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うぃっすー
朝の万事屋。
珍しく静か……かと思いきや。
神楽「銀ちゃんー!ドアの前で土方が正座してるアル!」
新八「えぇ!?なんで!?昨日喧嘩でもしたんですか!?」
銀時「してねぇよ。……ってかなんで正座だよ怖ぇな」
ドアを開けると、そこには――
きっちりスーツ姿の土方が、真剣な表情で彩音を見上げていた。
土方「彩音、ちょっと話がある」
彩音「ん?なに、結婚の申し込み?結婚なら先約がいるからお断りなー」
土方「バカ言え!……いや、ある意味プロポーズみてぇなもんかもな」
銀時「おいコラ説明しろや土方、俺の耳今変なこと聞いたぞ?」
新八「僕も聞こえました銀さん!」
土方「……単刀直入に言う。お前、真選組に入らねぇか?」
――一瞬で空気が止まった。
彩音「……は?」
神楽「スカウト!?彩音が!?真選組に!?マジアルか!?」
銀時「……なぁ土方、それマジで言ってんのか?頭冷やしてこい」
土方「マジだ。実はな、最近うちの隊員の士気が下がっててな……。女の風が必要なんだよ。腕も立って、頭も切れる、できりゃ顔も良い女がな」
銀時「はいはい、で見つけたのが俺のとこの大黒柱ね。ざけんな俺の女だぞ」
腕を引き、抱き寄せる
土方「別にお前の女とろうってわけじゃねーよ」
銀時「ぐっ……」
新八「というか彩音さん、入る気あるんですか?」
彩音「別に。興味は……あるかな?」
銀時「は?」
彩音「だって、真選組の内部見れるんだろ?楽しそうじゃん」
銀時「楽しそうって感覚どうなってんだお前」
土方「決まりだな。今日から“副長代理”として――」
銀時「いやいやいやちょっと待て!勝手に契約すんな!あとなんでお前の側近なんだよ‼︎殺すぞ‼︎」
神楽「銀ちゃん、顔ひきつってるアルよ」
銀時「そりゃそうだろ!!俺んとこの彩音が男しかいない真選組とか、胃が爆発するわ!!」
近藤「おお!彩音、今日から副長代理か!よろしくな!!」
沖田「へぇ〜、土方さんがわざわざスカウトねぇ。コイツがここまで本気になるの、珍しいじゃねぇですかィ」
土方「うるせぇ。お前は黙って仕事しろ」
沖田「……なぁ彩音、ウチに来たってことは、今度の土方のコーヒー係、やってくれるんすよね?」
彩音「だれがコイツにコーヒーなんてやるかバカ。あんたが運んでくるんだよ」
沖田「そうですかィ。それは残念だ」
彩音「おっと、毒でも入れたら匂いですぐわかるからな」
銀時「……あいつ、本当に行っちまった」
神楽「銀ちゃん、完全に“彼氏置いて単身赴任”の顔してるアル」
新八「まぁ一応スパイみたいなもんじゃないですか?(笑)」
銀時「笑いごとじゃねぇ!土方に口説かれたらどうすんだよ!あの堅物、たまに真面目な顔して変なこと言うんだぞ!」
神楽「嫉妬アルね。銀ちゃんカワイイネ〜」
銀時「誰が嫉妬だ!俺はただ……ただなぁ……あいつが俺以外に喰われてんのが気にくわねぇだけだ!!」
新八「いや、流石にそこまではしないと思いますよ…」
彩音「(ふぅ……疲れた。けど、意外と悪くねーな真選組ってのも)」
土方「お疲れ。……お前、結構うちの連中に気に入られてんぞ」
彩音「そりゃどうも。ほい、マヨ」
土方「ありがとな」
――その瞬間。ドカァン!と戸が開く。
銀時「彩音!!!帰るぞォォォ!!」
沖田「あらぁ嫉妬大将、出陣でさァ」
銀時「お前黙っとけガキ!!」
土方「おい銀時、勝手に乗り込むな!」
銀時「うるせぇ!うちの従業員返せやぁぁぁ!!」
彩音「……銀時、アタシはやっぱ万事屋が1番だな。性に合わねぇ」
銀時「……お前、先約がいるっつたよな」
彩音「いまさらぁ?」
銀時「……誰だよ」
彩音「さぁな。ただ、銀髪で死んだ魚のような目をしててちゃらんぽらんで酒癖が悪くて頼れて甘党ってことだけは言っといてやる」
銀時「…んだよ、俺はまた俺に嫉妬してたのかよ」
「…ちょっと待て、お前さっき『結婚』って」
彩音「はぁ…ほら行くぞ“バカ銀時”」
土方「は!?なに勝手にラブコメしてんだよ!!ここ屯所だぞ!!」
ふっふっふ😏