声のする方を見ると____
『弔くん!?』
…
様子がおかしい。
…まずい。
『弔くんッ…』
私がそう、名前を呼んだ瞬間____
グッ
「荼毘お前…俺の凛となんで一緒にいるんだ…」
荼毘さんの胸ぐらを掴み、今まで聞いた事ない低い声で____
荼毘「痛ぇ。離せ死柄木ィ…」
荼毘さんは気迫にもろともせずに、そう、言う____
「おい、なんでだ。答えろ!」
弔くんが叫ぶ____
こんなに大きな声を聞いたの初めてで
怖くて身体がビクッと震える____
怖い____
荼毘「たまたまだよ」
「じゃあなんで凛に触れる必要があんだよ…」
荼毘「たまたまだって、な?落ち着けよ死柄木」
まあまあ、と飄々とした態度で宥める荼毘さん____
荼毘さんは怖くないの?____
次の瞬間
しばらく黙ってた弔くんが
「…ふざけるな!!!」
そう、叫んだかと思えば
荼毘さんに向かって拳を振りあげようとする____
『やめて!!弔くん!!!』
私は弔くんの腕をギュッと掴み荼毘さんを殴ろうとするのを抑制した____
「はぁ?…」
そう、弔くんは私の方を見る。
そして
今まで見た事ない怖い顔で私を睨んだかと思えば
悲しそうな声で
「なんで荼毘を助けるの…?」
と言う。
なんでって…それは…
がっ…がんばれ私。
『荼毘さんは仲間でしょ?仲間を殴っちゃダメだよ…』
そう私が言うと
「…うるさい!仲間なんかじゃない!」
そう言って私の手を振り払いまた荼毘さんを殴ろうとしたのを私は____
『弔くん!やめて!!』
弔くんに抱きついて止めようとした
時だった____
「うるさい!やめろ!!」
弔くんが私を突き飛ばし____
『きゃっ!?』
ドンッ
私は、強く頭を強打して____
「凛っ!?…凛っ!、」
黒霧「出血がありますね…救急車呼びますか?」
「呼ぶわけないだろ!ドクターに頼む!凛っ…凛…大丈ッ…」
弔くんが呼ぶ声がする____
薄らと目を開けると
____
荼毘さんが、私の事を見つめてるのが
荼毘「…………………」
最初に目に入った____
私はそのまま意識を手放した____
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