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最近の、めめだて大好きです❤️

めめだて大好きです😍続きお待ちしてます。
「舘さんが好き。誰にも渡したくないくらい好きなんです…」
メンバーの目黒に突然抱きしめられたと思ったら告白されて、頭がパニックになった。
彼の部屋で、2人で料理しながらお酒飲んで…
いい感じに酔ってきて、楽しく話をしてたはず。
それが、何でこうなってる?
好きって何?
目黒のこと嫌いじゃない、寧ろ好きなほうだけど、そういうことじゃないんだろうなというのはこの状況でわかる。
でも…
「ちょ、ちょっと待って。急に何?頭が追いつかないんだけど…?」
俺より大きなその男に、すっぽりと抱きすくめられ身動きできない。
密着する彼の体は熱くて、少し早い鼓動が伝わってくる。
「ごめん…舘さん。でも、俺にとっては急じゃなくて、もうずっと、あなたのことを想ってた」
いや、待って。何このドラマみたいな展開。
演技の練習?それともどこかにカメラでもあるの?
「えーと、とりあえず一旦離して?苦しいんだけど…」
「…っごめん」
そう言って、離れたものの、肩は掴まれたまま。
「あー、うん。とりあえず、落ち着いて話そうか」
そっと、肩を掴む手を掬って目黒の膝に置いてやる。頭をポンポンと撫でて、俯く男に向かい合った。
「…そういうとこも、好き」
いや待って、どこ?
「酔ってる?」
「酔ってません」
はっきり否定して、真っ直ぐ見つめられる。
はー…、改めて近くで見ると、本当に端正な顔してるな。
派手さはないけど、全てのパーツが整っていて、国宝級とか言われても納得してしまう。
「で、そのー、俺のこと好きって?何でまた、俺なの?」
「…誰かを好きになるのに、理由が必要ですか?」
おお…ん。理屈じゃないってやつか?
「聞き方変えるわ。いつから、好きって思ってくれたの?」
「はっきりとは、自分でもわかんないすけど…。最初は、美人なうえに面白い人だなーって、なんとなく目で追うようになって」
んー、引っかかるワード出たけど、今は黙っておこう
「だんだんと、舘さんが他のメンバーと仲良くしてるの見るとモヤモヤする自分に気付いて」
そんなに仲良くしてるかな、俺?
「コージとか佐久間さんとか、特に距離近いし」
あー、あの2人はしょうがない。距離感バグってるから。
「何でモヤモヤするのか、自分でもよくわからない感情が気持ち悪くて…」
何か、学生の初恋みたいだなぁ
「それとなく、ラウールに相談したら「それは恋だよ☆」って言われて腑に落ちました」
「落ちるか?」
「落ちました」
いや、うん、確かにその感情は恋だと思う。
俺もそういう相談されたら、「それは、恋だね」って言うと思う。
「好きだから、こんなに気持ちをかき乱されるんだって思ったら、モヤモヤするのもドキドキするのも、楽しくなってきて」
「恋してるときって、楽しいよね」
「そうなんです!目が合ったとか、体に触れたとか、話が盛り上がったとか…。ちょっとしたことが嬉しかったり傷ついたり…」
「わかるわー。そんな時もあったなぁ…。青春って感じ」
「…あの、脱線しかけてる気がするんですけど、舘さんのことですからね?」
「あー、……そう、だね」
恋バナって何で盛り上がるの?
この国宝級イケメンとか言われてる男も、こんな風に誰かのことを想うのかと思うと、何だか可愛らしくて。
人を好きになるっていいなぁとか思ってたら、その感情向けられてるのは俺でした。
「えーと、目黒の気持ちはわかった」
「すみません。舘さんからしたら、急でしたよね」
「うん。びっくりした」
「………」
「………」
この沈黙どうしたらいいんだろう?
「あの、舘さん」
沈黙を破ったのは目黒。
「俺のこと、嫌いじゃなかったら、俺と付き合ってみませんか?」
「…付き合うって…」
「もちろん、恋人として」
…ですよね。
ていうか、恋人としてってどんな感じ?
出会って間もない相手でもないし、今までだって2人で過ごすことはあったし、恋人と名目がついたことで何が変わるんだろう?
「…今までの付き合いじゃだめなの?」
「…それじゃ、他のメンバーたちと変わらないじゃないですか。俺は、舘さんの特別になりたいんです」
特別…
それは、つまり
「恋人ってことはぁ、こう…もっと触れたりしたいってこと?」
「それはもちろん。もっと触れていたいし、めっちゃキスしたいです」
「…めっちゃしたいんだね、キス」
「ちなみに今もすっごい我慢してますから」
「あ、そうなんだ…」
目黒とキス…。うん、まぁ、できなくはない。多分。
この業界にいると、キスってそんなに抵抗なくなるんだよなぁ…
「…してみる?キス」
「それって、OKってことですか?」
「いや、即OKじゃないけど、そういうことしてみて、嫌かどうか、試してみたい」
…少し、酔っていたと思う。
じゃなきゃ、こんな提案しない。
「本当に、いいんですか?」
ずいっと、目黒が迫ってくる。
「目黒が、できるならしてみて?」
少しだけ、目黒に近づいて、その表情を伺う。
「挑発されてる?俺…」
そっと、目黒の手が頬に添えられ、吸い込まれそうな瞳が間近に迫った。
「…どうだろうね」
お互いの体温がわかるほどの距離。
鼻先が触れると、目を閉じる。
その瞬間、柔らかな体温が、唇に触れた。
それは一瞬で、触れた途端に離れてしまった。
そっと目を開けると、目の回りを真っ赤にして、口元を押さえる目黒がいた。
「…無理ならしなきゃいいのに 笑」
ふふっと笑ってしまった俺に、再び目黒の唇がそれを塞いだ。
「…ん」
不意打ちに、思わず肩が跳ねた。
先ほどの、触れるだけのぎこちないキスじゃない…
唇を吸われ、舌でなぞられる。
「んんっ?!…んっ」
息ができなくて身じろぎするも、後頭部に回された目黒の手が逃がしてくれない。
「…ん、っは」
漸く開放され、大きく息をする。
目黒もまた、乱れた呼吸を整えるように、深く息を吸い込んだ。
「ば、か!何してんの…っ」
「舘さんが、煽るからでしょ…」
「だからって…」
「舘さんの唇、あまりに柔らかくて…触れた途端ヤバいって、歯止めきかなくなりそうだったから止めようと思ったのに」
あ、それですぐ離れたのか。
「なのに、誘ってくるから…」
「誘ってないよっ」
「あんな顔して煽られたら、誘ってるって勘違いしますよ」
あんな顔って、どんな顔よ?
「あー、煽るようなこと言ったのは、ごめん…」
「俺とのキス、嫌でした…?」
…嫌、じゃなかった自分に今まさに驚いてるとこだわ。
どうせ本気じゃないだろうと思ってたから、できるものならしてみたら?って気持ちで、からかいのつもりだったのに…
あれ、これヤバいやつ?
ちょっと、気持ちいいなとか思ってしまったのは、酔っているからだと思う。
「ね、舘さん?黙ってたら、またしちゃうよ?」
そう囁くように言って、再びキスされた。
…何で、拒否しなかったんだろう。
逃げようと思えば、逃げれたのに。
「……ん、…ぅ、」
唇を味わうようなキスに、頭が真っ白になって、考えることを放棄する。
体から力が抜けて、ふわふわした気持ちになっていく自分が少し怖い。
どうしよ…これホントやばい…
放棄した思考をどうにか呼びもどそうと、ぐっと拳を握ったとき、歯列を割って目黒の舌が口内に入ってきた。
舌を絡められ、ちゅっと音を立てて吸われると、
「んんっ♡」
思わず、自分でも信じられないような、甘い上擦った吐息が漏れた。
その瞬間、目黒が驚いたように目を丸くして、執拗に繰り返されたキスが止む。
慌てて自分の口元を手で覆い、顔を見られないように俯いた。
(っなんだ、今のっ…変な声出た…っ!)
恥ずかしくて、顔が上げられない…
目黒も流石に引いたよね…?
「…舘さん、今の…」
「ごめんっ、変な声出た!もう、やめよ?」
「いや、えー…生殺しっすか」
…?何言ってんの?
「さっきの声、めちゃくちゃエロくて、可愛くて……堪んねぇえぇ〜っっ!!」
え、目黒さん壊れた?
「何、言ってんの、バカなの?」
「バカでもいいです。だから、もっと聞きたい。…聞かせて?」
口元を覆う手を剥がされ、顎を掴まれぐいっと引き寄せられる。
拒むことも逃げる隙もなく、そのまま再び濃厚なキスを受ける。
「んっ…!は♡ぅ…ん、んんーっ」
目黒の舌が、口腔内を無遠慮に侵す。
舌を絡められると、ゾクリと背中に何かが伝うような感覚に襲われた。
時々漏れる自分の甘い声に耳を塞ぎたくなるのに、貪るようなキスは止まらない。
ダメこれ、やばい…
「んはっ…!めぐ、ろ、もうやめ…ろ」
目黒の肩を両手で押して、どうにか離れると、顎まで滴った唾液を拭った。
「ばか目黒っ!やりすぎ…」
「舘さん、気持ち良さそうでしたけど?」
…この野郎。
「そんなこと…」
ないってはっきり言えない俺は、何を期待したんだろう。
目の前の端正な顔は、口元を綻ばせ満足そうに見つめてくる。
「ね、舘さん?俺と付き合ってみない?最初はお試しでもいいから」
…強引なやつ。
「…わかった。じゃあ、とりあえず、付き合ってやる…」
「やった!」
「とりあえずだからね?!」
「それでいいです。絶対、めちゃくちゃに惚れさせますから」
にこーっと笑って、頬にキスされた。
その自信と余裕はどこからくるんだ…
なんだか思う壺にはまってるみたいで釈だけど、目黒蓮という男をもっと知りたいと思ったのも確かで。
恋愛試行中ってことで、目黒の提案にのってやろう。