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Mzrver



ハァッハァッと息切れしながら体を動かす。今なら世界の反対側まで行けそうだ、なんて思いながら頑張って足を動かす。だが、運動神経抜群なRir-に勝てる訳もなく…

「キャッ」

「Mzr…なんで逃げたの?」

「…Rir-に分かるわけないじゃん」

「なんで?私の頭が悪いから?」

「違う。」

「じゃあさ。逃げた理由は言わなくてもいいからこっち向いてくれない?」

「ッ…や、だ」

「泣きそうだから?」

「そう、だけど…」

「_____あ、」

この状態でも逃げ出せる方法を考えた。自分の頭をフル回転させて。そうすると一つの案が思い立った__よし、前を向こう。アレをする為に。


チュッ

「…うあ?!///」

あれをするとRir-の顔は真っ赤になっていた。私の理性が壊れそうなくらい可愛い。

「こうなるので、前を向きたくなかったのですが?」

「き、気づいてたのなら言ってよ!!」

「あは」

「そのせいで周りから色んな目で見られてるじゃん!」

「わ、ほんとだ」

Rir-の照れ顔で気づかなかった、なんて言ったら親友ではなくなるので言いませんが

「え、Mzr?さっきRir-パイセンに何したの?」

そう告げて来たのは私の友達だ。

「えぁ…見てたの?」

「そりゃあ…ねぇ」

こうやって言い訳を言っている時にRir-の顔がムスッとしたような気がするが…見て見ぬふりをしておこう。

「あんた達はどういう関係なのよ!」

「どういう関係って言われても…」

親友だけど  そう言おうとした時Rir-が口を開いた

「恋人です。Mzrとは恋人ですが?」

「…へ?」

「おぉ…おぉ?」

「ちょっとRir-!?///」

そう言ったのに聞こえてないかのように私の友達を見ていた。

「…Mzrは、あげませんからね?」

「大丈夫ですよ。とる気は無いので。」

「それなら良かった」

「…???」

「ねぇ、Rirッ…」

チュッ

「んむ、」




後日──

「ねぇ、Mzrは私の事好き?」

と、小声で言ってきた。

だから私は

「えぇ、もちろん。大好きよ。」

と、そう答えた。

「なら良かった」

そう言いたかったんでしょうね。だけど私はその後にこう告げた

「友達として、ね?」

「ッ…そう、だよね」

あぁ、なんでこんなこと言ってしまったのだろう。私だって恋愛的に好きなのに。

「Mzr…」

「はい?」

「…好きになっちゃってごめんなさい」

「…ねッ」

チュッ   さっきよりも、奪われた時も長く

「これが…最後のキス。Mzrが初めてで良かった」

「ねぇ、Rir-。」

「な、に?」

「そんな…泣きそうな目をしないで?」

「だって…だってッ…」


「私もあなたが、Rir-が____大好きよ。勿論、恋愛的に。ね?」

「…ぅえ?」

「だから、泣かないで?」

「…うん」



「ねぇ、Mzr。」

「ん?」

「…付き合って下さい。こんな私ですが」

「…不甲斐ない私でもいいのなら、よろしくお願いします。」

「あ、てかさ」

「はい?」

「もうRir-先輩って言ってなかったね?」

「…だってぇ、」

「だって?」

「もう、ファーストキス奪ったしいいかなぁって」

「…そう。」

Rir-は続けてこういった

「あの時、なんで友達としてって言ったの?」

「…て、照れ隠し。って言ったら笑っちゃう?」

「あははwもう言ってんじゃんw」

「あ、確かに💦」

「ね、Mzr。」

「はい?」

「こっち来て?」

「はーい」


「なんですか?」

チュッ    このキスは多分、誰よりも甘かった

「…桃味?」

「正解!Mzrって桃好きって言ってたでしょ?」

「…あぁ、昔に言いましたね」

「でしょ〜?」

「…」

「?どーしたの?」

「いえ、なんでもありません」

「そう?ならいいんだけど」






さぁ、明日もRir-の為に学校に行こう

この気持ちに名前があるならば

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