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蜂蜜きな子
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#犬
ここと🌹🫶 @低浮
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みみ
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四章目行きます
怪異となった双子に挟まれ、毎日心臓が持たないような日々を送っていた私に、新しい出会いが訪れた。
「ええっ!?花子くん、このすっごく可愛い子は誰!?」
ある日の放課後、いつものように女子トイレに呼ばれた私が扉を開けると、そこには花子くんの助手だという少女ー一八寧々ちゃんがいた。
寧々ちゃんは私の姿を見るなり、ルビーのような瞳をキラキラと輝かせた。
「薄い青色の髪に、黒と白のオッドアイ..・・!な、なんて神的で可愛いの…..!でも、なんだか今にもすうっと消えちゃいそう……?!」
「あはは、ダメだよ八尋。露葉は俺の幼馴染なんだから、あんまりジロジロ見ないでよ」
花子くんが背後から私を抱きしめようと腕を伸ばした瞬間、寧々ちゃんが「フンツ!」と力強く花子くんの手を叩いた。
「ちょっと花子くん!セクハラは禁止!露葉ちゃんが困ってるでしょ!」「ええー、八尋厳しいなぁ…..」
不満げに頬を膨らませる花子くんを無視して、寧々ちゃんは私の両手をぎゅっと包み込んだ。
人間である寧々ちゃんの手は、怪異の双子とは違って、驚くほどぽかぽかと温かかった。
「私、八尋寧々!露葉ちゃんって言うのね?よろしくね!…..あ、見て!この手首のブレスレット、三日月がついててすっごく綺麗!露葉ちゃんにすっごく似合ってる!」「…..ありがとう、寧々ちゃん。これ、昔、普……あまねからもらった、大切なものなの」私が少しはにかんで微笑むと、寧々ちゃんは胸を痛めるように顔を赤くして、「可愛すぎる……っ!」と閉絶し始めた。
「よし決めたわ!露葉ちゃん、私がお姉ちゃんになってあげる!今日はね、露葉ちゃんのためにドーナツを焼いてきたの。はい、あーん!」
寧々ちゃんが丁寧にラッピングされた可愛いドーナツを取り出し、私の口元に差し出す。
「あ、ありがとう…….もぐ、…..おいしい」
「でしょ!?露菜ちゃん、もっとたくさん食べて体力をつけなきゃダメよ!儚すぎて、私が目を離したら消えちゃいそうだもの!!」
寧々ちゃんは嬉しそうに私の頭を優しく撫でてくれる。女の子同士のこの温かくて優しい時間に、私の心はじんわりと満たされていった。
だけど、そんな平和な時間が長く続くはずもなかった。
「あれ~?楽しそうなことしてるね、俺も混ぜてよ」背後の窓から、すうっと不気味な黒い煙と共に、同が姿を現した。
司は着地するなり、寧々ちゃんの手をすり抜けて、私の腰に後ろから強引に腕を回して抱きついた。
「つ、かさ…..!」
「露葉、何食べてるの?ドーナツ?幽霊の俺は食べられないからさ……代わりに、露葉を食べていい?」
じゅるり、と冗談めかして私の首筋に牙を立てようとする司。
すると、寧々ちゃんが今度は大根足を一歩踏み出して、司の前に立ち塞がった。
「ちょっと!司くんもダメ!!露葉ちゃんに変なことしないで!」
寧々ちゃんは司の腕を無理やり引き剥がすと、私を自分の背中にしっかりと隠してくれた。
「露葉ちゃんは私が守るんだから!2人とも、これ以上露葉ちゃんにベタベタしたら、お掃除サボっちゃうんだからね!」
小さな体を精一杯張って、双子の怪異から私をディフェンスしてくれる寧々ちゃん。
花子くんは苦笑いし、司はつまらなさそうに頬を膨らませている。
「寧々ちゃん……ありがとう」
背中の後ろから寧々ちゃんのブレザーの裾をそっと握ると、寧々ちゃんは振り返って「任せて!」と頼もしくウインクしてくれた。
手首の月のブレスレットが、夕暮れのトイレの中でシャラリと鳴る。
重くて冷たい双子の愛に囲まれたこの学園で、寧々ちゃんの温かい手のひらだけが、私を優しくこの世界に繋ぎ止めてくれていた。
コメント
1件
わあ、第5話…!寧々ちゃん、めちゃくちゃかわいいですね😊 彼女の元気でまっすぐな優しさが、冷たく重たい双子の世界にぽっと灯りをともしたみたいで、ほっとしました。露葉ちゃんが「温かい」って感じた手のひらと、月のブレスレットがシャラリと鳴るラストの描写がとても綺麗で印象に残りました。女の子同士の優しい触れ合い、すごく好きです。