『我慢』
s.m. もう、我慢の限界.
そう言って、何日経っただろう。
まともに食事も摂らず、誰とも話さず、誰とも連絡を取らず。携帯の電源はしばらく落としている。自分の家族でさえ何も話せずでいつの間にか、時間と日にちが過ぎていく。
たしか、あの日。仕事続きで1日休みが中々無かった。俳優の仕事もグループでの仕事も詰め詰めで多分、自分のキャパをとっくに超えていたのだろう。それに気づいた時にはもう遅かった。
h.m. しゅーと、お前大丈夫?
s.m. なにが.
h.m. すごい疲れてる顔してるぞ.
f.t. ほんとだ. 若干顔色も悪い?
s.m. いや、そんなことないよ.
h.m. そうか?
今思えば、この時にゆっくり休む時間を作っとけばこんなことにならなかったのかな。
それから時間はそんなに経たなかった。
s.o. しゅーと?
s.m. …ん?
s.o. 大丈夫?
s.m. 何が?
s.o. 今日も朝早かったんでしょ?
s.m. …。そんなの慣れっこだよ.
s.o. でも,,, .
聖哉、なんでこんなこと言ってきたんだろ。きっと顔が知らないうちにやつれてたのかな。ケアはしてるつもりだったけど無理だったのかも。そこからはすぐだった。
グループの撮影で、準備しているときだった。
いきなり、頭の中の糸がプツンって切れたようだった。そのとき、発した言葉が、
s.m. もう、我慢の限界.
だった。はず。あまり覚えてない。次、記憶にあるのは玄関に入った時だった。携帯を見れば、メンバーやマネージャーからのメッセージや電話の通知が沢山あった。ひでが伝えたのか、親からの通知もあった。普段の俺だったらすぐに連絡は返すのだけど、この時は無意識に電源を落とした。
そこからはというものの、食欲も起きず、誰にも会いたくなくて閉鎖的になっていた。まともに太陽は浴びていない。育てている観葉植物も葉っぱが下がっているように見える。
s.m. はぁ、俺なにしてんだろ.
こんなことは初めてだ。せっかく頂いたお仕事を無断で欠席している自分も嫌気が指す。ふと、携帯の電源を入れてみた。変わらず通知が溜まっている。誰かしらに連絡返さないと。
s.m.✉️ひで
ひでにそれだけ送って画面を暗くした。1分も経たないでメッセージを送った人から連絡が返ってくる通知が来た。
h.m.✉️大丈夫
それだけだった。どうしてこうなったのか、何をしているのか、様子を聞くことはなく、ただ3文字だけ送られてきた。ただの3文字だが、それが落ち着くようにも感じる。
ひでからメッセージが送られてきたとき、指が勝手に『通話』ボタンを押していた。
h.m.📞もしもし
s.m.📞….
h.m.📞しゅーと?
s.m.📞ひ、ひで. あ、あの、その、、、ごめん.
h.m.📞大丈夫. 今から家行ってもいい?
s.m.📞…うん.
h.m.📞じゃあ、また後で
約1分半ほどの電話。途中、言葉が詰まってしまったがひでは何も言わずにずっと待ってくれた。
ピンポーン
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長くなりそうなので一旦切ります🙏🏻
某占い動画を参考に. フィクションです.
書き方模索中でちょこちょこ変わると思いますが気にしないでください.
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