コメント
3件
Mzrver
ハァッハァッと息切れしながら体を動かす。今なら世界の反対側まで行けそうだ、なんて思いながら頑張って足を動かす。だが、運動神経抜群なRir-に勝てる訳もなく…
「キャッ」
「Mzr…なんで逃げたの?」
「…Rir-に分かるわけないじゃん」
「なんで?私の頭が悪いから?」
「違う。」
「じゃあさ。逃げた理由は言わなくてもいいからこっち向いてくれない?」
「ッ…や、だ」
「泣きそうだから?」
「そう、だけど…」
「_____あ、」
この状態でも逃げ出せる方法を考えた。自分の頭をフル回転させて。そうすると一つの案が思い立った__よし、前を向こう。アレをする為に。
チュッ
「…うあ?!///」
あれをするとRir-の顔は真っ赤になっていた。私の理性が壊れそうなくらい可愛い。
「こうなるので、前を向きたくなかったのですが?」
「き、気づいてたのなら言ってよ!!」
「あは」
「そのせいで周りから色んな目で見られてるじゃん!」
「わ、ほんとだ」
Rir-の照れ顔で気づかなかった、なんて言ったら親友ではなくなるので言いませんが
「え、Mzr?さっきRir-パイセンに何したの?」
そう告げて来たのは私の友達だ。
「えぁ…見てたの?」
「そりゃあ…ねぇ」
こうやって言い訳を言っている時にRir-の顔がムスッとしたような気がするが…見て見ぬふりをしておこう。
「あんた達はどういう関係なのよ!」
「どういう関係って言われても…」
親友だけど そう言おうとした時Rir-が口を開いた
「恋人です。Mzrとは恋人ですが?」
「…へ?」
「おぉ…おぉ?」
「ちょっとRir-!?///」
そう言ったのに聞こえてないかのように私の友達を見ていた。
「…Mzrは、あげませんからね?」
「大丈夫ですよ。とる気は無いので。」
「それなら良かった」
「…???」
「ねぇ、Rirッ…」
チュッ
「んむ、」
後日──
「ねぇ、Mzrは私の事好き?」
と、小声で言ってきた。
だから私は
「えぇ、もちろん。大好きよ。」
と、そう答えた。
「なら良かった」
そう言いたかったんでしょうね。だけど私はその後にこう告げた
「友達として、ね?」
「ッ…そう、だよね」
あぁ、なんでこんなこと言ってしまったのだろう。私だって恋愛的に好きなのに。
「Mzr…」
「はい?」
「…好きになっちゃってごめんなさい」
「…ねッ」
チュッ さっきよりも、奪われた時も長く
「これが…最後のキス。Mzrが初めてで良かった」
「ねぇ、Rir-。」
「な、に?」
「そんな…泣きそうな目をしないで?」
「だって…だってッ…」
「私もあなたが、Rir-が____大好きよ。勿論、恋愛的に。ね?」
「…ぅえ?」
「だから、泣かないで?」
「…うん」
「ねぇ、Mzr。」
「ん?」
「…付き合って下さい。こんな私ですが」
「…不甲斐ない私でもいいのなら、よろしくお願いします。」
「あ、てかさ」
「はい?」
「もうRir-先輩って言ってなかったね?」
「…だってぇ、」
「だって?」
「もう、ファーストキス奪ったしいいかなぁって」
「…そう。」
Rir-は続けてこういった
「あの時、なんで友達としてって言ったの?」
「…て、照れ隠し。って言ったら笑っちゃう?」
「あははwもう言ってんじゃんw」
「あ、確かに💦」
「ね、Mzr。」
「はい?」
「こっち来て?」
「はーい」
「なんですか?」
チュッ このキスは多分、誰よりも甘かった
「…桃味?」
「正解!Mzrって桃好きって言ってたでしょ?」
「…あぁ、昔に言いましたね」
「でしょ〜?」
「…」
「?どーしたの?」
「いえ、なんでもありません」
「そう?ならいいんだけど」
さぁ、明日もRir-の為に学校に行こう