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「おはよ萩原」

今日は私より早く萩原が来ていた。

「はよ」

素っ気ないが、初めておはようを返してくれた。


「萩原、数B教えてください」

今日の数Bは小テストがある。しかも1限目だ。

「やってねえの」

「いや、やったよ、わかんないとこがあるだけ」

「どこ」

私が教科書を見せると、萩原は後ろを向いて私の机で説明してくれた。



「理解!まじ感謝」

「そんな難しくねえけど」

「なんでそんな余計なこと」

「おはよー」

突然由依が来て私の机に何かを置き、そのまま自分の席の方へ行った。


「、、、ん?」

置かれた物を見ると、24日に行く水族館の2枚のチケットだった。それと、小さいメモ用紙。

『萩原と2人で行ってきてね♡』


「、、、は!?」


「何?」

「え!?あっいや」

萩原に見られそうになったチケットとメモを急いで隠した。


由依のところに行こうとしたが、SHR開始のチャイムが鳴ってしまった。


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