テラーノベル
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家に帰ってからも、私は何も考えられなかった。
制服のまま床に座りこんで、ただスマホの画面を見つめていた。
真白からの最後の言葉が、頭の中で何度も繰り返される。
やっと思い出したね。
思い出したくなかった。
でも、もう無理だった。
あの日、私は確かに読んだのだ。
助けを求める真白のメッセージを。
通知を見て、画面を開いて、内容までちゃんと読んで、それでも私は何もしなかった。
しばらくして、あおいからメッセージが来た。
「話したい」
短いそれだけの文だった。
次の日の放課後、私たちは誰もいない教室に残った。窓の外はもう暗くなり始めていて、教室の中もどこか青く見えた。
あおいは私の顔を見るなり、苦しそうに言った。
「私だけじゃなかったんだね」
責める声ではなかった。
でも、その一言の方がずっとつらかった。
私はうつむいたまま、小さくうなずいた。
「読んだのに、助けなかった」
自分で口にすると、その事実がもっと重くなった。
あおいは目を閉じた。
「私も、戻ればよかった」
その声は震えていた。
「怖くて逃げた。事故になるって、勝手に思い込もうとした」
教室の沈黙が重かった。
そのとき、前の黒板の上に置いていた私のスマホが震えた。
私も、あおいも、同時に顔を上げた。
通知の送り主は、また真白だった。
まだいるよ
短いその一文のあと、続けてもう一件届く。
読んだのは、あなただけじゃない
私は息をのんだ。
あおいも顔を青くして、画面を見つめていた。
そのすぐあと、教室の後ろのロッカーから、ことん、と小さな音がした。
コメント
1件
うわあ…重くて苦しい回だった😭💦 「読んだのに助けなかった」って自分で口にするの、めちゃくちゃ辛かったと思う…。 あおいも同じ罪悪感抱えてたんだね。最後の「まだいるよ」「あなただけじゃない」で一気にホラー感増して背筋冷えたわ…ロッカーの音も怖すぎる!続きが気になって仕方ないよ〜🥺🌸