体調はもうほとんど良くなっていたけれど、まだ少しだけ疲れが残っている。目黒)横になれ
目黒さんが、いつもの低い声で促す。
〇〇)…..もう大丈夫です
そう言いながらも、自然とベッドに腰を下ろす。
目黒)いや、無理するな
渡辺さんが手を伸ばして髪を整える。
渡辺)寝るなら今
〇〇)….甘い
思わず笑うと、阿部さんが少し首を傾げる。
阿部)事実だろ?
部屋の中には、九人全員の気配。
ソファやベッドの周りに、無言の見守り隊が形成され る。
〇〇)近すぎる…….
ラウールがちょこんと横に座る。
手をそっと握られて、胸がきゅっとなる。
ラウール)安心感の押し売りだな
向井さんが腕を組みながら、にこにこ。
向井)でも嫌じゃないだろ?
〇〇)……はい
顔が熱くなる。全部、当たり前に甘くて危険すぎる。
佐久間)毛布かけよう
佐久間さんが手早く準備する。
佐久間)冷えちゃダメ
宮舘)枕、調整してあげる
宮館さんも優しく背中を支える。
宮舘)これで安心だ
深澤さんは、静かに手を握ったまま。
深澤)離れさせない
その低い声が、耳に直接届く。
〇〇)目黒は?
私は思わず問いかける。
目黒)俺はずっとここ
目黒さんはベッドの隣に腰を下ろし、手をそっと肩に置いた。
目黒)起きても寝ても、離さない
〇〇)……みんな……
こんなに近くにいるのに、
心が温かくて、甘くて、幸せで、泣きそうになる。
渡辺)….. じゃあ寝よう
渡辺さんが小さく笑い
渡辺)俺らもいるから、安心して
その夜。
九人の手や視線に囲まれ、〇〇 は初めて”守られている”という感覚を全身で味わう。
「……もう逃げられない」心の中でつぶやく。
目黒)うん、逃がさない
目黒さんの声が、そっと重なる。
そして、九人全員の気配が混ざり合い、体も心も、世界で一番甘く、安心できる夜になった。







