〜1日目〜
俺は、昨日彼がいた場所に行った。
勿論そこには彼の姿が、彼はすぐにこちらを向いて…
「…キミは…昨日の人か…えっと、こん…..にちは」
やっぱり..まだ少し警戒している?…まぁそうだな…とりあえず今日やってほしいことを
「…イタカ君…今日のお願いはね、」
「うん…」
「俺と握手をしよう。」
「え…っ」
彼は何故か驚いているようだった。
「それだけ…なの?」
「そうだけど…?..1日目だからね。」
「そっか…うん!」
昨日より彼は笑顔だった。
このままあと6日耐えれば母親を救えると思っているのだろうか…無理だよ、ふふっ
「じゃあ、ほら。」
俺は手を差し伸べた。
彼の手は少し薄汚れていて…小さい
「あの…っ..え…っと…?」
どうしたの?俺と握手するだけでいいのに…
恥ずかしいの?…可愛いところあるんだね
「ほら、握るだけだよ?俺の手を」
「…っ..//」
彼はゆっくり俺に近づいてきて
「……こう..っ?」
彼は両手で俺の手を握ってきた
「…ふふ、そうだよ」
俺は試しに力を込めてみた。
「ぅ…っぐ!!!」
「あーごめんごめんw、ついつい」
あー彼のことが可愛く見えてきた。
もっと可愛い反応が見てみたい、俺は更に力を込めてみた。
「…間違ったらいいけど….っあ…ぐっ!?!?」
「…」
「い…ったい….痛いっ!!!!ぅ….あ」
…あぁ…涙目になって
…力を思いっきり込めたあと俺は手を振り払った
「っは….はぁ…ぅ」
彼は息を整えるとコチラをみてきて
「…なんでこんな痛いことするの…っ」
「ん?」
そりゃあ…ね?
「じゃあさ、逆に聞くけど
お母さんが死ぬか、痛いのどっちがいや?」
俺はニコッと笑いながら問いかけた
「…それ…は」
彼はお母さんという単語に弱いのだろうか。
「ははっw、」
「え…っ?」
滑稽滑稽w、見ていて面白い
「じゃあねーw、また明日。」
「…っぐ…ぅ」
〜イタカ視点〜
僕は…昨日、突然現れた知らない人の言う事をお母さんが助かると信じて引き受けている…
あぁ、これがあと6日も
「ひぐッ…ぐッ…」
ほんとうに…たすかるよね
そんな思いが溢れてきて僕は泣き出してしまった。
第二話「初日。」
コメント
2件
ハァハァハァハァ最高大好き愛してます結婚しましょ
いやまじ好きです 続き楽しみです