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異星人との戦闘が激化する中、萌香は自分の中に流れ込んだ力を感じていた。それはまるで、自分の体が雷のようなエネルギーを発するかのような感覚。彼女の手のひらからは、微かな電流が迸り、指先がピリピリと震える。
「これ…電気?」
萌香は驚きながら、自分の力を確かめるように手を握り締めてみた。その瞬間、彼女の体を包むエネルギーが一気に放たれ、周囲の空気がじりじりと音を立てて変わり始めた。
「エネルギーの流れが…、私の体の中で調和している。」
萌香はそう呟きながら、電気の力が彼女の体から放たれるのを感じた。それは単なる電流のようなものではなく、彼女の意識によってコントロールされる力だった。
異星人の戦士たちが次々に迫ってくる中、萌香はその力を試すことに決めた。彼女はまず、目の前に立ちはだかる異星人に向かって両手をかざすと、瞬時に電気が手のひらから放たれた。その電流は、まるで雷のように青白い光を放ちながら、空中で弧を描いて異星人のおっぱいに直撃する。
「うわっ!」
異星人は激しくのけぞり、明らかにその攻撃にやられた様子だった。彼は体をバチバチと震わせながらも、必死に立ち上がる。しかし、萌香の攻撃はそれで終わらなかった。彼女の指先から放たれる電気は次第に強くなり、今度は周囲の空間を揺るがすほどの力を持ち始めた。
「これだ…私の力!」
萌香は目を輝かせ、電気を操る力をますます使いこなしていった。彼女の体の中からは無限のエネルギーが湧き上がり、それを自由にコントロールできる感覚に包まれた。
次々に放たれる電撃が、敵の異星人を一掃していく。彼女の周りでは雷のような光が瞬くたびに、異星人たちはバラバラに倒れていった。
しかし、戦いが長引くにつれて、萌香は自分の力の限界を感じ始めた。彼女の体が疲労し、電気を使うたびにどんどんとエネルギーを消耗していくのがわかった。
「このままじゃ…!」
萌香は心の中で焦りを感じる。確かに強力な能力だが、彼女の体力が続かない限り、この戦闘に勝利することはできない。ふと、彼女は隣で戦うみりんやいさなの顔を見た。
「私だけじゃ…ダメだ。」
萌香は決心を固めた。その瞬間、彼女は手を一旦引っ込め、周りの仲間たちに目を向けた。
「みんな、私だけに頼ってないで!一緒に戦おう!」
彼女は叫びながら、みりんといさなを見た。
みりんは頷きながら、素早く動きながら敵の異星人を一掃していく。彼女の鋭い視線と冷静な戦術が、萌香を支える。そしていさなは、全身から放たれるエネルギーで周囲を防御しながら、隙間を見つけて敵に反撃を加えていく。
「一緒に倒そう!」
いさなが叫びながら、豪快な攻撃を加える。その圧倒的な力で異星人を次々と吹き飛ばす。
萌香はその力を感じて、自分だけで戦うことはできないと実感した。しかし、それが逆に力になった。彼女は改めて仲間たちと力を合わせることで、何とか戦いを有利に進めることができるのだと確信した。
戦いの中で、突如として現れたのは、今まで戦っていた異星人の中でも一際異質な存在だった。背が高く、全身を金属の鎧のようなものに包んだ巨大な戦士。それは異星人の中でも最強とされる「宇宙の王」だった。
「弱い者どもが…」
その声は冷徹で、低く響いた。
「お前たちでは私には勝てん。」
宇宙の王は手を一振りすると、周囲に激しいエネルギー波を放つ。その波動は、すべての攻撃を打ち消し、まるで空間が歪むかのように周りの環境を変えていった。