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マジで自己満楽しい
 
 
 
 第3話「雪山珍客と総司令のため息」
 (早朝、セリエナ前線基地)
 受付嬢:「う~、さむい~! 相棒、今日の調査ルートはこのあたりですよ!」
クロナ:「了解。……って、寒すぎてスリンガー引っかける手がかじかむよね。」
受付嬢:「わたしなんてペンが凍って折れましたよぉ!」
 (吹雪の中、二人は雪原へ――)
 クロナ:「ん? あれ……足跡?」
受付嬢:「大きいですねぇ。でも形がちょっと……変?」
クロナ:「まさか未発見のモンスター……!?」
 (足跡を辿ると、雪の中でうずくまる謎の塊が)
 クロナ:「……え、雪だるま?」
???:「さ、寒……し……死ぬ……」
 受付嬢:「しゃべったぁぁぁ!!??」
 (雪を掘り起こすと――)
 陽気な推薦組:「あっはっは……! 道に迷っちゃってぇ~……助かったぁ~……」
クロナ:「なんでここにいるの…!?!?」
陽気な推薦組:「昨日のスパイス戦の後、逃げるように散歩してたら……気づいたら雪の中だった!」
受付嬢:「遭難じゃないですかぁぁぁ!!」
 ⸻
 (セリエナへ帰還)
 勝気な推薦組:「ちょっと、どこ行ってたのよ! 全員あなたが凍死したと思ってたんだから!」
陽気な推薦組:「心配してくれてたの? 泣けるぅ~!」
勝気な推薦組:「してないわ…どうせまた馬鹿やってたんでしょう!」
 (騒ぎを聞きつけて、総司令とリーダーが登場)
 総司令:「……朝から何の騒ぎだ。」
リーダー:「じいちゃん、聞いてくれ。こいつら、調査もせず雪山で迷ってたらしい。」
総司令:「(深いため息)……またか。」
 大団長:「おおっ! 元気に迷子とは感心だな!」
総司令:「感心するな。」
 ⸻
 フィールドマスター:「また賑やかだねぇ。」
竜人族のマスター:「……人間の学習能力とは、実に謎だ。」
フィールドマスター:「一昨日、寒冷地で寝落ちしてたじゃないの。」
竜人族のマスター:「……観察だ。」
 ⸻
 (そこへ、セリエナ料理長が現れる)
 セリエナ料理長:「あら、ちょうどいいねぇ 新作“雪見モチ鍋”できたよ! 味見してって!」
クロナ:「昨日のスパイス戦の翌日だよ!? また胃が……」
受付嬢:「わたしもう胃袋が仕事辞めそうです……!」
勝気な推薦組:「でも美味しそうね、!」
陽気な推薦組:「だろ!? 俺もう二杯目いってる!」
リーダー:「おい、落ち着け。あの湯気……なんか紫色じゃないか?」
総司令:「やめろ、誰も食べるな。」
大団長:「ぬおおっ!? 舌が……凍って燃えてる!!!」
フィールドマスター:「……どんな反応?」
 ⸻
 (場が完全にカオスになる中)
 クロナ:「もうわけわかんないよね……」
受付嬢:「ほんとですよぉ……! これ調査報告、なんて書けば……」
クロナ:「“雪原に未知のモンスター(陽気な推薦組)確認”でいいんじゃない?」
受付嬢:「またですかぁぁぁ!!!」