テラーノベル
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大学3年・12月末。
香川・高松。仁義の帰省。
「ほれ!仁義!!よっけ食わんか!!」
島の男達に囲まれて宴会。
仁義「…お腹おきた…。」
「そんなんじゃデカくなれんぞ!まあ十分育っとるけどな!!」豪快に笑う男たち。
「酒足りんやろ!もっと飲め!!」
仁義「……えらいけん無理…。」
「相変わらずお姫さんやのぉ!」
「足揃えるな!もっとどっかり座らんかっ!!」
「マサキさんもこの後来るで!!へばるなっ!!」
仁義は酔っぱらってくらくらしている。
「ところでな、あす友達来るんやろ?」
「女か?」「女なんか!?」「やったんか!!」
仁義「…ちゃうよ。ほんまにただの友達。」
「なんやつまらんのぉ!!」「東京まで行っといてからに!」
「お前器量そこまで悪くないんやけんそろそろ手頃な女押し倒せ!!」「そうや!お前やったらイチコロやっ!」「押し倒せ押し倒せ!!」
仁義「やめてくださいよぉ…。」
仁義はますますもって赤くなっている。
深夜。
「(ああ…飲みすぎた。)」
家の前の海まで夜風を浴びに歩く。
静かな波音。
向こう岸の港は眩しく輝いている。
なのに反対方面は真っ暗。
「(…きれいやな。)」
「(ここに居たときは、当たり前やった。)」
「(直弥くんに、見せたい…。)」
携帯で写真を撮る。
撮れた写真は、港が白く飛んで逆に真っ暗い海が1枚。反対方面はさらに真っ暗。
「写らん…。」小さく、ひとり笑う仁義。
メール。
直弥に写真が送られてくる。
「…真っ暗。」小さく、ひとり笑う直弥。
サカナクション
『ナイトフィッシングイズグッド』。
曲調とか「夢のような世界があるのなら僕も変われるかな」が仁義で
「何もない夜に何かあるような気がして君に電話してしまうんだ いつも」が仁義→直弥っぽいなあとか思ってて。
「去年と同じ服を着ていたら去年と同じ僕がいた」ってのも結局ずっと直弥の前で同じコート着てる仁義感あるんだよな
コメント
1件
帰省エピ、えぐい良かったです 島の男たちとの宴会で「押し倒せ!」連呼されてムラムラしてる仁義と、夜の海でしょんぼり写真撮るところ、温度差で泣くかと思った 「写らん」って笑うの、仁義の優しい諦めみたいなのが滲んでて刺さりました 曲解釈もグッと来ましたし、続きが気になりすぎます