
廉も静か。
部屋の空気が、
また少し変わる。
北斗、
数秒黙ったあと、
ふっと笑う。
北斗「……酔ってんな、お前」
でもその声、
少し優しかった。
〇〇「え?」
きょとん。
本気で分かってない顔。
慎太郎、耐えきれず吹き出す。
慎太郎「いやそこ“え?”なんだ!」
ジェシー「鈍感王決定!」
樹「すげぇなほんと」
高地「ここまでくると才能」
きょも「かわいいけど危険」
恭平「北斗しんどそうやな」
〇〇「なに!?」
〇〇「私変なこと言った!?」
廉、
隣で肩揺らして笑ってる。
廉「……言った」
〇〇「えぇ!?」
さらに混乱。
北斗はもう顔伏せて、
額押さえてる。
樹「北斗がんばれ」
高地「応援したくなる」
ジェシー「これは長期戦」
慎太郎「10年コース!」
きょも「報われてほしいねぇ」
〇〇「いやだから何が!?」
本気で分かってない。
北斗、
そこでやっと顔上げる。
目合う。
〇〇「……?」
北斗、
数秒見つめたあと、
力抜けたみたいに笑う。
北斗「……もういいよ」
〇〇「よくないって!気になる!」
北斗「気にすんな」
〇〇「えぇぇ……」
納得いってない顔。
その横で、
廉が小さく笑いながら缶回す。
廉「〇〇、たまに残酷やんな」
〇〇「なんで!?!?」
ジェシー「無自覚ー!」
慎太郎「罪な女!」
樹「古い言い方すな」
高地「でも合ってる」
きょも「今日の主役だね」
恭平「北斗飲め飲め」
北斗「お前らほんと黙れ」
笑って返す。
でも耳まで赤い。
〇〇だけ、
まだ全然分かってなくて。
〇〇「……?」
首傾げながら、
また北斗を見てしまう。
その視線に、
北斗の心拍だけが、
静かに狂っていた。
廉、缶を指でくるくる回しながら、
その空気を眺めてる。
北斗の反応も、
〇〇の鈍さも、
全部分かってる顔。
そして、
ふっと笑う。
廉「……じゃあさ」
静かな声。
みんな自然と廉を見る。
慎太郎「なに!?」
ジェシー「廉きた!」
樹「嫌な予感」
高地「絶対ろくでもない」
きょも「顔がもうね」
恭平「仕掛ける顔してる」
廉、
〇〇の方見ながら。
廉「〇〇、逆に聞くけど」
〇〇「え?」
廉「その人、誰やと思う?」
「…………」
北斗「おい」
即止める。
でも廉は笑ったまま。
廉「いや、気づいてへんみたいやし」
ジェシー「うわぁ〜!」
慎太郎「心理戦!」
樹「廉えぐ」
高地「優しく詰めるタイプ」
きょも「逃がさないねぇ」
恭平「これはキツい」
〇〇「え、えぇ……?」
急に振られて混乱。
でも、
みんなの視線が集まる。
北斗「もういいって」
廉「北斗は黙っといて」
さらっと返す。
その空気に、
少しだけ温度が変わる。
〇〇「えぇ……誰……?」
本気で考え始める。
慎太郎「ヒントは!?」
ジェシー「近くにいます!」
樹「お前ら黙れ」
高地「情報量多い」
きょも「でも近いかもね」
北斗「……」
北斗、
完全に飲み始めてる。
廉、
その様子見て、
少しだけ笑って。
廉「〇〇、北斗の話ちゃんと聞いてたやろ?」
〇〇「聞いてたよ?」
廉「“頑張ってるとこ”とか、“無理して笑うとこ”とか」
〇〇「うん」
廉「それ、かなり見てる相手じゃないと言わんくない?」
「…………」
〇〇、
ぴたりと止まる。
廉、さらに続ける。
廉「しかも“放っとけへん”って」
廉「相当好きやと思うけどな、俺は」
北斗「廉」
少し低い声。
でも廉は止まらない。
廉「で、〇〇はその条件に当てはまる人、思いつかんの?」
〇〇「……」
静かになる。
頭の中、
急にいろんな場面が浮かぶ。
最近、
北斗が妙に気づいてくれてたこと。
疲れてる時、
一番先に察すること。
無理して笑ってる時、
「ちゃんと休め」って言ってきたこと。
夜、
恋バナしてた時の、
北斗の変な間。
〇〇「……あ」
小さく声漏れる。
その瞬間。
ジェシー「うわ!!!」
慎太郎「気づいた!?」
樹「おい騒ぐな!!」
高地「タイミング!!」
きょも「最悪の外野」
恭平「全部台無しや!」
〇〇、
顔上げる。
真正面、
北斗と目が合う。
北斗はもう、
観念したみたいな顔で笑っていた。
〇〇「……あ」
空気止まる。
北斗と目が合ったまま、
〇〇の頭の中だけがぐるぐるしてる。
慎太郎「気づいた!?」
ジェシー「ついに!?」
樹「静かにしろお前ら」
高地「見守ろう」
きょも「がんばれ北斗」
恭平「あと一歩や」
〇〇、ゆっくり口開く。
〇〇「……もしかして」
全員、
固唾を飲む。
〇〇「私の知り合い……?」
「…………」
〇〇「ていうか身内?」
〇〇「友達とか……?」
「………………」
数秒、
誰も喋れない。
樹「おい」
高地「そっち!?」
ジェシー「鈍感すぎる!!」
慎太郎「なんでそこまで行って違うの!」
きょも「才能あるねぇ」
恭平「北斗死ぬて」
北斗、
完全に固まる。
片手で顔覆う。
廉、耐えきれず笑い崩れる。
廉「ははっ……やば……」
紫耀「え、違うの!?」
樹「紫耀も黙ってろ」
〇〇「え!?だってすごい大事そうだったから……」
本気の顔。
北斗、
もう笑うしかなくて、
俯いたまま肩揺れてる。
その時。
紫耀「いや、俺だろ!」
「…………」
全員、一斉に紫耀見る。
紫耀「え?」
慎太郎「お前じゃねぇ!!」
ジェシー「なんで入ってきた!?」
樹「天然渋滞してる」
高地「カオスすぎる」
きょも「今日ひどいね」
恭平「もう収集つかん」
紫耀、本気で不思議そう。
紫耀「え、だって身内で友達じゃん!」
廉、机突っ伏して笑ってる。
〇〇「そういうこと!?」
紫耀「違うの!?」
北斗「……っはは」
ついに声出して笑う。
さっきまでの苦しそうな空気、
全部崩れる。
慎太郎「北斗笑った!!」
ジェシー「今日初!」
高地「よかったぁ」
樹「助かったな空気」
きょも「紫耀MVPかも」
恭平「奇跡の天然」
北斗、
笑いながら目元押さえる。
その横で〇〇だけ、
まだ混乱してる。
〇〇「え、じゃあ誰!?」
北斗、
そこでやっと顔上げる。
笑ったまま、
少しだけ近くを見る。
北斗「……ほんと分かんねぇの?」
低くて、
優しい声だった。
北斗「……ほんと分かんねぇの?」
低くて、
優しい声。
〇〇、じーっと北斗見る。
でも数秒後。
〇〇「……ん〜、わかんない!」
ふにゃっと笑う。
「…………」
慎太郎「終わった!!」
ジェシー「ここまできて!?」
樹「逆に天才」
高地「北斗お疲れ様」
きょも「これは長いねぇ」
恭平「10年コースや」
廉、
隣で肩揺らして笑ってる。
紫耀「え、俺もまだ分かってない」
樹「お前は黙ってろ」
ジェシー「天然しかいない!」
〇〇「だってほんとに分かんないんだもん〜」
ソファにだらっと寄りかかる。
並びは、
廉・〇〇・紫耀。
その向かいに北斗たち。
廉、
〇〇の横で缶持ちながら、
ちらっと北斗見る。
完全に面白がってる目。
廉「〇〇さぁ」
〇〇「んー?」
廉「もし、その人が〇〇のめっちゃ近くにおったらどうする?」
〇〇「近く?」
廉「うん」
〇〇、
酔った頭で考える。
紫耀も一緒になって考え始める。
紫耀「え、職場?」
慎太郎「紫耀黙って!」
ジェシー「話が進まん!」
〇〇「えぇ〜……」
首傾げる。
〇〇「でも北斗って、ちゃんと好きになったら一途そう」
北斗、
ぴたりと止まる。
きょも「おぉ」
高地「急に核心」
樹「無自覚怖」
恭平「刺さってる刺さってる」
〇〇「絶対その人のことずっと見てるタイプ」
廉、
吹き出しそうになるの堪える。
紫耀「たしかに!」
紫耀「北斗、重そう!」
北斗「お前ら失礼だな」
笑いながら返すけど、
耳赤い。
〇〇「でもいいなぁ〜そういうの」
ぽつり。
廉「へぇ?」
〇〇「ちゃんと大事にされる感じするじゃん」
北斗、
一瞬だけ〇〇を見る。
でも〇〇は、
全然気づいてない。
ジェシー「うわ〜」
慎太郎「もう答え合わせ」
樹「本人だけ気づいてない」
高地「もどかしい」
きょも「青春だねぇ」
廉、
そこでさらに仕掛ける。
廉「じゃあ〇〇は?」
〇〇「なに?」
廉「そういう人、恋愛対象入る?」
「…………」
一気に静か。
〇〇「え?」
廉「一途で、ずっと見てくれて、放っとけへんって思ってくれる人」
廉、
笑ってるけど目は真っ直ぐ。
北斗「……おい」
少し止める声。
でも廉は止まらない。
〇〇、
酔ってるせいで変に素直。
〇〇「……入るんじゃない?」
ぽつり。
北斗、
完全に固まる。
紫耀「え、いいじゃん!」
慎太郎「うわぁぁ!!」
ジェシー「両想いイベント!?」
樹「騒ぐな!!」
高地「でも今のは大きい」
きょも「北斗生きてる?」
恭平「顔やばいって」
北斗、
黙って酒飲む。
でも、
隠しきれないくらい口元緩んでた。
周りはまだ騒いでる。
慎太郎「北斗今日ずっと分かりやすい!」
ジェシー「隠せてないって!」
樹「お前ら飲みすぎ」
高地「声量落として〜」
きょも「青春だねぇ」
紫耀「俺ほんと今理解したかも!」
その横で。
〇〇はまだ、
さっきの話をぼんやり考えてた。
北斗の“好きな人”。
あの目。
あの言い方。
心臓が少し落ち着かない。
すると隣で、
廉がふっと笑う。
〇〇「……?」
廉、
自然な顔のまま少し近づく。
肩、
軽く触れる距離。
〇〇が顔向けた瞬間。
廉、耳元で。
廉「……俺だけ見て」
「……っ!?」
一気に熱くなる。
耳、
心臓、
全部。
〇〇「え……」
声詰まる。
廉、
その反応見て小さく笑う。
でも目は笑ってない。
まっすぐ。
廉「北斗のこと考えてるやろ、今」
低い声。
〇〇、
言葉出ない。
廉「それ、ちょっと嫌や」
ぽつり。
空気が変わる。
さっきまでみたいな、
軽いからかいじゃない。
廉の本音。
〇〇「れ、ん……」
廉、
少しだけ顔近づけたまま。
廉「俺もおるのに」
静かな声。
その距離感に、
〇〇の頭真っ白になる。
ジェシー「え、ちょっと待って」
慎太郎「なんか空気違くない!?」
樹「廉?」
高地「うわ……」
きょも「動いたねぇ」
恭平「これはやばい」
向かい側。
北斗も気づく。
廉と〇〇の距離。
〇〇の赤い顔。
北斗、
さっきまでの笑顔消える。
北斗「……廉」
少し低い声。
廉、
そこでやっと離れる。
でも最後に、
〇〇の耳元へもう一回だけ。
廉「今は俺見て」
そのまま何事もなかった顔で、
缶を持つ。
〇〇だけ、
完全に固まっていた。
〇〇「……っ」
耳、
まだ熱い。
“今は俺見て”
その声が頭から離れない。
隣の廉は、
もう普通の顔して缶飲んでるのに。
〇〇だけ全然普通じゃない。
慎太郎「え、絶対なんか言った!」
ジェシー「廉顔がズルい!」
樹「お前そういうとこだぞ」
高地「空気変わったって」
きょも「〇〇真っ赤」
紫耀「ほんとに熱ある?」
恭平「違うって紫耀くん!」
〇〇「ち、違っ……」
言葉詰まる。
廉、
横でくすっと笑う。
廉「何もしてへんよ?」
樹「信用ゼロ」
ジェシー「絶対嘘!」
慎太郎「耳真っ赤だもん!」
〇〇、
反射で耳隠す。
その仕草に、
北斗の視線が止まる。
北斗「……」
何言われたか、
分かってない。
でも。
廉が動いたことだけは、
嫌になるくらい分かる。
北斗、
静かに缶置く。
その音、
小さいのに妙に響いた。
〇〇、
思わずそっち見る。
目、合う。
北斗の目、
さっきまでと違う。
笑ってない。
でも怒ってるわけでもない。
ただ、
じっと見てくる。
〇〇、
また心臓跳ねる。
廉「〇〇」
隣から呼ばれる。
反射で振り向く。
廉、
その反応見て少し笑う。
廉「……ええ子」
ぽん、と軽く頭撫でる。
「うわぁぁぁ!!」
慎太郎絶叫。
ジェシー「廉!!」
樹「お前やりやがった!」
高地「大胆!!」
きょも「これは強い」
恭平「北斗の顔!!」
北斗、
完全に黙る。
その沈黙が逆に怖い。
〇〇「れ、廉……!」
頭押さえながら真っ赤。
廉、
楽しそうに笑ってる。
でも。
北斗だけ、
笑わなかった。
数秒後。
北斗「……ちょっとベランダ出る」
ぽつり。
立ち上がる。
慎太郎「あ、北斗」
高地「大丈夫?」
きょも「酔った?」
北斗「んー、ちょっと暑い」
そう言って、
静かに部屋を出る。
ドア閉まる音。
その瞬間。
〇〇の胸、
ぎゅっと痛くなる。
廉、
その横顔を見て、
静かに息吐いた。
ベランダに北斗が出ていったあとも、
部屋の空気はまだざわざわしてる。
慎太郎「いや〜今日すごいな」
ジェシー「情報量多すぎ!」
樹「飲み会じゃなくなってる」
高地「青春ドラマ」
きょも「面白いねぇ」
恭平「胃痛くなってきた」
〇〇はまだ混乱したまま。
廉の言葉も、
北斗の反応も、
全部頭に残ってる。
その時。
紫耀が急に〇〇見る。
紫耀「てか〇〇さ」
〇〇「え?」
紫耀「無意識で人落とすのやめた方がいいよ?」
「…………」
樹「うわ」
高地「それは刺さる」
ジェシー「急な正論」
慎太郎「紫耀今日どうした!?」
〇〇「えっ!?」
本気で驚く。
紫耀、
悪気ゼロ。
紫耀「だって廉にもあんなだし」
紫耀「北斗にもあんなだし」
紫耀「勘違いするって普通に」
廉、
少し吹き出す。
北斗いないのに、
空気だけ北斗重い。
〇〇「か、勘違いって!?」
〇〇「私そんなことしてない!」
紫耀「してるしてる」
即答。
恭平「紫耀くん強」
きょも「天然の破壊力」
高地「でも間違ってないかも」
樹「〇〇は距離近いんだよな」
慎太郎「しかも無自覚!」
〇〇「えぇぇ……」
クッション抱えて縮こまる。
廉、
横で笑いながら。
廉「まぁ、〇〇は優しいからな」
〇〇「それだけじゃん!」
紫耀「いや、優しい人って危ないんだよ」
またさらっと言う。
全員「おぉ……」
妙に納得。
〇〇「なんでみんな頷くの!?」
ジェシー「だってさ〜」
慎太郎「頭ぽんぽんされたら期待するって!」
樹「お前の体験談?」
高地「リアルやめて」
〇〇、
そこでさっきの廉思い出す。
“ええ子”
ぽんって撫でられた感触。
一気にまた赤くなる。
きょも「ほら赤い」
恭平「分かりやすすぎる」
廉、
その反応見ながら静かに笑う。
でも次の瞬間。
ベランダのドア、
カラッと開く。
北斗が戻ってくる。
少し夜風浴びたせいか、
髪が乱れてる。
〇〇、
反射でそっち見る。
北斗も、
真っ先に〇〇を見る。
ほんの一瞬。
でもその空気に、
紫耀がまた爆弾落とす。
紫耀「北斗、〇〇泣きそうだったよ?」
〇〇「紫耀!!!」
ーーーーーーーーー
北斗side
ベランダ。
夜風、
少し冷たい。
北斗はドア閉めたあと、
手すりにもたれて缶を傾ける。
中からは、
まだみんなの笑い声。
でも遠い。
北斗「……はぁ」
小さく息吐く。
正直、
限界だった。
廉が〇〇に近づいた瞬間。
耳元で何か言った瞬間。
〇〇が真っ赤になった瞬間。
全部、
見たくないくらい分かった。
北斗「ガキかよ……」
自分で苦笑する。
こんなん、
顔に出るに決まってる。
樹にも、
きょもにも、
多分廉にもバレてる。
でも一番厄介なのは。
〇〇だけ気づいてないこと。
北斗「……いや、気づかれたら困るけど」
ぽつり。
缶を軽く額に当てる。
〇〇と最近してた恋バナ、
思い出す。
『北斗って好きな人いるの?』
『まぁな』
あの時、
もっと適当に流せばよかった。
でも〇〇、
変に真っ直ぐ聞いてくるから。
つい本音が混ざる。
しかも今日。
“めっちゃ好きじゃん”
って。
北斗「……お前が言うなよ」
笑ってしまう。
ずっと好きなの、
お前だろって。
その時、
ガラス越しに中が見える。
廉が〇〇の横で笑ってる。
距離、
近い。
〇〇も赤いまま。
北斗、
視線逸らす。
胸の奥、
じわっと痛い。
廉はずるい。
ちゃんと動く。
言葉にする。
近づく。
北斗は、
結局ずっと見てるだけ。
北斗「……勝てるわけねぇ」
ぽつり。
その瞬間、
中から慎太郎の爆笑聞こえる。
ジェシーの声もする。
いつもの空気。
なのに今日だけ、
やたら苦しい。
でも。
〇〇が笑ってる声聞くと、
戻りたくなる。
北斗、
目閉じて少しだけ夜風浴びる。
そして小さく笑った。
北斗「……重症だな、これ」
小さく笑って、
缶を飲み干す。
そのまま数秒、
夜風に当たってから。
北斗「……戻るか」
諦めたみたいに呟いて、
ドアを開ける。
部屋の熱気、
一気に戻ってくる。
慎太郎「あ!北斗帰還!」
ジェシー「おかえりー!」
樹「生きてたか」
高地「涼しかった?」
きょも「顔冷えた?」
恭平「大丈夫そう?」
北斗「うるせぇな」
笑って返す。
でも入った瞬間、
反射みたいに〇〇を見る。
〇〇も見てた。
ぱちっと目が合う。
その空気を、
紫耀が秒で壊す。
紫耀「北斗、〇〇泣きそうだったよ?」
〇〇「紫耀!!!」
顔真っ赤。
北斗、
一瞬固まる。
〇〇「泣いてないし!!」
紫耀「え、でもめっちゃ気にしてた」
慎太郎「“私なんかした?”って言ってた!」
ジェシー「かわいそうなくらい混乱してた」
樹「お前ら全部言うな」
高地「筒抜けだねぇ」
きょも「隠し事できない会」
北斗、
〇〇を見る。
〇〇、
恥ずかしすぎてクッション抱えて縮こまってる。
北斗「……別に」
北斗「ちょっと風当たりたかっただけ」
〇〇「……ほんと?」
小さく聞く。
その声、
妙に素直。
北斗、
少しだけ目細める。
北斗「ほんと」
廉、
そのやり取り静かに見てる。
紫耀「でも北斗さっき顔怖かったよ?」
樹「紫耀!!」
慎太郎「今日の紫耀やばい!」
ジェシー「止まらない!」
北斗「お前マジ黙れ」
笑いながらクッション投げる。
紫耀「痛っ!」
やっと空気が少し戻る。
でも。
〇〇だけ、
さっきと違った。
北斗を見るたび、
胸がざわつく。
“ずっと見てる”
“放っとけねぇ”
“重そう”
みんなの言葉が、
変に残ってる。
その時。
北斗、
空いてる席に戻ろうとして。
自然に、
〇〇の隣に座る。
「…………」
慎太郎とジェシー、
無言で顔見合わせる。
廉だけ、
静かに缶を傾ける。
〇〇「……あ」
距離、
近い。
北斗、
何事もない顔で。
北斗「詰めろ、狭い」
〇〇「え、あ、ごめん」
慌てて寄る。
肩、
軽く触れる。
その瞬間。
北斗、小さく笑う。
北斗「……そんな緊張すんなよ」
低い声。
近い。
〇〇、
また顔熱くなる。
廉、
それ見ながら、
静かに笑っていた。
〇〇「……そんな緊張してないし」
むっとして返す。
でも声、
ちょっとふにゃふにゃ。
慎太郎「いやしてるって!」
ジェシー「顔真っ赤!」
樹「酒回りすぎだろ」
高地「水飲みな〜?」
きょも「〇〇今日かわいいねぇ」
恭平「酔うと素直系や」
〇〇「素直じゃないもん〜」
クッション抱えたまま、
北斗の肩にちょっと寄りかかる。
完全に無意識。
北斗、固まる。
廉、
それ見て眉ぴくっと動く。
〇〇は気づいてない。
〇〇「なんかもう……頭まわんない……」
北斗「飲みすぎなんだよ」
〇〇「北斗のせい」
北斗「は?」
〇〇「だって変なこと言うから〜」
ふにゃっと笑う。
ジェシー「うわ〜〜」
慎太郎「無自覚爆弾!」
樹「北斗耐えろ」
高地「これはしんどい」
きょも「酔っ払い怖いねぇ」
北斗、
目逸らして酒飲む。
でも耳赤い。
〇〇、
急に北斗の顔じっと見る。
北斗「……何」
〇〇「北斗ってさ〜」
距離近いまま。
〇〇「好きな人いる時、めっちゃ分かりやすいんだね」
「…………」
空気止まる。
慎太郎「うわ」
ジェシー「直撃」
樹「酔うと怖ぇ」
高地「本人無自覚」
きょも「北斗頑張れ」
北斗「……酔ってるだろお前」
〇〇「酔ってるよ〜」
即答。
そしてそのまま、
けらけら笑う。
〇〇「でもなんかかわいい」
北斗「は!?」
ジェシー「かわいい出ました!!」
慎太郎「北斗死亡!」
樹「おもろすぎる」
高地「これは大変」
恭平「情緒ぐちゃぐちゃやろ」
北斗、
完全に言葉失う。
〇〇はもう、
酔って楽しそうなだけ。
別に恋愛感情とかじゃない。
ただ、
好きな人の話してる北斗が、
珍しくて。
本気なのが伝わって。
それがなんか、
かわいいなって思っただけ。
でもその破壊力、
本人だけ分かってない。
廉、
隣で静かに笑ってたけど。
その目だけ、
少し複雑だった。
北斗「お前明日絶対覚えてねぇだろ……」
〇〇「覚えてるもん〜」
全然説得力ない。
その空気を、
廉が静かに見てる。
笑ってるけど。
さっきから、
〇〇の視線が北斗に向くたび、
胸の奥がざわつく。
廉「……〇〇」
不意に呼ぶ。
〇〇「んー?」
振り向く。
廉、
缶置きながら立ち上がる。
廉「ちょっとベランダ来て」
「…………」
空気、
一瞬止まる。
慎太郎「おぉ!?」
ジェシー「今度は廉!?」
樹「今日はなんなんだよ」
高地「大忙し」
きょも「夜だねぇ」
恭平「修羅場継続中」
〇〇「え?」
酔ってる頭で、
きょとん。
廉、
少し笑って。
廉「風当たりたい」
それだけ言う。
でも視線、
ちゃんと〇〇に向いてる。
〇〇「……行く」
ふらっと立ち上がる。
北斗、
その瞬間だけ表情消える。
でも何も言わない。
〇〇、
ソファから降りようとして、
ちょっとよろける。
廉、すぐ支える。
廉「危な」
自然に腰支える手。
〇〇「……ありがと」
距離、
近い。
ジェシー「うわぁ〜」
慎太郎「見せつけ!?」
樹「騒ぐな」
高地「北斗見ない方がいい」
きょも「でも見てるねぇ」
北斗、
黙ったまま酒飲む。
廉はそれ見て、
一瞬だけ北斗と目合わす。
何も言わない。
でも、
譲る気ない目。
そのまま、
廉は〇〇連れてベランダへ出る。
ドア閉まる音。
部屋に残った空気、
急に重くなった。
慎太郎「……えぐ」
ジェシー「本格的だ」
樹「北斗大丈夫か」
高地「飲む?」
きょも「今日長い夜だねぇ」
北斗、
缶握ったまま。
静かにベランダのドア見ていた。
ベランダ。
夜風、
さっきより少し冷たい。
〇〇「わぁ……涼しい……」
手すりに軽く寄りかかる。
酔って火照った頬に、
風が気持ちいい。
廉はその横で、
静かに缶開ける。
パキッ。
しばらく、
二人とも黙ったまま。
中から、
慎太郎たちの笑い声だけ聞こえる。
〇〇「……廉、酔ってる?」
廉「ちょっと」
笑う。
〇〇「今日みんな変」
廉「〇〇が一番な」
〇〇「えぇ〜?」
ふにゃっと笑う。
廉、
その横顔じっと見る。
酔ってるせいで、
無防備。
しかも本人は、
全然分かってない。
北斗振り回して、
自分も振り回されて。
廉「……なぁ」
〇〇「ん?」
廉、
少しだけ近づく。
〇〇、
自然にそっち見る。
廉「北斗のこと、気になる?」
「…………」
〇〇「え?」
急に真面目な声。
〇〇、
ぱちぱち瞬きする。
廉「さっきから北斗ばっか見てる」
静かに言う。
〇〇「それは……」
うまく言葉出ない。
気になる。
でも、
“好き”とは違う。
なんか、
今まで見えてなかったもの見ちゃった感じ。
〇〇「……わかんない」
ぽつり。
廉、
少しだけ目伏せる。
そして笑う。
廉「正直やな」
〇〇「だってほんとに分かんないもん……」
酔ってる声。
廉、
数秒黙る。
そのあと。
廉「俺は分かるで」
〇〇「……?」
廉、
まっすぐ〇〇見る。
廉「俺は〇〇のこと好き」
夜風の中。
その言葉だけ、
妙に静かに落ちる。
〇〇「……え」
固まる。
廉、
笑わない。
冗談みたいに言わない。
ただ真っ直ぐ。
廉「ずっとやないけど」
廉「気づいたら好きやった」
〇〇、
完全に酔い飛ぶ。
心臓、
変な音する。
廉「せやから」
一歩近づく。
廉「北斗ばっか見てると、普通に妬く」
低い声。
〇〇、
言葉出ない。
その時。
ベランダのドア、
カラッと開く。
「……寒ぃんだけど」
北斗だった。
北斗、
缶片手にベランダへ出てくる。
〇〇「……!」
反射で振り向く。
廉だけ、
静かに息吐いた。
北斗、
二人の距離見る。
近い。
〇〇の赤い顔。
空気。
全部で察する。
でも何も言わない。
北斗「高地が閉めんなってうるせぇから」
適当に理由つける。
廉「ふーん」
短く返す。
微妙な沈黙。
〇〇だけ、
頭追いついてない。
廉に“好き”って言われた。
しかも今、
北斗来た。
心臓うるさい。
北斗、
手すりにもたれながら酒飲む。
夜風で前髪揺れる。
〇〇、
ついそっち見てしまう。
廉、
その視線気づく。
少しだけ苦笑い。
廉「……ほんま分かりやすい」
〇〇「え?」
廉「〇〇、自分で思ってるより顔出るで」
〇〇「出てないし!」
北斗、
そこで小さく笑う。
北斗「出てる」
〇〇「北斗まで!?」
二人同時に言われて、
さらに混乱。
廉、
缶持ったまま〇〇見る。
廉「返事今じゃなくてええよ」
静かな声。
〇〇、
どきっとする。
廉「酔ってるし」
廉「〇〇たぶん今ぐちゃぐちゃやろ」
〇〇「……うん」
素直に頷く。
北斗、
その会話聞きながら視線落とす。
廉はちゃんと言う。
逃げない。
そこ、
やっぱ敵わないなって思う。
でも。
〇〇が今、
完全に廉だけ見てるわけじゃないことも、
分かってしまう。
北斗「……俺、中戻るわ」
ぽつり。
〇〇「え」
北斗、
笑って。
北斗「二人で話してろ」
そのままドアに手かける。
でも。
〇〇「待って」
無意識に呼び止める。
北斗、
止まる。
〇〇、
自分でもなんで止めたか分かってない。
ただ。
行ってほしくなかった。
〇〇「……その」
言葉詰まる。
廉も静かに見る。
〇〇「……まだいて」
酔ってるせいで、
思ったことそのまま口から出る。
「…………」
北斗、
完全に固まる。
廉、
空見上げて小さく笑った。
廉「それは反則やろ、〇〇」
苦笑いまじり。
北斗も、
ドアに手かけたまま止まってる。
〇〇は二人見比べて、
きょとん。
〇〇「……?」
何が反則なのか、
本気で分かってない。
〇〇「だって……」
夜風で少し髪揺れる。
〇〇、
ふにゃっと笑って。
〇〇「みんなでいた方が楽しいじゃん」
「…………」
北斗、
数秒固まったあと、
ふっと笑って下向く。
廉も、
耐えきれず吹き出す。
廉「はは……」
廉「そっちか」
〇〇「?」
〇〇「なんか二人とも難しい顔するし……」
むすっとする。
〇〇「せっかく楽しいのに」
酔ってるせいで、
感情全部素直。
北斗、
肩揺らしながら笑う。
北斗「……ほんとお前」
廉「罪深いなぁ」
〇〇「またそれ!」
頬膨らます。
その反応がまた無防備で、
二人とも余計困る。
北斗、
小さく息吐いて。
北斗「分かったよ」
ドアから手離す。
廉も、
諦めたみたいに笑う。
廉「はいはい、戻ろか」
〇〇「うん!」
嬉しそう。
ほんとに、
何も分かってない顔。
北斗、
その後ろ姿見ながら苦笑する。
北斗「……勝てる気しねぇ」
廉「奇遇やな」
小声で返す。
一瞬だけ、
二人の視線合う。
ライバル。
でも、
どっちも〇〇に振り回されてる側。
そのまま三人で部屋戻る。
ドア開いた瞬間。
慎太郎「帰ってきた!!」
ジェシー「どうだった!?」
樹「記者やめろ」
高地「寒かった?」
きょも「空気どう?」
恭平「顔見れば分かるって」
〇〇、
何も知らず笑って。
〇〇「なんか二人とも変!」
「「お前のせい」」
廉と北斗の声重なって、
部屋中爆笑。
慎太郎「ハモった!!」
ジェシー「仲良しか!」
樹「最悪のシンクロ」
高地「息ぴったり」
きょも「面白いねぇ」
恭平「修羅場なのに平和」
〇〇「えぇ〜!?」
自分だけ意味分かってない。
そのまままたソファ戻って、
今度はみんな適当に崩れ始める。
酒もかなり回ってる。
慎太郎は床で笑ってるし、
ジェシーは高地に寄りかかってる。
紫耀はまだポテチ食べてる。
〇〇はクッション抱えながら、
ぼーっと天井見てた。
さっきのこと、
頭の中ぐるぐるしてる。
廉に“好き”って言われた。
北斗にも、
たぶん好きな人がいる。
しかも、
それが自分かもしれないって、
みんな言う。
意味わかんない。
心臓だけずっと落ち着かない。
〇〇「……ねぇ」
ぽつり。
騒いでた声、
少し止まる。
〇〇、
ぼんやりしたまま。
〇〇「好きって……」
クッションぎゅっと抱く。
〇〇「こんな苦しいのかな」
「…………」
空気、
静かに落ちる。
廉、
缶持つ手止まる。
北斗も、
ゆっくり〇〇を見る。
〇〇、
自分の言葉に自分で戸惑ってる顔。
〇〇「なんか今日ずっと変で……」
酔ってるせいか、
本音が止まらない。
〇〇「胸うるさいし」
〇〇「苦しいし」
〇〇「なんか変な感じする……」
小さく笑おうとする。
でも少しだけ困った顔。
慎太郎たちも、
さすがに静か。
きょもだけ、
優しく〇〇見てる。
廉、
ゆっくり息吐く。
北斗、
視線落とす。
その“苦しい”が、
誰に向いてるのか。
まだ〇〇自身も分かってない。
でも。
二人とも、
期待してしまう。
〇〇「……みんなこんななの?」
小さな声。
その質問に、
誰もすぐ答えられなかった。
廉も、
北斗も、
視線だけ落としてる。
その時。
紫耀「……なるよ」
ぽつり。
全員、
紫耀を見る。
紫耀、
ポテチ持ったまま。
でも珍しく、
静かな顔。
紫耀「好きって普通に苦しい」
「…………」
慎太郎「紫耀……」
ジェシー「急に深い」
樹「お前今日なんなん」
高地「刺さるって」
きょも「経験者だねぇ」
紫耀、
〇〇見る。
紫耀「だってさ」
紫耀「相手が何考えてるか分かんないし」
紫耀「自分ばっか好きかもって思うし」
紫耀「ちょっとしたことで嬉しくなったり、落ち込んだりするし」
部屋、
静か。
〇〇も、
ちゃんと聞いてる。
紫耀「だから苦しい」
ぽつり。
紫耀「でも、好きだから気になるんじゃん?」
〇〇「……」
その言葉、
胸に落ちる。
廉、
小さく笑う。
廉「紫耀が一番まともなこと言ってる」
樹「奇跡」
慎太郎「今日どうしたほんと」
ジェシー「恋愛マスター平野紫耀」
高地「新ジャンル」
紫耀「バカにしてる?」
〇〇、
少しだけ視線落とす。
胸の奥、
まだざわざわしてる。
苦しい。
でも嫌じゃない。
むしろ、
気になって仕方ない。
〇〇「……これが好きってやつなら」
ぽつり。
〇〇「めっちゃ大変じゃん……」
北斗、
思わず笑ってしまう。
北斗「今さら?」
〇〇「だって知らなかったもん」
北斗、
その顔見て、
優しく目細める。
北斗「……まぁ、そういうもんだろ」
静かな声。
〇〇、
その声聞いてまた胸ざわつく。
廉、
それ見ながら缶傾ける。
きょも、
全部分かってるみたいに笑ってた。
〇〇「……でも」
クッション抱えたまま、
ぼーっと天井を見る。
胸の奥、
ずっと変。
苦しい。
そわそわする。
でもその原因を考えると、
頭に浮かぶのは——廉だった。
『俺は〇〇のこと好き』
耳元で言われた声。
『俺だけ見て』
あの近さ。
あの目。
思い出すたび、
心臓が変に跳ねる。
〇〇「……わかんない」
ぽつり。
慎太郎「なにが!?」
ジェシー「恋!?」
樹「雑すぎる質問」
高地「〇〇整理できてないんだよね」
きょも「いっぱいいっぱいだ」
〇〇、
小さく息吐く。
北斗のことは、
たしかに今日いっぱい考えた。
“好きな人いるんだ”
“めっちゃ大事なんだな”
って。
でもそれは、
恋愛として意識したというより。
仲良い友達の知らなかった一面見て、
びっくりした感じ。
北斗のこと考えて胸が苦しいわけじゃない。
頭から離れないのは、
廉の方。
〇〇(だってあんな言い方ずるいじゃん……)
隣見る。
廉、
普通に笑ってみんなの会話聞いてる。
でもたまに目合うと、
また心臓変になる。
〇〇「……恋愛って大変」
ぽつり。
廉、
その声聞いて少し笑う。
廉「今さら?」
〇〇「だって知らなかったもん……」
ほんとにそう。
ドラマとかでは見てた。
でも実際、
こんなに苦しくなるなんて思わなかった。
好きって言われただけで、
こんなに頭いっぱいになるなんて。
〇〇(……これ、廉のせいだ)
ちらっとまた見る。
廉、
視線合った瞬間笑う。
その笑顔だけで、
また胸ざわつく。
北斗は向かいで、
そんな〇〇を静かに見ていた。
でも〇〇は、
その視線にはまだ気づかない。
今の〇〇の頭の中、
全部廉だった。
ーーーーーーーーー
〇〇side
〇〇(……やばい)
廉と目合うたび、
変に落ち着かない。
さっきまで普通だったのに。
今は、
笑われるだけで心臓うるさい。
〇〇、
誤魔化すみたいに缶持つ。
でも中もうほとんど空。
高地「〇〇、水飲みな?」
きょも「完全に酔ってる」
慎太郎「今日レアすぎる」
ジェシー「顔ずっと赤い!」
樹「分かりやす」
〇〇「赤くないし……」
絶対赤い。
廉、
それ見ながら小さく笑う。
廉「赤いで」
〇〇「廉は言わないで!」
反射で返す。
でもその瞬間、
またみんな騒ぐ。
慎太郎「“廉は”だって!」
ジェシー「特別扱い!」
樹「うるせぇお前ら」
高地「でも今のはねぇ」
きょも「出ちゃったね」
〇〇「違うって!!」
慌てる。
でも廉、
楽しそう。
廉「俺はええやん別に」
さらっと言う。
〇〇「よくない!」
廉「なんで?」
〇〇「……わかんない!」
もうぐちゃぐちゃ。
北斗、
向かいで静かに酒飲んでる。
でもその目だけ、
少しだけ寂しそうだった。
〇〇はまだ気づかない。
頭の中、
全部廉で埋まってる。
『俺だけ見て』
あの声、
何回も蘇る。
〇〇(なんであんなこと言うの……)
思い出すだけで、
また苦しい。
廉、
そんな〇〇見て。
少しだけ表情柔らかくする。
廉「〇〇」
〇〇「……なに」
廉「明日、覚えてる?」
「…………」
〇〇、
固まる。
覚えてたい。
でも、
酔ってる。
〇〇「……覚えてたい」
小さく言う。
廉、
その言葉聞いて、
静かに笑った。
廉「そっか」
優しい声。
その瞬間。
〇〇、
また胸ぎゅってなる。
もう、
誤魔化せないくらい。
〇〇「……ちょっとお手洗い行ってくる」
クッション置いて、
ふらっと立ち上がる。
慎太郎「大丈夫?」
高地「転ぶなよ〜」
ジェシー「酔っ払い!」
樹「水飲めよ」
きょも「ゆっくりね」
廉だけ、
静かに〇〇を見る。
〇〇、
その視線感じてまた落ち着かなくなる。
〇〇「……行ってきます」
逃げるみたいに部屋を出る。
廊下、
少し静か。
さっきまでの笑い声が遠くなる。
〇〇「……はぁ」
胸押さえる。
なんでこんな苦しいんだろ。
お手洗い入って、
冷たい水で手洗う。
少し落ち着きたくて。
でも鏡見た瞬間。
〇〇「……やば」
顔、
真っ赤。
目も潤んでる。
完全に酔ってる顔。
でも、
お酒だけじゃない。
〇〇、
洗面台に軽く寄りかかる。
頭の中、
また廉。
耳元の声。
近かった距離。
『俺は〇〇のこと好き』
『俺だけ見て』
思い出すだけで、
胸ぎゅっとなる。
〇〇「……なにこれ」
鏡の中の自分に呟く。
ドラマで見る恋愛みたい。
でも今まで、
自分には関係ないと思ってた。
北斗の気持ち知った時は、
“うわ、好きなんだ”ってびっくりしただけ。
苦しくなったのは、
廉に言われてから。
〇〇「……廉のせいじゃん」
ぽつり。
そう思った瞬間、
また顔熱くなる。
〇〇、
両手で顔覆う。
〇〇「無理無理無理……」
心臓うるさい。
しかも。
廉が本気だったこと、
ちゃんと分かるから余計苦しい。
ふと。
鏡越しに、
後ろのドアが少し動いた気がした。
〇〇「……?」
鏡越しに振り向く。
でも誰も入ってこない。
気のせいだったのか、
ドアは静かなまま。
〇〇「……びっくりした」
小さく息吐く。
まだ心臓うるさい。
洗面台に手ついて、
もう一回鏡見る。
顔赤い。
しかも、
思ったより嬉しそうな顔してて、
余計恥ずかしくなる。
〇〇「……最悪」
廉のこと考えるだけで、
こんな顔になるんだ。
今まで、
好きって言われても、
ドラマみたいだなって思うだけだった。
でも今日。
廉に言われた時だけ、
全部変わった。
〇〇(……なんで廉なんだろ)
優しいから?
近いから?
前から特別だった?
考えれば考えるほど、
分かんなくなる。
その時。
コンコン。
小さくノック音。
〇〇「……はい?」
ドアの向こうから。
廉「〇〇?」
「……っ」
一気に心臓跳ねる。
〇〇、
慌てて姿勢正す。
〇〇「ど、どうしたの?」
廉「大丈夫?」
静かな声。
〇〇、
鏡越しの自分見て、
また顔熱くなる。
大丈夫じゃない。
原因、
絶対廉だし。
廉「気持ち悪なってへん?」
〇〇「……なってない」
廉「そっか」
数秒沈黙。
でも廉、
まだ向こうにいる。
〇〇、
その気配だけで落ち着かない。
廉「……〇〇」
低い声。
〇〇「な、なに」
廉「今、俺のこと考えてた?」
「…………」
図星すぎて、
言葉止まる。
ドア越しなのに、
全部見透かされてる気がする。
廉、
小さく笑う。
廉「分かりやす」
その声だけで、
また胸が苦しくなった。
〇〇「……分かりやすくないし」
小さく反論する。
でも声、
全然強くない。
ドアの向こうで、
廉が少し笑う気配。
廉「いや、分かるって」
〇〇「……やだ」
顔、
また熱くなる。
洗面台に突っ伏したい。
廉に全部見透かされるの、
悔しい。
でも嫌じゃないのがもっと悔しい。
廉「入ってええ?」
「……っ!?」
〇〇、
勢いよく顔上げる。
鏡の中の自分、
さらに真っ赤。
〇〇「だ、ダメ!」
即答。
廉、
吹き出す。
廉「そんな警戒せんでも」
〇〇「するし!」
だって今入られたら、
絶対まともに話せない。
廉「……かわいい」
ぽつり。
〇〇「っ……!」
もう無理。
心臓うるさすぎる。
〇〇「廉のせいで変なんだけど……」
思わず本音漏れる。
ドアの向こう、
少し静かになる。
廉「うん」
優しい声。
廉「知ってる」
〇〇、
また黙る。
認めるんだ。
その感じが、
余計ずるい。
廉「でも、嫌じゃないやろ?」
低い声。
〇〇、
答えられない。
嫌じゃない。
むしろ、
もっと声聞きたいって思ってる。
でもそれ認めたら、
全部変わりそうで怖い。
〇〇「……分かんない」
やっと出た声。
廉、
少しだけ笑う。
廉「そっか」
責めない。
急かさない。
その優しさがまた、
胸にくる。
数秒、
静かな時間。
そのあと廉が、
ドアにもたれる気配。
廉「〇〇」
〇〇「……なに」
廉「今、顔真っ赤?」
「…………」
〇〇「……うるさい」
廉、
向こうで声出して笑った。
〇〇、
洗面台の前で顔覆う。
もうほんと無理。
その時。
「……え?」
別の声。
〇〇も廉も同時に止まる。
廊下の向こう。
紫耀が立ってた。
紫耀「何してんの?」
「…………」
最悪のタイミング。
廉、
壁にもたれたまま苦笑い。
〇〇「しょ、紫耀!?」
紫耀、
状況理解してない顔で近づいてくる。
紫耀「〇〇大丈夫?」
紫耀「酔って気持ち悪くなった?」
純粋。
100%善意。
廉「いや、大丈夫やで」
紫耀「じゃあなんで廉ここいるの?」
ド直球。
〇〇、
洗面台でしゃがみ込みたくなる。
廉「……それは」
紫耀、
ハッとした顔。
紫耀「え、告白の続き!?」
廉「声デカい」
即ツッコミ。
中の〇〇、
完全に固まる。
紫耀「うわ、やば」
紫耀「俺邪魔した?」
廉「今さら?」
廉、
笑ってるけど若干諦めてる。
紫耀、
ドアの方見る。
紫耀「〇〇〜?」
〇〇「……なに」
消えそうな声。
紫耀「生きてる?」
〇〇「しにそう……」
廉、
吹き出す。
紫耀「えぇ!?」
紫耀「そんな破壊力あった!?」
廉「お前ほんま静かにできへんの?」
紫耀「ごめんって!」
でも全然声小さくならない。
その時、
リビングの方から慎太郎の声。
慎太郎「紫耀どこ行ったー!?」
ジェシー「絶対なんか見つけたって!」
樹「嫌な予感しかしねぇ」
紫耀「あ、やば」
廉、
ため息混じりに笑う。
廉「ほら、戻るぞ」
紫耀「〇〇も?」
〇〇「……ちょっと待って」
今戻ったら、
絶対顔見れない。
紫耀「え、泣いてる!?」
〇〇「泣いてない!!」
廉、
また笑う。
その笑い声聞いて、
〇〇はさらに顔赤くしていた。
〇〇「……戻る」
意を決して、
深呼吸。
鏡もう一回見る。
……赤い。
でもこれ以上逃げても、
余計気まずい。
〇〇「よし……」
ドア開ける。
廊下。
廉と紫耀が待ってた。
紫耀「お、生き返った?」
〇〇「誰のせいだと思ってるの……」
紫耀「俺!?」
廉「半分はな」
廉、
笑いながら〇〇見る。
その目合った瞬間、
また胸ぎゅっとなる。
〇〇、
慌てて逸らす。
廉、
その反応見て小さく笑った。
三人でリビング戻る。
ドア開けた瞬間。
慎太郎「帰ってきたー!!」
ジェシー「長い!!」
樹「お前ら何してた」
高地「〇〇大丈夫?」
きょも「顔赤いままだねぇ」
恭平「分かりやすすぎる」
〇〇「うるさいっ!」
クッション掴んで慎太郎に投げる。
慎太郎「痛っ!」
やっと少し空気戻る。
でも。
〇〇、
部屋入った瞬間から、
北斗の視線感じる。
向かいのソファ。
北斗、
何も言わない。
ただ静かに、
〇〇見てる。
〇〇、
なんかその視線だけは、
今ちょっと見れない。
頭の中、
まだ廉の声残ってるから。
〇〇、
逃げるみたいに高地の横座る。
高地「おいで〜酔っ払い」
〇〇「高地ー優しい……」
高地「今さら?」
笑って水渡す。
〇〇「ありがと……」
水飲みながら、
ちらっと廉見る。
廉、
普通にみんなと喋ってる。
でもたまに目合う。
そのたび、
また胸苦しくなる。
きょも、
そんな〇〇見ながらふっと笑う。
きょも「〇〇、今日眠れなそう」
〇〇「……むりかも」
小さく呟く。
時計を見ると、
もうかなり遅い時間。
騒いでた空気も落ち着いて、
みんなソファや床でだらっとしてる。
慎太郎「……え、もうこんな時間?」
ジェシー「早すぎ!」
樹「飲みすぎた」
高地「そろそろ解散かなぁ」
きょも「楽しかったね」
恭平「今日濃すぎるって」
〇〇もクッション抱えたまま、
ぼーっとしてる。
酔いは少し引いた。
でも、
廉に言われた言葉だけ、
全然消えない。
『俺だけ見て』
思い出すたび、
胸が変になる。
〇〇、
こっそり廉見る。
廉は普通に笑って、
慎太郎たちと喋ってる。
なのに、
たまに目合う。
そのたび、
また苦しくなる。
〇〇(……無理)
静かに視線逸らす。
その時。
高地「〇〇たちどうする?」
高地「帰るタイミング一緒?」
「あ」
空気が少し変わる。
今、
〇〇はストーカー対策で、
北斗と一緒に住んでる。
もちろんマンションの警備もあるし、
送迎も徹底してる。
でも夜遅い移動は、
一人じゃない。
樹「そういや一緒だもんな」
慎太郎「同居組か」
ジェシー「なんかもう自然すぎて忘れてた」
きょも「慣れって怖いねぇ」
〇〇「……同居組って言い方やめて」
顔少し赤い。
北斗、
ソファから立ち上がる。
北斗「そろそろ出るか」
自然な声。
完全に、
いつもの感じ。
〇〇「……うん」
そのやり取り、
廉は静かに見てる。
鍵、
バッグ、
スマホ。
帰る準備始まる。
慎太郎「警備の人下いる?」
北斗「もう来てる」
さすが慣れてる。
高地「気をつけて帰ってね〜」
ジェシー「またやろ!」
恭平「次はもっと平和に」
樹「無理だろ」
きょも「絶対無理」
〇〇、
立ち上がった瞬間少しふらつく。
北斗、
反射で腕掴む。
北斗「おい」
〇〇「……だいじょぶ」
全然大丈夫じゃない。
北斗、
そのまま自然に支える。
廉、
その光景見て、
小さく息吐く。
〇〇、
なぜかその視線感じて、
ちらっと廉見る。
目、合う。
廉、
笑ってる。
でも。
少し寂しそう。
廉「……ちゃんと寝ろよ」
静かな声。
〇〇、
胸ぎゅっとなる。
〇〇「……うん」
小さく頷く。
北斗、
そんな二人見ながら、
何も言わず〇〇の肩軽く押す。
北斗「行くぞ」
〇〇「……うん」
そのまま、
二人並んで玄関へ向かう。
後ろから、
みんなの「おやすみー!」が飛ぶ中。
廉だけ、
静かに〇〇の背中を見ていた。
ーー
エレベーター。
深夜の静けさ。
さっきまでの騒がしさが嘘みたいに、
二人とも静かだった。
〇〇は壁にもたれながら、
ぼーっと下を見てる。
北斗はその横で、
スマホ確認しながら警備スタッフと軽く連絡。
北斗「……下いるって」
〇〇「ん……」
声、
少し眠そう。
エレベーターが降りる音だけ響く。
〇〇、
ふと北斗を見る。
今日ずっと、
いろんな感情見た。
照れてる顔。
苦しそうな顔。
笑って誤魔化す顔。
でも〇〇の頭に残ってるのは、
やっぱり廉だった。
『俺は〇〇のこと好き』
その言葉が、
ずっと離れない。
〇〇「……北斗」
北斗「ん?」
〇〇「今日ごめんね」
北斗、
少し眉動かす。
北斗「何が」
〇〇「なんか……いっぱい振り回した気がする」
ぽつり。
北斗、
数秒黙ってから笑う。
北斗「今さら」
〇〇「えぇ……」
北斗「お前昔からそうだろ」
軽い声。
責める感じじゃない。
その言い方に、
〇〇少し安心する。
エレベーター開く。
マンションの地下駐車場。
警備スタッフが少し離れた場所で待機してる。
二人、
並んで歩く。
〇〇、
少しだけ夜風吸い込んで。
〇〇「……なんか変な日だった」
北斗「まぁな」
〇〇「恋愛って大変なんだね」
北斗、
ちらっと〇〇見る。
でも〇〇、
前向いたまま。
北斗「……そうだな」
静かに返す。
〇〇「私、どうしたらいいんだろ」
小さい声。
北斗、
その言葉に少しだけ胸痛む。
でも。
〇〇が今考えてるの、
多分廉のことだって分かるから。
北斗「別に急いで答え出さなくていいだろ」
〇〇「……うん」
北斗「〇〇、考えすぎるとパンクするし」
〇〇「それは否定できない……」
少し笑う。
その顔見て、
北斗も笑う。
車のドア開けながら。
北斗「今日はもう寝ろ」
〇〇「……寝れるかなぁ」
本音。
北斗、
少しだけ困った顔して。
北斗「寝れなくても目閉じとけ」
〇〇「雑〜」
小さく笑う。
その空気、
いつもの二人だった。
でも北斗だけ、
胸の奥が静かに苦しかった。
黒い車のドアが開く。
警備スタッフが軽く会釈。
北斗「お疲れ様です」
〇〇もぺこっと頭下げて、
そのまま後部座席へ。
ドア閉まる。
外の音、
一気に遠くなる。
車内、
静か。
エンジン音だけが小さく響く。
〇〇「……ふぅ」
シートに沈み込む。
さすがに疲れた。
北斗、
隣でネックレスいじりながら窓の外見てる。
しばらく無言。
でも気まずくはない。
昔から、
こういう沈黙平気な二人。
〇〇「……北斗」
北斗「んー?」
〇〇「今日さ」
少し迷って。
〇〇「苦しくなるのって、“好き”だからって言ってたじゃん」
北斗、
静かに聞いてる。
〇〇「ほんとにそうなのかな」
ぽつり。
北斗、
少しだけ視線向ける。
〇〇は前見たまま。
〇〇「なんか……」
〇〇「胸ずっと変で」
自分でも整理できてない声。
北斗、
分かってしまう。
多分、
廉のこと考えてる。
それでもちゃんと聞く。
北斗「……誰かのこと考えて?」
〇〇「……うん」
小さく頷く。
北斗、
喉の奥少し苦い。
でも表情変えない。
北斗「じゃあそうなんじゃねぇの」
〇〇「そんな簡単?」
北斗「恋なんて大体突然だろ」
〇〇「うわ、経験者っぽい」
北斗「うるせぇ」
少し笑う。
〇〇もつられて笑う。
でもまたすぐ静かになる。
車の窓に、
東京の夜景流れていく。
〇〇「……廉、ずるい」
不意に漏れる。
北斗、
ほんの少しだけ指止まる。
〇〇「急にあんなこと言うんだもん……」
顔、
また少し赤くなる。
〇〇「しかも絶対本気だったし……」
北斗、
窓の外見たまま。
胸、
じわっと痛む。
でも。
〇〇が誰かを好きになっていく瞬間、
ちゃんと大事にしたい気持ちもある。
北斗「……廉は本気だろうな」
静かな声。
〇〇「……どうしよ」
北斗「知らねぇよ」
即答。
〇〇「冷た!」
北斗、
小さく笑う。
北斗「自分で考えろ」
〇〇「うぅ……」
シートに沈み込む。
北斗、
その横顔ちらっと見る。
〇〇はまだ、
恋を知ったばかりの顔してた。
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第96話、一気に心臓持ってかれました……! 祝賀会の陽気な空気の中で、廉からの「俺だけ見て」が刺さりすぎて。酔って無防備な〇〇が、あの場で初めて“恋の苦しさ”に気づく瞬間、すごく丁寧に描かれていて胸がぎゅっとなりました。 北斗の一瞬の視線の切なさもたまらなかったです。全員の気持ちがぐるぐる回るこの回、本当に好きです🌷