テラーノベル
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僕はカメラの悪魔を名乗る、変なやつからカメラとアルバムをもらった。このカメラには2つの力があった。ひとつは、このカメラで写した人物の写真を裸に出来ること。もうひとつは、カメラで写した写真を触ると、写された人物も実際に触られたような感覚が伝わること。
それに対して、対価は要求されず、ただ撮った写真をときどき見せに来い、とだけ約束した。そんなことでいいんだ! でも、なんだか怖いので、初めてカメラを使った後、さっそく写真を見せに来てみた。悪魔は喜んでくれた。
用は済んだし、帰ろうと思ったんだけど、そのとき悪魔が、
「ソウダ、セッカクダカラ、新シイ機能ヲツケタゲルヨ」
と言いだした。
「新しい機能? それってどんなの?」
「ンー、言葉デ説明スルヨリ、見セルヨ」
と言って、どこかに向かって歩き出した。そして山のふもとまで来た(悪魔は学校の裏山の廃屋に住んでいる)。こんなところまで来て、人に見つかったらどうするんだろう、と思ったけれど、悪魔は平気そうだった。
そして、山の近くにある公園を見て、
「チョウドイイ」
と笑って、公園にあるトイレを写した。何だろうと思ったら、悪魔がカメラの画面を見せてきた。
「えっ?」
そこには、トイレの壁が透けて、中に座っている中学生か高校生くらいの女の子が写っていた。
「コレガ1ツ、透視能力。ソレカラ――」
悪魔は周りをきょろきょろ見て、1匹の芋虫を見つけ、それを写した。写した写真はどこからともなく現像されて悪魔の手の中にあらわれる。
「コレヲ、コウ」
2枚の写真を重ねると、女の子の写真に芋虫が移った。
「サラニ、コウシテ――」
芋虫を指で押さえ、移動させ、女の子に重ねた。すると、
「きゃぁぁ!」
という悲鳴がトイレから聞こえてきた。すかさず悪魔が写真を撮る。
すると、カメラのモニターには、さっきまで普通に座っていた女の子のあわてる姿が写っていた。彼女のスカートがめくれ上がり、白い下着が露わになっている。そして、その下着の中心に、さっきの芋虫がぴったりと張り付いていた。芋虫は写真の中で蠢き、ぬるぬると這い回っているのがはっきり見えた。現実でも同じことが起きているはずだ――写真を重ねて触れた瞬間、芋虫はワープして、彼女の最も敏感な部分に直接くっついたんだ。
「ひゃあっ! な、何これっ! 動いてる…! 取れないっ!」
トイレの中から、再び女の子の悲鳴が響いた。今度はさっきより甲高くて、慌てふためく声。便座に座ったまま身をよじらせているのが、透視されたモニター越しに丸わかりだ。彼女の手が必死に下着に伸びるけど、芋虫はぬるぬる滑って逃げ回る。スカートをめくり上げて直接つかもうとするけど、指が触れるたびに芋虫がびくびくと反応して、ますます彼女の秘部を這い回る。
僕は息を飲んで画面を見つめた。悪魔はにやにやしながら、
「ドウダ? 面白ダロ? 写真ニ重ネテ触レバ、モノガワープシテ相手ニ直接ハリツクンダ。写真合成能力サ。マダマダ他ニモ機能アルケド、コレカラ徐々ニ教エテヤルヨ」
と言った。
女の子の悲鳴は止まない。
「いやっ! 取って…! 誰か助けて…! きもちわるいっ!」
彼女の声が震えて、半分泣き声になってる。モニターの中では、芋虫が下着の隙間からさらに奥へ、奥へと潜り込もうとしているのが見えた。彼女の太ももががくがく震えて、便座からずり落ちそうになる。悪魔は満足げにカメラを僕に返してきた。
「サア、オ前ノ番ダ。次ハ誰ヲ狙ウ?」
僕はカメラを握りしめたまま、公園のトイレの方をちらりと見た。まだ悲鳴が続いている。女の子は必死に芋虫を振り払おうとしてるけど、無駄だ。あのぬるぬるした感触が、彼女のそこを這い回る感覚が、ずっと続くんだろう。なんだか怖いけど……同時に、胸の奥が熱くなった。このカメラの新しい力――透視と物体ワープ。次は、誰に使おうか。
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