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今日は最悪の幕開けだ。
今日来た転入生を理不尽な目に遭わせて、自分も変な思いをして。
変なの。何でこうなるんだよ。
そもそも、先生は職業だ。公務員というきちんとした職だ。
こんなやつ世界にここしかいないんじゃないか?と疑問に思う。
藤原 小声で「ねえ、今のはだめだよ! 」
五十嵐「そうか、、これ、初めてじゃないんだ。どおりで。」
「しかもさ、あんた、まだ授業のチャイム鳴ってないんだけど。てことは俺も遅刻じゃないし、
なんなら藤ちゃんは時間に余裕あったでしょ。」
川端「何言ってんだよぉ、俺が入ってきたら俺の授業は始まるの、俺より後に来たやつは遅刻なんだよ、そんな社交辞令もわからんのか?特に藤原はこの学年の学級委員なんだから。この役不足が!」
五十嵐「ははっ役不足てのは自分にたいして役が不足してるから役不足なんだよ。だからこの場合力不足なんだよ、ちゃんとした日本語話してくんない?ふーぐちゃん。」
生徒と先生がこんな口調で話してる。なんかレベルというか、次元が違うような。いや時代が違うような。
「はい、そこまでだよ」
と睨み合う五十嵐と川端の仲裁に入ったのは通りかかった英語担当の成田先生だ。
この先生は穏やかな部分もありながら生徒と親しみやすい印象で、学校では比較的人気だ。
僕の部活の顧問でもあり、気にかけてくれている。
成田「えぇ!神楽!なになに、どしたのさ!ん?ああ!君、五十嵐日向だな?よろしく。」
やっぱり五十嵐のあの格好は職員室の話題をかっさらっていたみたいだ。
成田「とりま、五十嵐と神楽は放課後、職員室来いな。」
なんだか言葉と顔が違うかのようにニコッと笑って言った。
そして川端を教壇から降りさせて
成田「そんで!川端先生も職員室いきです。」
といい黒板に自習と大きく書き残して技術室を後にした。
技術室は静かそのものだった。いつもどおりの静けさ。だがしかし、みんなの心の表情が少し明るいような。今にも笑いたいし、何か言葉を言いたげな。そんな表情。
1時間目の技術が終わり教室へ戻ろうとすると
五十嵐「よっ藤ちゃん。大丈夫?」
五十嵐はあんなに凄まじい行動を起こしたのに、平然かのように話していた。
藤原「ね、ねえ、何から言えばいいのか、、。」
僕は彼に事実上救われた。僕だけだったら言い返すこともなかったし、ただただあの時間言葉を詰められるだけだった。だが、五十嵐がこのようなことに発展させたことで職員室行きになってしまった。しかもそんなこと漫画の不良がされることというイメージがあったから、成績や今後の生活にビクビクしている。
五十嵐「ごめん、なんかこんな風にはしたくなかったんだけどさ、ひどいじゃん。あんなの、俺が言わなきゃ後一年終わらなかったでしょ?それは時間の無駄だ。心の無駄遣いだ。
それに、誰も本音を言おうとしないのは社会的な礼儀ってやつなんだろうけど、それを放っておくのはそれはそれでダメだ。藤ちゃんだって、なんか行動起こそうとしたでしょ。 」
藤原「まあ、びびってなんもできなかったけど。てか藤ちゃん? 」
五十嵐「あだ名、いいっしょ。」
藤原「あのさ、下の名前で呼んでくれないかな。この苗字あんま好きじゃなくて。」
五十嵐「ふーん、じゃあ、神楽、かぐちゃん?かぐらん?いや、かぐちゃんで。」
藤原「まあ、好きに呼んでよ。」
放課後、僕たちは、職員室に向かった。
第三話へ続く、、