「ん……。」
慣れない場所だからか、あまり眠れずに起きてしまった
携帯で今の時間を確認すると午前2時
ふと耳をすますと、怒っているような声が聞こえてきた
こんな時間にどうしたんだろう……と不思議に思い、ベットから降りて玄関をチラッと覗いた
するとそこには、ドアを開けて外の人と話す康二の姿があった
この声は……龍太?
康二の怒る声は、外にいる龍太に向かって言っているようだ
…何してるの?
「何しにきたん」
「○○に会いたくて…」
「は?何言ってるん?!」
「……。」
この会話を、これ以上聞いちゃいけないと思っているのに体が動かない
何故か足が固まって、ただそこに立つことしかできない
「自分が何したかちゃんと分かって言ってるん?」
「だから、ちゃんと話がしたくて……俺と別れた方がいいって」
「それが1番いい答えなんや、○○のこともちゃんと考えた答えなんや。」
「うん」
「だったらもう1回頭冷やして考え直した方がいいと思うで?
じゃあな、○○には絶対会わせへんから。」
ガチャン!と乱暴にドアを閉める
2人の話が終わると、私は足の力が抜けて座り込んでしまった
そんな私を見つけて申し訳なさそうな顔をする康二
「……ごめんな。こんな会話聞かせて」
「ううん…私が勝手に聞いただけだから大丈夫、」
「○○は龍太くんのことまだ好き?」
「うん、」
「子供っぽくても?」
「うん」
「そっか。分かった」
「うぅ、別れたくないよ…」
その後は声を出してたくさん泣いた。
ここからあとの記憶は無いからきっと寝たんだろうな…。
コメント
69件
るたこじぃ〜!笑笑 ジーコはなんだかんだ言ってよく考えてくれてそうなんだよな〜笑