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#異世界
るるくらげ
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日が経ち、3者面談。僕が教室の前で待っていると母親がやってきた。教室に入ると担任の先生が出迎えてくれた後、すぐに面談は始まった。
先生の名前は小林先生。社会学担当。出会った時から今まででこの人に感じている印象は「竹を割った性格」完全に見ていないわけでもないが、割とさっぱりしている先生ではある。
「おまえ、大学に行くのか?」
まあ、その反応になるだろう。両親とは少し話をした。大学に行くと。先生には話していなかったからこの感じになる。それもそうだろう、職業科で、僕だ。明らかに向かう先は就職。先生もそのつもりで構えていたと思う。
「はい」
「・・・となると指定校推薦だな」
話が早い。というか先生は特にこういう所にはツッコミは入れない人だった。というのを僕も何となく知っていた。今までの感じから言うと「そうなるなら、そうなるだろう」という雰囲気。
「電気が学べて体操部があるところがいいです」
と僕の進路の条件を提示した。
「ここはほら、電気を教えている佐藤先生の出身校。・・・内申点も足りるし、ここでいいと先生は思う」
提示された大学。それは僕の希望を満たすものが揃っていた。
「関東だからまあ新幹線あるしそんなに時間もかからないから」
そういうと先生は机の上に出していた資料を片付け、少しだけ世間話をするとそのまま面談は終了した。
その後、いつものように部活に行き、顧問の関本先生に自分の進路、3者面談の事を話した。
「そうか、なら大学の大会は5月にあるからそこに合わせて練習しておかないと」
とのこと。
顧問の先生にも自分が大学へ行くというのを言ったのもつい先日の事だった。その時の反応も小林先生と同様だったのだけれど、割と関本先生に関して言えば何というのだろうか、体操を続けるという僕にひそかに賛成してくれていたのかもしれない。
だからすぐに「次の試合の事」を提案してきたのだろうし、基本的に卒業するからといって指導がなくなるわけもなく、そのままの感じで行くことになった。
実際、本来であれば部活に行かなくなる時期がやってくるのだけれど、僕は大学でも続けるという考えがあったのもあり、そのまま卒業式手前まで部活に出ることになった。
「遊びに行かないか?」
僕のこの生活というかやっているのを見ていて何か思ったのだろう、こんな感じで誘ってくれる同級生もいた。彼は宮下君。県内の企業に内定をもらい、卒業は研修の為に県外へ行くことが決まっている。
学生として遊べる時間。その時は今しかない。と語っていた。
現に他の就職組は卒業が確定している人がほとんど。というか内定はそうじゃないと出ないらしいとのことだった。
多分、僕は周りから見たら人付き合いをあんまりしていないように見えるんだろう。別にクラスでどうのこうの言われたことはないけれど、それでも確かに、部活と学校だけに行く3年間だった。
そう言われればその通りなのだけれど。
まあでも確かに考えてみたらそうか、宮下君はこのまま就職、それで僕も大学に。そうなると遊べる機会はあんまりなくなる。
だから僕はこの時、思い出作りも大事だ。という顧問の先生の言葉を思い出し、遊びに出かけることにした。