※陽キャ勇斗×陰キャ仁人
※高校生設定
※センシティブワードあり
「でっででーん!早押し!雑学クイズー!」
そんな友人の声で始まったのはただの昼休みの暇潰し。
××高校の二年B組で人気な佐野勇斗は友人五人とクラスの女子二人、集まってワイワイしている。
その反面、教室の隅っこではいつも地味で冴えない吉田仁人がイヤホンを付けて顔を伏せている。
勇斗は仁人なんか眼中に無かったので、後々の展開は予想が出来なかった。
数分後…
「では一位は…」
「まりちゃん!」
「えーよっしゃぁ!」
女子の一人が一位になると皆拍手をした。
しょうもない事でもこの時だけ楽しく感じる。
「じゃあ…罰ゲームの最下位は…」
「勇斗!」
勇斗「はぁ!?ふざけんなよ〜wガチでw」
暫く笑いが聞こえ、そこから友人達はニヤつき始めた。
事前に罰ゲームは「指定した人に告白」だったのを鮮明に覚えている。
「では、罰ゲームは…」
「いやちょっと待て。」
そこから友人達だけで何やらコソコソと話し始めた。
勇斗(罰ゲームって決まってたよな…。)
「…そうしよっか。罰ゲームは…」
「…吉田仁人に告白」
勇斗「…は?wあいつ男じゃんwえ、嘘でしょ?」
「ガチだけど。」
「あ、あとさっき決めたんだけど…。」
急に耳に近付いて来たかと思えば、滅茶苦茶な事を言い出す。
「…お前、せっかくなんだしあいつに童貞捧げて来いよw」
勇斗「えっ…はっ、はぁっ!?いやちょっと待てよ…はぁ?」
「今日の夜にでもグループLINEに最中の撮ったやつ送っとけよー。あ、もう時間じゃん。」
「次移動教室だー!早く行こーぜ。」
「うぃー。じゃ、宜しくな。」
勇斗「はぁ…?」
夕日が輝く放課後、勇斗は早速仁人の所へ駆けた。
仁人はいつも誰とも帰らずにいち早く帰っている様なヤツ。
声をかける事さえも億劫である。
勇斗「あ…あの…ちょっと良い?」
仁人「あ、はい。」
勇斗「…今から時間ある?」
仁人「あー…まあそれなりには。」
勇斗「ちょっと…屋上来てくんね?」
仁人「あ…まぁ…はい。」
ずっとぎこちなさそうにするのが少しうざったい。
何に興味があるのか、何をモットーに生きてるのか謎すぎる。
勇斗(まあどうせフラれるっしょ。)
風の強い屋上、勇斗と仁人で二人きり。
…とは限らず、友人達は影からクスクス笑っている。
勇斗(あいつらマジで…。)
仁人「あの…何?」
勇斗「あっ、いやあの…俺ずっと仁人の事が好きだったんだよね。だから…良ければ俺と付き合って下さい。」
仁人「えぇっと…本気で僕と付き合おうとしてんの?」
一瞬バレたかとドキッとしてしまうが、そこは耐えてまだ話を続ける。
勇斗「うん。俺、本気で仁人と真剣に付き合いたいんだ。」
仁人「そっか…じゃあ、ここでキスしてみてよ。」
勇斗「…え?」
仁人「僕の事本気で好きなんだったらキスくらい出来ると思うんだけど。」
勇斗(やっべぇぇ…俺男とキスなんかした事ねーよ…。いや、キスはキスだし出来るよな…。)
勇斗「…。」
硬い身体を動かして仁人に近付き、頬を寄せた。
仁人は何事も無さそうに目を瞑っている。
ドキドキしながらもそっと唇を重ね、暫くはそのままで居た。
勇斗「……っ、どう?」
仁人「うん、良いよ。」
暇つぶしに作ってるので文が適当です。
すみません暇つぶしなんかで…。
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