不可解な魔女裁判〜モノクロジャッジトライアル〜
サブタイトル:【魔法少女の本音】
テーマ:【魔法少女と怪異】
____此れより、魔女裁判を始める。
魔女と疑わしき者を魔女か否か見定め
魔女と疑わしき者の罪を明らかにし、
処刑するか否かを、判断する。
『…可哀想にな』
壇上に立つ黒髪の裁判官は云った
『御前、未だ餓鬼だろう?』
『証言台なら未だしも、魔女として裁判官の前に立たされるとは…不運だな』
哀れんだ目で彼は云った
「…」
『……其れじゃ、先ずは被告が魔女という証言を』
裁判官が云い終える前に、僕はこう云った
「人で燃え盛る炎を見た」
『…は?』
裁判官の涼しい顔が崩れて、驚いたような顔をした。
此の儘云い続ければ、きっと。
「彼処は地獄みたいな風景だった」
僕は続けて呟いた
「銃で撃たれて、先生達は死んじゃった」
「遥馬くんも、真彩ちゃんも、空ちゃんも、爽汰くんも、歩唯さんも、死んじゃった。僕が殺しちゃった。」
「一番初めに殺されちゃったのは僕の大切な人だったよ。皆が皆が殺しちゃったんだ」
「だから皆を僕が殺しちゃったの。」
裁判官は目を見開いて、ずっと僕の話を聞いていた。
『…御前、何者だ』
「唯の魔法少女だよ。貴方達が云う魔女の下位互換の様なものかなぁ」
僕は自分の手を見ながらそう云った
『……御前は、自分が魔女だと自覚してるのか』
「どっちでも良いかな。」
だって、私、解放されたいから。
裏テーマ:【可哀想な殺人鬼】
コメント
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魔女と魔法少女って紙一重みたいなとこ有るよね〜〜