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irxs nmmn 桃青 青病み注意
ご本人様には関係ありません。
コメントの際には青くん等と名前を伏せてくださると助かります。
桃「」 青『』
ーーーーーー青目線ーーーーーー
仕事と活動の両立なんて簡単な事じゃない。雑用を押付けてくる上司に、理不尽なクレーム。会社では頭を下げ、家に帰ってきてスマホを開けばアンチからの声が止まない。そんな毎日にふと俺は思った。
疲れたなあ、と。
スマホの通知が鳴り響き、メッセージが届く。ないこからだ。
「まろ、今日配信だよ」
現在時刻は22時、配信予定時刻より大幅に時間が過ぎている。終わったな、と思いつつ急いで端末配信をして、なんとかいつものテンションで、1時間ほど話して配信を終わり、適当にツイートしてスマホを閉じる。
リスナーさん達に迷惑をかけてしまった。また俺は人に迷惑をかけてしまった。もう俺なんか居ない方が良いのではないか、そんなことを考えていたら目がジーンと熱くなってくる。俺が悪いのに泣くのは情けないと思い、涙を必死に堪えながらないこにメッセージを送る。
「ないこ 今度話したい」
話すことは既に決めてある。
グループから抜けて、歌い手活動をキッパリと終わりにする。
これが俺の最後のケジメだ。
ーーーーーー桃目線ーーーーーー
Ifが配信を大幅に遅刻した。
仕事と活動の両立が難しい事だなんてわかるし、ギリギリを頑張るまろを今まで見てきていたけど、これまで大幅に遅刻するのは珍しかった。 今日の配信、いつもより少しだけテンションが低く見えた。
……もしかしたら、気の所為かもしれないけど。
まろに限界きたかなとか考えてしまった。そんな時、まろからメッセージが届く。
『ないこ 今度話したい』
いつもなら何気ない一言なはずなのに、理由もなくこの時だけは背中が冷えた。
嫌な予感がした。
緊張感が走り、震える手で返信をする。
「いつ?discord?」
すぐ既読がつき、返信が来る
『明日の夜discordで話したい。』
「分かった。」
焦った気持ちを何とか落ち着かせて、ベッドに入り、明日を待った。
ーーーーーー青目線ーーーーーー
次の日の夜、discordの通話ルームを開いた。俺の隣にないこのアイコンがあるのを見ると、すこしだけ心が重たくなる。
マイクをオンにしようとする手が震える。怖い、でも、ないこには、ないこにだけは必ずちゃんと話しておきたいから。
『ないこ…』
「うん、どうしたの?」
ないこはいつも通りのテンションで聞いてきた。それが逆に胸に刺さる。何も知らずにいつも通りの声で聞いてくるのが辛い。
『ちゃんと来てくれて、ありがとうな…』
「全然いいんだけどさ、……声、元気ない?」
少し間をあけて、俺は言った。
『俺…さ、活動辞めようと思ってる。』
一瞬、通話の空気が固まった。
『昨日の配信遅れてもうたり…、仕事も上手くいかへんし、みんなに迷惑かけてばっかで……』
ないこが何か言おうとしたが、ここで引いたら意味が無い。覚悟を決めて続ける。
『グループも抜けるし、Ifって名前ももう捨てる。俺、この活動……終わりにする。』
俺が言いたかったのは、それだけだ。
『……ごめんね』
ーーーーーー桃目線ーーーーーー
脳の処理が追いつかなかった。
しばらく声が出なかった。まろの声があまりに弱々しくて、泣きそうなのを必死に堪えているのが通話越しにも伝わってきた。
前のような明るくて少しおちゃらけたまろではなかった。
「まろ。」
名前を呼んでから、少し考えた。
グループを抜ける、名前を捨てる、活動を辞める。そう簡単に言える言葉ではないし、まろはふざけてでもそんな事言うやつじゃないって知ってる。
まろは誰よりも努力家で、死ぬほど頑張ってる。だから、頑張りすぎて言わないと辛くなる域に来てしまったのだろう。
「……なんでずっとひとりで抱え込んでたの?」
「まろがしんどいなら、やめるななんて言わないし、止められない。」
まろが壊れるくらいなら、やめて自分を大事にして欲しいと思った。
でも、
「……でも、俺はまろにいて欲しい。」
声が震える。
「配信、遅れたっていいし、疲れたならテンション無理にあげなくたっていい。まろが居てくれるだけで俺は頑張れるから。」
返事はすぐには帰ってこなかった。
マイクの前で、まろの声を待ち続けた。
1824文字ありがとうございました^ᴗ ᴗ^♡
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩ 30♡